(作成2019年9月25日)→(更新2020年9月21日)
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は骨盤の歪みやズレがぽっこりお腹を引き起こす原因と対策について記事を書きました。
当院では産後の骨盤矯正を希望されて来院されている方が今年に入って増えています。
その悩みや理由を聞いたところ
- ウエストが太ってしまって服がきつい
- 骨盤の歪みでズボンが入らなくなった
- 体重が落ちない
- 産後、腰痛や頭痛などが頻繁に出る
- 産後お腹がぽっこりしてしまって体重が戻ってもお腹が戻らない
などなど、多数のお悩みがありました。
そこで
骨盤 歪み お腹
というキーワードでグーグル先生で検索したところ、1ページ目の記事を見て私の感想ですが。。。
「どの記事もプロのセラピストが書いてある記事が少ない」
「プロでない方が産後の骨盤の歪みに関して適当に記事を書いているなー」
「どの記事も的を得ているようで得てない話が多い」
という印象を受けました。
当院で来院されている患者さんも、ネットで動画を見て頑張って見た方や、ネットの情報を信じて色々実践して見た方などがいらっしゃいますが、中々効果が出ない方がいらっしゃいます。
なので、記事を書こうと思った理由として
- 皆さんに産後の歪みに関しての今現在の正しい情報を伝える(令和1年9月19日時点)
- 当院に来院されている患者さんの知識の習得用やセルフケアの対策用として使って欲しい
この2点があり記事を書きました。
産後でぽっこりお腹で悩んでいる方や、当院に来院されている産後のケアの患者さんのご参考になれれば幸いです。
(更新2020年9月21日)→2 骨盤に何故歪みやズレが起きるのか?の部分を追記しました。
追記した内容は背骨・骨盤のズレが起こる要因をより詳しく説明している記事をアップしましたので、ぽっこりお腹の方や骨盤のズレが気になる方や産後の体型について悩んでいる方はご一読下さい。
骨盤の歪みやズレがぽっこりお腹を引き起こす要因とは?
早速ですが、ぽっこりお腹の原因として、骨盤の歪みやズレが関係しているメカニズムを説明します。
まず、皆さんぽっこりお腹の状態になった方は分かると思いますが
ぽっこりお腹の方は、お腹がパンパンに張っています。
これは、元々太っているからとか関係なく、痩せている方でも風船がパンパンに膨らんでいるような感じでお腹も張っているのです。
例えると、風船がパンパンに膨らんでいる状態や、息を腹式呼吸で目一杯吸い込んで息を止めているような状態です。
ぽっこりお腹の状態の方は、パンパンにお腹が緊張しているような状態に無意識的に陥ってしまっているのです。
この無意識的にお腹を緊張させてしまっているのがとても厄介で
ご自身でそのぽっこりお腹を凹ませようと息を吐いたり、緊張を緩めようと脱力をしてもぽっこりお腹は凹みません。
何故なら、通常の状態でお腹の筋肉が緊張しているからです。
筋肉が緊張しているという事は、神経が興奮している状態です。
神経が興奮している状態は、交感神経という神経が刺激を受けている状態です。
交感神経が刺激を受けているという事は、副交感神経がスムーズに機能しづらい状態です。
副交感神経は、リラックスさせる神経です。
つまり、無意識的に自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、交感神経優位に陥って、副交感神経がスムーズに働かない為に、ぽっこりお腹が解消されないという現状に陥ってしまっているのです。
なのでぽっこりお腹を解消しようと
- 食事制限
- 運動
などを行って解決出来ないのは、交感神経・副交感神経のバランスが崩れている為なのです。
では、交感神経・副交感神経の自律神経はどこから出ているのでしょう?
写真を見てもらえると少しイメージが湧きやすいと思います。
交感神経はT1〜L2(背骨の胸椎と腰椎という場所)から出ております。
副交感神経は首やS2〜S4(仙骨)から出ております。
つまり、背骨と骨盤から交感神経・副交感神経は出ているのです。
ぽっこりお腹になってしまっている方は、無意識的に交感神経が刺激を受けて筋肉が緊張してしまい、副交感神経がスムーズに働かなくなり起こってしまっています。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れているという事は
大元の背骨と骨盤の歪みやズレが発生している為に起こってしまっているという事なのです。
背骨と骨盤のズレも無意識的に起こってしまいます。
背骨と骨盤のズレがあると、皆さんすぐに痛みや何かしらの症状が出るとイメージすると思いますが
背骨と骨盤のズレも大きくなければ、すぐに症状が出るわけではないのです。
背骨と骨盤のズレが大きくなってくると、痛みや症状に繋がるので、ぽっこりお腹の方は、身体的には黄色信号ということも言えますが、これはまた別の記事にて書いてあるのでこちらをご参照ください。
ぽっこりお腹になってしまう原因と流れを要約すると
ぽっこりお腹になっている
↓
お腹の筋肉が無意識的に過緊張を起こしている
↓
交感神経が優位になってしまっている
↓
副交感神経が働きづらくなってしまっている
↓
背骨と骨盤のズレが起きてしまっている
という流れでぽっこりお腹になってしまっているのです。
なので、先ほども説明した通り
いくら運動をしても、食事制限をしても中々解消できないのです。
骨盤に何故歪みやズレが起きるのか?
