起立性調節障害、乗り物酔い、歩くだけで気持ち悪くなってしまう方の1症例

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

今日は題名の症状をお持ちの方の症例を紹介致します。

この方は19歳の女性の患者さんです。

主に、起立性障害の症状やめまい、気持ち悪さなどの症状以外にも、睡眠が上手くとれない(1時間で起きてしまう)、朝両手指が痺れてしまう、動悸、息切れ、頭痛、冷え症などの状態もありました。

特に症状が酷くなったのは、高校3年生になってからと仰っていました。

上記のような様々な症状が複数あり、とてもお身体が悪い状態でした。

まずは、起立性調節障害の説明をしていきます。

起立性調節障害とは?

起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)とは、自律神経失調症の一種、OD(ドイツ名: Orthostatic Dysregulation)と略される事もある[1]。生活リズムが乱れている様に見える[2]が、自律神経失調症状のひとつと考えられている[3]。「起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する」身体の病気である[2]

10歳から16歳に多く、日本の小学生の5%、中学生の約10%にみられ男女比は 1:1.5〜2 と報告されている[2]概日リズムが5時間程度うしろにズレている事が原因で午前中に交感神経活動が活性化しない[4]。一方、夜間に交感神経が活発化するため寝付きが悪くなる[2][4]、つまり『宵っ張りの朝寝坊』になりやすい[5]。また、上気道のアレルギーを併発する割合が高いとする報告がある[6]

wikipediaより引用

症状

循環器系の障害として捉えられており[3]、身体的な症状としては朝起きられない・めまい・立ちくらみ(脳貧血)が一番多くみられ、その他にも動悸息切れ睡眠障害・食欲不振・腹痛頭痛倦怠感など人によりさまざまな症状が現れる。血液による酸素と栄養の供給が悪いため、疲れやすく疲れからの回復が遅れる[5]

wikipediaより引用

診断方法

(日本小児心身医学会 OD診断・治療ガイドライン2015より)

日本小児心身医学会 OD診断・治療ガイドラインでは、以下の手順で診断を進める。重要なことは、OD症状を生ずる他疾患を除外すること、新起立試験を必ず実施することである。症状だけでODと診断してはいけない。

1)以下の11の身体症状のうち、3つ以上あれば(あるいは2つでも症状が強い場合)、ODをうたがい、次の2)に進む。(これにはエビデンスがあり、報告されている)

①立ちくらみ、②失神、③気分不良、④朝起床困難、⑤頭痛、⑥腹痛、⑦動悸、⑧午前中に調子が悪く午後に回復する、⑨食欲不振、⑩車酔い、⑪顔色が悪い

2)ODに似た症状を引き起こす他の疾患を除外診断する。

(例)鉄欠乏性貧血、心疾患、てんかんなどの神経疾患、副腎、甲状腺など内分泌疾患など、基礎疾患を除外する。

3)新起立試験を実施し、以下のサブタイプを判定する。

1.起立直後性低血圧(軽症型、重症型)

血圧回復時間が25秒以上[8]

2.体位性頻脈症候群

起立時の心拍数が115以上、または起立中の平均心拍増加が35以上[9]

3.遷延性起立性低血圧

起立数分以後に血圧が徐々に下降し、収縮期血圧が15%以上、または20mmHg以上低下[10]

4.血管迷走神経性失神

(脳血流低下型、高反応型など新しいサブタイプが報告されているため、1~4のいずれかに判定されない場合にはその可能性も含めておくことが望ましい)

ガイドライン改訂版(2015)では、失神または失神様症状があればヘッドアップチルトテストの実施をも推奨している。

4)検査結果と日常生活状況の両者から重症度を判定する(ODガイドラインを参照)

5)「心身症としてのOD」チェックリストを行い、心理社会的関与を評価する。(ODガイドラインを参照)

生活指導(非薬物療法)と薬物療法を併用する。環境調整や心理療法が行われるときもある。

wikipediaより引用

今回の患者さんも病院でこのように診断をされて、症状もぴったり当てはまる状態です。

病院でお薬を服用していましたが、中々効果が出ないとの事で当院にご来院して頂きました。

説明にもあるように起立性調節障害は、自律神経の働きが正常に行かない事で発症しやすくなります。

当院で自律神経の働きをスムーズに出来れば症状の緩和が見られる可能性がある事をお伝えして検査をさせて頂きました。

患者さんに対して検査を行って分かった事

お身体を検査させて頂ましたが、非常に姿勢、骨の構造が崩れておりました。

19歳に見えないぐらいのとてもすごい骨の構造のズレに驚きました。

自律神経の働きに関与するもの

自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。

この2つの神経がバランスよく働く事で循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、および代謝のような不随意な機能を調節します。

この2つの神経は頚椎、胸椎、腰椎、仙骨から出ています。

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つまり、背骨のズレがあると自律神経の働きは弱まったり、上手く機能しなくなってしまうのです。

当院で行う施術と施術の経過

このような自律神経症状や、背骨のズレが著名な状態の方には当院ではモルフォセラピーを行わせていただいております。

1回目の施術後は骨の構造、姿勢は改善するも、メインの症状は変化、実感なし。

3回目に頭痛消失、電車で立っていると気持ち悪くなってしまうが、座っていると大丈夫に。

5回目は以前はすぐ疲れたり、動悸がしてしまうのが大丈夫に。

7回目まで歩行時のめまいが出たり出なかったりと変動がありましたがその他の症状は大丈夫に。

そして、9回目の治療の時には症状は落ち着いて、元々予定に入れておいた3泊4日の電車旅行に無事に行けました!

旅行から帰ってきた10回目の施術前確認では、「旅行で多少疲れた時に症状が出そうに感じましたが、寝ればすぐに回復しました!以前は寝ても回復しなかったのに良かったです!」との声を頂き、その日も骨の構造をメンテナンスしてOKになりました。

実はこの患者さんは、8月に海外の大学に留学しにいくとの事で、当院にお母様と一緒に来院されました。

当院に来る前まで病院や漢方などで治療をしていましたが、中々良くならずに当院に来て頂いたので、お母様、そして本人は不安で一杯だったと思います。

海外にいく前までに状態を整えられて安心したと思いますが、何より19歳の患者さんが、ご自身でしっかりと私達のアドバイスや、注意事項などをしっかりと実践し、症状の経過等を事細かに伝えて頂いた事で私達の施術も活かされました。

当院での施術はあくまでも患者さんのサポートにすぎません。

大切なのは、患者さん自身が自分の生活を見直し、自分で悪い事を認識し、それをどのように改善していくかを考えて行く事が本質的には大切になっていきます。

もちろん、何が悪くて、何が正解かは人それぞれあるので、ご自身で分からない事が多いと思います。

当院ではそのサポートが出来ればと思っております。

このような症状でお悩みの方で分からない事があればご相談下さい。

スタッフ一同誠心誠意ご対応させて頂きます。

考察

・起立性調節障害は若い人に起こりやすい

・起立性調節障害は自律神経症状の一つ

・自律神経の働きに関与するのは背骨のズレ

・自律神経を整えていくには、日常の生活を変えていくことが大切

 

【診療時間】

当院ではお身体の痛み・痺れ・不調に対して的確な診断・検査を得意としております。

どこにいってもよく分からない、改善しない身体の悩みがありましたらご相談下さい。

海神駅前整骨院

住所:〒273-0021
船橋市海神6-6-12
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