いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は頑固な便秘が解消されて腰痛が良くなった患者さんの１症例の記事を書きました。
便秘と腰痛の関係性や、便秘、腰痛それぞれに悩まされている方は１０年以上前と比べても増えております。
当院に来院されている患者さん（特に女性）に便秘かどうかを確認しても５割以上の方に便秘があります。
今日は便秘と腰痛の関係性と、患者さんの症例を紹介しながら記事を書きましたので、腰痛や便秘に悩まされている方の参考になれれば幸いです。
腰痛と便秘の関係性について
以前の記事のも腰痛と便秘の関係性について記事を書いてますのでご参照ください。
腰痛と便秘の関係性と原因について
こちらの記事に書いてありますが、要約して説明しますね。
腰痛が起きる流れ
腰痛が起きるのは、腰回りの皮膚や筋膜、関節包などが固まって痛みを引き起こしますが、この皮膚や筋膜、関節包が硬くなってしまう大元は腰椎・仙骨・骨盤のズレが関与しています。
腰回り皮膚や筋膜、関節包に問題が起きたり、動きがスムーズで無いのは、そこへと続く神経の働きがスムーズにいかない為です。
腰回りの皮膚や筋膜、関節包へと続く神経の大元は腰椎から出ております。
腰椎がズレる
↓
腰回りの皮膚、筋膜、関節包に問題が生じ、動きが悪くなったり、固まる
↓
腰に痛みを感じる
という流れで腰痛が引き起こされます。
便秘になる流れ
通常、直腸に便がくると、直腸の壁に便が押し付けられ、その刺激により、内肛門括約筋が緩みます。
また、大脳に「便が来た」と伝わり、便意を催します。
そして大脳が「便を出しなさい」と指示を出します。
排便する準備ができたとき、外肛門括約筋を意識的に緩め、便を出します。
これが、正しい排便の仕組みです。
脳に便を出しなさいと指示をするのも内臓ー神経系の働き、また腸の蠕動運動をコントロールするのも神経の働きです。
つまり、この神経が上手く働いていない状態だと便秘に陥りやすいと言うことなのです。
この神経は主に自律神経の副交感神経の働きによって排便を促していきます。
では、この副交感神経はどこから来ているかというと、仙骨という骨の場所が大元です。
この赤い部分から副交感神経が腸に向かって出ていきます。
つまり、腰椎・仙骨・骨盤のズレがあると副交感神経の働きを弱めてしまい、排便がスムーズに出来なくなる可能性が高くなるという事です。
腰痛と便秘の関係性は、腰椎・仙骨・骨盤のズレという共通点を持っている為、影響を及ぼしあうのです。
子供でも大人でも便秘を解消したい方はこちらの記事もご参照ください。
子供でも大人でも重度な便秘を解消するためには？
今回の患者さんの症例について
今回の患者さんは50代女性、仕事はデスクワーク、運動などはしていなくデスクワーク以外にも旦那様の自営業の経理なども家でされている方です。
患者さん自身のお仕事と、旦那様の仕事の経理も行なっている為、普段休む暇も無く睡眠時間などもバラバラな環境です。
患者さんの状態
患者さんの症状としては
- ずっと首が固まっているような感じで、同じ姿勢をとり続けていると痛む
- ずっと同じ姿勢をしていると腰が固まって動き出す時に痛む
- 朝、起きると背中、腰が固まって動きにくい感じ
- 頭がボーッとする感じがする
が体の症状としてありますがその他に
- １週間近く便通がない
- むくみが強い（足）
がありました。
患者さんの体を見て、こちらの所見としては
- 首の筋肉の緊張が強い
- 腹部の筋肉の硬結がある
- 頚椎・腰椎・仙骨・骨盤のズレが強い
- 反り腰
- ストレートネック
などの所見があり、これらを解消していく為に施術を行なっておりました。
便秘が解消した意外な事とは
こちらの記事にも腰痛と便秘の関係性について記載しておりますが、腰痛と便秘がセットの患者さんで、施術を繰り返し行なっていくと便秘が解消されたという方は多いです。
腰痛と便秘の関係性と原因について
今回の患者さんは施術を繰り返していくと、腰痛自体は緩和されていっても朝の寝起きだけ腰痛が少し残り、便秘はそこまで改善されていない状態でした。
私が便秘に限らずに腰痛やそのほかの症状をお持ちの方に必ず聞いているのが、
- 食事環境
- 睡眠環境
- 運動環境
です。
今回の患者さんは食事面は外食をせずに、家でご飯を作り食べすぎず、アルコールもほとんど飲んでいません。
睡眠環境は、夜旦那様が遅くに帰って来たりする事もあり、夜早く眠る事が出来ず、また夜旦那様が事務仕事をしているためにゆっくりと睡眠を取れる環境に無く、朝も患者さんが早く起きて旦那様を起こすので、気を緩められないとの事です。
運動環境も、患者さん自身の仕事や自宅での事務仕事、家事などがあり、ウォーキングを勧めるもその時間がしっかりと取れない状況です。
この３つの内２つがあまり良い環境で無いので、自律神経的には上手く働く事が出来ていないのでは？と思いました。
その環境を変えましょうというのは簡単ですが、実際に環境を変えていくのは中々難しいことの方が多いです。
しかし、患者さんが便秘が解消されました！と報告を受けた時の事です。
体をチェックすると、見事に骨のズレも解消されており、施術もいつもの半分の時間で整えられるようになったのです。
患者さんに何か環境を変えたのですか？と私が聞くと
半年ぶりの連休で睡眠をしっかりと取れて、久しぶりに寝た〜って感じる事が出来たら便秘が解消されました！
と、仰られたのです。
便秘には、睡眠はとても深く関与しています。
今回の患者さん自身睡眠の重要性をとても理解していて、枕もマットレスも自分に合うものを探してそれぞれ４・５回ぐらい買い直して睡眠の質を高めようと努力をしていました。
その努力も無駄では無いと思いますが、睡眠の質は枕とマットレスだけでは変えられない事実もあります。
ただ、連休で精神的にも肉体的にも余裕が出来て睡眠をとる事で、解消されたのです。
半年ぶりの連休を取る事が出来て良かったのですが、おそらくまた仕事が続き体に負担をかける可能性は高いと思われますが、便秘が解消される事で一気に体の変化でたのです。
今回の患者さん自身も睡眠の重要性を更に理解できた出来事だと思うので、今後のご自身のセルフコントロールにも活かせる経験になったと思います。
私たち施術家は患者さんのサポートをする事は出来ますが、食事環境、睡眠環境、運動環境の３つは人間の基本となる事ですが、私たち施術家がそれらを変えることは出来ません。
この３つが崩れていると体は崩れて行きます。
皆さんも３つの環境を意識して生活をしていく事をお勧め致します。
まとめ
- 腰痛と便秘は関係性が深い
- 腰痛も便秘も生活習慣の積み重ねで起こる
- 食事・睡眠・運動環境の３つは人間の健康の基本です
- ３つが崩れていると、体に負荷を与え続けてしまうので皆さんも意識して行きましょう
【診療時間】
船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月３・４回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
海神駅前整骨院
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