先ほど、背骨と骨盤のズレがぽっこりお腹を引き起こすと説明をしました。
では、何故背骨や骨盤のズレが起きてしまうのでしょう?
色々な説がありますが
- 姿勢が悪いから
- 使い方が悪いから
- 同じ姿勢が続くから
- 利き手を使いすぎているから
などなど、一般的にはこのような説明が多いと思います。
これは間違いでもないですし、これだけが原因で背骨や骨盤が歪むのではありません。
しかし、実際は上記のような要因だけで背骨や骨盤が歪むのではなく、様々な要因が積み重なり歪みやズレが発生していきます。
その他の大事な要因を伝える前に、当院の施術法や理論を紹介している記事がありますので、こちらをご参照頂けると、今回の記事の内容がより理解出来るのでご確認ください。
当院では、モルフォセラピーという手法をメインに施術しております。
このモルフォセラピーでは、背骨や骨盤がズレるのは以下の要因が重なって発生していると考察しており、その要因を健康21ヶ条としてまとめています。
健康21ヶ条に関しては以下の記事でまとめていますのでご一読下さい。
本記事でも要約すると
- 食事
- 運動
- 睡眠
- 入浴
の基本的な部分がとても大事になります。
正直、モルフォセラピー健康21か条の内容を全て気をつけて生活を出来るか?
というと、とても大変ですし出来ない事の方が現代だと多いと思います。
しかし、モルフォセラピー健康21か条を出来ていない数が多ければ多いほど
背骨・骨盤の歪みやズレは発生しやすくなります。
背骨・骨盤の歪みやズレが発生してしまうと最初の方に説明した通り、ぽっこりお腹になりますし
ぽっこりお腹だけでなく、体の痛みや症状に繋がっていってしまいます。
背骨・骨盤の歪みやズレをおこしにくくするのには、基礎的な生活習慣の見直しがとても必要なのです。
見直しといっても、現代の生活をよりシンプルにいらないものを減らすだけなのですが
現代では、いらないものが当たり前に増えすぎてしまっているので、減らすのも最初は一苦労です。
ただ、背骨・骨盤の歪みやズレを起こしにくくするためにもモルフォセラピー21か条は大事な事ですので、ぽっこりお腹の方だけでなくご自身の健康管理にも適用できますのでじっくりと確認してみてください。
産後だからこそ注意して欲しい事
先ほど背骨・骨盤の歪みやズレを引き起こす要因について説明をしました。
モルフォセラピー21か条の中に化学物質などの摂取が背骨・骨盤の歪みとズレを引き起こす、という事も説明をしております。
この化学物質は背骨・骨盤の歪みやズレを引き起こすだけでなく、実に様々な健康被害をもたらすのでは無いかと言われております。
特に産後の方は、化学物質まみれの食事を取ってしまうと授乳を通じて赤ちゃんに質の良い母乳がいきにくくなってしまうとも言われています。
正直、この情報は医学界でも賛否両論があり議論されている内容です。
しかし、当院の見解では火のない所に煙は立たないと思っておりますので
私の嫁や、子供には化学物質まみれの食事はなるべく避けるように伝えております。
患者さんには、説明はさせて頂いておりますが
この内容はあくまでも1つの情報としてアドバイスしておりますので
強制的にやってください、という事では無いのでご安心下さいね。
でも、出来れば全部を実践しなくとも良いので頭の片隅には入れて欲しいです(笑)
化学物質についての論文やその他の記事についてはこちらもご参照下さい。
ぽっこりお腹を無くす為のセルフ骨盤矯正
ぽっこりお腹を引き起こすのには背骨・骨盤の歪みやズレが関係しており
その背骨や骨盤の歪み・ズレはモルフォセラピー健康21か条の内容が深く関わっていると説明をしてきました。
では、モルフォセラピー健康21か条の内容を全て完璧に行えるか?
