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今日は「産後に股関節の痛みが出現した患者さんの1症例」について記事を書きました。
産後に様々な体の変化や痛みなどの症状を訴える方は多いと思います。
産後に起きた痛みや症状なので、出産で骨盤の変化が原因で痛みや症状を起こしていると思われがちですが、産後の育児や家事、そして生活リズムの激変による重度な疲労が原因で起こす場合もあります。
何より、妊娠、出産、育児と女性は劇的に生活環境が変わります。
この変化による疲れもあるので本当に大変ですよね。
なので今日の産後に起きた股関節痛の症例は一つの例としてですが、様々な産後に起きた体の痛みや症状をお持ちの方の参考として記事をご一読下さい。
また、この症例シリーズは自分たちの症例を記事にする事で治療の研究や復習、知識の整理などをしています。
なので患者さんを特定できるような個人情報は一切載せませんが、症例記事を見ていて患者さんが自分自身の事だろうなと思うことはあると思いますので患者さん自身も、自分自身の症状がこういった事が原因で痛みを引き起こしているんだと確認する場としてもご参照下さいね。
産後に股関節の痛みが出現した患者さんの状態
30代女性でズボンを履こうと右股関節を曲げた時に痛める。
症状として
- 歩行時痛
- 座っている状態から立ち上がるときに痛い
- 安静時痛
- 股関節を開くと痛い
という状態でした。
産後から右股関節が固くなって整体にも通ったが変化が出ずそのまま放置して、3か月前に走って痛みが出現。その後の右股関節に痛みが続いていたが放置して今回の症状に発展して当院に来院して頂きました。
産後に股関節の痛みが出現した患者さんの所見
当院では様々な症状の患者さんが来院されますが、体のチェック項目は全身をチェックしていきます。特に腰と骨盤の動き、姿勢に関してはどの症状でも共通して確認していきます。
当院の体のチェック方法に関して知りたい方は以下の記事をご確認くださいね。
今回の産後に股関節の痛みが出現した患者さんの体の状態は以下の状態でした。(以下の写真はスタッフの模範動作の写真で患者さんではありません)
1 腰椎・骨盤のズレが著名
腰椎・骨盤のズレがあると腰から足にかけての神経や血管などの通りを阻害してしまうので腰から足にかけて痛みや症状を出しやすくしてしまいます。
本記事ではその事に関して説明すると長文になるので詳しく以下の記事にて説明をしていますのでご一読下さい。
2 股関節の柔軟性が低い
股関節が上記のように広げられない場合、股関節が内旋している状態になっております。
股関節が内旋している状態だと内股のような状態に陥っているので、股関節の内側を通っている神経や血管を圧迫しやすくなってしまいますので股関節の痛みや症状が出やすくなってしまいます。
3 巻き肩になっている
巻き肩になっていると姿勢が上記の写真のように伸ばしづらくなってしまいます。
上半身が伸びづらくなってしまうと股関節も詰まってしまうような状態に陥るので負担がきやすくなってしまいます。
以上の3点が今回の産後に股関節の痛みが出現した患者さんには影響を出していると考察して施術を開始させて頂きました。
施術の経過
施術のペースは週に1回の計4回行わせて頂き、痛みの度合いを測る指標としてペインスケール(P.S)を用いて評価をしていきました(P.S10が痛みマックスとして)
初診時:施術後P.S10→5。歩くときの痛みと座っている状態から立ち上がるときの痛みは消失。安静時痛や股関節を開く時の痛みは軽減するも残存。
2回目:朝に痛みが出やすいが歩く時や立ち上がるときの痛みは軽減。安静時痛と股関節を開くときの痛みは変わらず。
3回目:歩くときの痛みと立ち上がるときの痛みは消失。安静時痛も長時間同じ姿勢を取らなければそこまで気にならない。股関節を開くときの痛みは残存。P.S10→3。
4回目:ほとんど日常生活では気にならないレベル。体のチェック時の股関節の開きは痛みは出なくなったものの、通常可動域が100点中70点ぐらいん状態。(2020年6月末時点)
今後、股関節がもっと開くようになっていくと痛みの出にくい状態になると考察されるので継続していく形となりました。
産後に股関節の痛みが出現した患者さんの考察
今回の産後に股関節の痛みが出現した患者さんでは、股関節以外の体の柔軟性がまだ余裕があったので回復が早かったと思われます。
それと産後に整体に行っていたのも大きかったのでは?と思います。本人は変化なしと仰ってましたが産後に少しでも疲労を溜めないようにする事はとても重要だと思っております。
産後では待った無しで育児や家事が待っております。
睡眠時間も削られて、体力も削られて、肉体面、精神面で目まぐるしい変化の連続です。
精神面は大丈夫でも肉体面で疲労は確実に溜まっていきます。
その疲労を抜く環境をどのように作っていくかは各ご家庭の環境もあると思いますが、実家に帰る日を作ったり、旦那さんに協力してもらったりなどをしたりして子供も勿論大事で大切ですが自分自身の体も大事で大切です。
自分自身の体をないがしろにせずに疲労を溜め込みすぎないようにご自愛しましょう。
当院の産後の骨盤矯正に関しては以下の記事にて詳しく説明をまとめていますのでご興味がある方はご一読下さい。
まとめ
- 産後に起きた股関節痛は出産だけの影響で起こるわけではない
- 産後に育児や家事などの様々な生活環境の変化が疲労を蓄積させて引き起こしていく
- 産後に疲労を溜め込みすぎないようにしましょう
- 自分自身の状態を知るためにも柔軟性のチェックをしてみて下さい
- 体が硬いところは痛みや症状を引き起こしやすい部分です
- 子供も大事ですが自分自身の体も大事なのでご自愛くださいね
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船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
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(R2/5/29 更新)