というと、難しいのが現状です。
だからといって、何も対策せずに今までの現状通り過ごすという訳ではなく
出来る事は行って頂いた方がぽっこりお腹を解消するのにも効果的ですので、出来る範囲で行って下さい。
その上で、行って欲しいセルフ骨盤ケアがあるのでご紹介させて頂きます。
当院にご来院された方で骨盤矯正を受けたことがある方はこの動画を見ると
「このやり方で骨盤矯正をやってくれていたんだ〜」
と、思う方も多いと思います。
紹介する動画は、当院の師匠の先生が当院で行なっているモルフォセラピーの骨盤矯正のセルフケアのやり方を教えて下さっている動画です。
骨盤のセルフケア方法はシンプルですが、やればやるほどコツが理解していき
段々とセルフケアを行なった効果を実感しやすくなってきます。
なので、以下の動画をご参照しながら毎日コツコツと行なって下さい。
骨盤のセルフケアを行なった後は、お腹のセルフケアを行なって下さい。
お腹のセルフケアは以下の動画をご参照下さい。
骨盤とお腹のセルフケアを毎日行なっていくことで、コツが理解していき自分自身でもぽっこりお腹をこれだけでも解消する方もいます。
ただし、背骨と骨盤の歪みやズレがあまりにも強い場合、セルフケアだけでは追いつかなかったり、セルフケアの方法が違かったりする場合があるので
1ヶ月行なっても中々理解できない場合、近くのモルフォセラピーを施している院に行ったり、問い合わせをしてみて下さい。
お近くのモルフォセラピーを施している院を探すのには、以下の境界HPをご参照下さい。
https://www.morphotherapy.jp/shop/
ぽっこりお腹を無くす為のエクササイズ
ぽっこりお腹を解消していくのには、骨盤とお腹のセルフケアをコツコツ続けていくと良いです。
しかし、骨盤とお腹のセルフケアが上手くいかないという方や、骨盤とお腹のセルフケアの効果を更に高める為にも行なって欲しい運動があります。
それは
ウォーキングです。
様々な運動やエクササイズがあると思いますが、ウォーキングが何故良いのか?
ウォーキングだと、物足りないよという方もいらっしゃると思いますが
程よく、骨盤を動かすのに有効なのです。
激しい運動をするときは力を入れたり踏ん張ったりする事がありますよね?
力を入れたり、踏ん張ったりしている時って、骨は動きにくくなります。
なので、自分では運動をしているのにぽっこりお腹が解消されないという方は運動というよりウォーキングを行い、骨盤周りの関節と筋肉を緩めていかないと良い方向に向かわないのです。
大事なのは、段階を踏みながら目的にあった運動を行うことが一番です。
激しい運動やエクササイズの方がやった感は出るかも知れませんが、ぽっこりお腹を解消していくには、最初に説明をした以下の流れの逆を行う必要があるのです。
ぽっこりお腹になっている
↓
お腹の筋肉が無意識的に過緊張を起こしている
↓
交感神経が優位になってしまっている
↓
副交感神経が働きづらくなってしまっている
↓
背骨と骨盤のズレが起きてしまっている
これが、ぽっこりお腹になってしまっている方の流れです。
この逆をしていくということは、激しい運動をして交感神経をより刺激してしまうと逆効果になるのはイメージつくと思います。
その為、ウォーキングが一番リラックスして運動を行えるので有効なのです。
ウォーキングが有効だといっても、骨盤のセルフケアとウォーキングをセットで行なって行くことで更に有効なので、両方行なって下さい。
ウォーキングの目安は30分を目標に行えると良いのですが、時間的に無理な方であれば出来る範囲から初めていきましょう。
何事も、コツコツと継続して行くことが大事なので、ぽっこりお腹で悩んでいる方は是非トライしてみて下さい!
まとめ
- ぽっこりお腹の方は筋肉が過緊張を起こしている状態
- 筋肉が緊張している状態は交感神経が優位になっている
- 交感神経と副交感神経が影響を受けてぽっこりお腹になってしまっている
- 交感神経、副交感神経(自律神経)は背骨と骨盤から出ている
- 背骨と骨盤の歪みやズレがある場合、自律神経に影響を与えるのでぽっこりお腹になってしまう
- 背骨・骨盤が歪みやズレを引き起こす要因は様々な要因があるが、化学物資も多大に影響を与える
- 産後の方であれば食生活は特に気をつけた方が良い
- 骨盤のセルフケアをコツコツと継続してコツを掴みましょう
- エクササイズは激しい運動をせずにウォーキングをコツコツ行いましょう
- 何事も無理をせずコツコツ継続がポイントです