(作成2019年7月4日)→(更新2020年9月10日)→(更新2021年6月26日)
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は頭痛や吐き気は肩こりが原因なのか?について記事を書きました。
頭痛や吐き気などの症状が出ると、脳に異常があるのでは?と不安になる方も多数いらっしゃると思います。
病院に行って検査をしても、特に何も異常なしと言われて、薬を飲んで対処しているという方も多いと思います。
ごくたまに、病院の先生から頭痛や吐き気は肩こりからきているよと言われて当院に受診をされる患者さんもいらっしゃいます。
しかし、結論から言うと
頭痛や吐き気は肩こりから来るものもあれば、そうで無い場合もあり、単純に肩こりが引き起こす訳ではありません。
特に肩こりという状態は患者さん自身の自覚症状なので、感じている方もいれば、感じていない方もいるので曖昧な状態です。
今日は頭痛や吐き気が起こる原因や、そのメカニズムも含めて記事を書いたので、頭痛や吐き気でお悩みの方のご参考になれれば幸いです。
(更新2020年9月10日)→頭痛や吐き気を予防するための健康21ヶ条を記事に追記しました。
頭痛や吐き気は病気的なものを除けば日常生活での蓄積が関係しています。
日常生活で気をつけるポイントを理解しておくだけでも対策が行えますので頭痛や吐き気をお持ちの方はご一読ください。
3 頭痛や吐き気の時に行なって欲しい対処法に追記しております。
(更新2021年6月26日)→頭痛や吐き気を引き起こしてしまうは、当院では背骨のズレや骨盤のズレが引き起こしていると考察しております。
なのでセルフケアもストレッチやマッサージではなく、背骨のズレや骨盤のズレを矯正する方法を追記しましたので頭痛や吐き気でお悩みの方はご参照下さい。(4 頭痛や吐き気がある人のセルフケアにアップしております)
頭痛や吐き気は肩こりだけが原因では無い
頭痛や吐き気は肩こりから起きるという話は聞いた事もある人もいると思います。
これは、肩こりも頭痛や吐き気に繋がりますが、肩こりだけが原因では無いです。
頭痛や吐き気が起こるメカニズムを説明する前に頭痛と吐き気についてを説明していきます。
頭痛とは
頭痛にも種類があり、単に頭痛を一括りには出来ません。
頭痛についての記事を書いてありますので詳しくはこちらをご参照下さい。
頚椎のズレから頭痛が起こるメカニズム
今回の記事にも要約して説明をしていくと
1次性頭痛と2次性頭痛に分けれます。
1次性頭痛は病気や何かしらの疾患が無い頭痛
2次性頭痛は病気や何かしらの疾患が原因で起こる頭痛です。
2次性頭痛に関しては整骨院では判別するのは不可能なので、何かしらの病気や疾患が気になる方は病院に行って検査をした方が良いです。
病院で何も異常がなしと診断をされたら、1次性頭痛の可能性があると言えます。
1次性頭痛は
- 偏頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
の3つに分けられますが、一番多いのが緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は血管の圧迫による頭痛と言われておりますので、簡潔にいうと血流が悪いことで発生します。
吐き気とは
人によって様々な表現があるのですが、主にみぞおちから胸の部分にかけてムカムカしたり、吐きそうな感じがある不快感がある事を言います。
吐き気がある方は、以下の病気や疾患が伴って起こる場合があります。
- 胃炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 虫垂炎
- 腸閉塞
- 肝炎
- 胆石
- 膵炎
- メニエール病
- 突発性難聴
- 脳腫瘍
- 緑内障
- 自律神経失調症
などなど、実に消化器から目や耳などの疾患などからも吐き気は起きます。
なので、吐き気を伴っている場合は一度病院で検査などを受けて内科的に問題が無いかをはっきりとさせた方が良いです。
内科的疾患が無いと診断を受けた場合、病院から受ける診断は自律神経失調症などの場合が考えられます。
また、人によってはメニエール病、突発性難聴という診断も下る方も吐き気を伴う方は多いです。
この3つは神経の働きが低下している時に起きます。
頭痛と吐き気の共通点
頭痛は脳へと向かう血管の血流の悪さから起きますが、吐き気は内科的疾患を除けば、神経と血管の働きが低下して吐き気も起きやすくなります。
血管と神経は共に並走して通っているので、血管の圧迫を受けている場合は神経も圧迫を受けています。
また神経が圧迫されている場合も血管を圧迫しています。
共に、神経と血管の圧迫を受けて影響を受けていると言えるのです。
※内科的疾患や病気では無い事を前提で
頭痛や吐き気が起こるメカニズム
頭痛や吐き気が出てしまうのは血管や神経の圧迫が共通していると説明をしましたが、どのように血管や神経が圧迫を受けてしまうか?
先ほど紹介した記事でも説明をしておりますが、こちらでも改めて要約をして説明をしていきます。
頭痛は血管や神経の圧迫を受けて起きてしまいます。
写真は頚椎という首の骨の部分ですが、赤いものが血管、黄色いものが神経です。
この血管と神経は頚椎の中を通って脳へと向かっていくのですが、頚椎という骨がズレる(捻れる)と血管や神経を圧迫してしまいます。
骨がズレる(捻れる)状態をイメージしやすい言葉で言うと、雑巾を絞るような感じで捻れてズレていきます。
捻れるようにズレていくので、頚椎の中を通っている血管や神経を圧迫しやすくなってしまうのです。
その為、脳へと向かう血管や神経が影響を受けてしまうので、頭痛を引き起こしていきます。
吐き気の場合も頚椎のズレから起きるのですが、それだけでは無い場合もあります。
写真の図は、自律神経の分布図です。
吐き気は胃腸などの消化器系から影響を受ける場合があります。
しかし、病院で内臓に問題が無いと診断を受けても胃腸の調子が悪い方などはいらっしゃいます。
胃腸や消化器の働きが悪い方は、その周囲の筋肉が硬くなる傾向にあるのですが、特に腹部の筋肉が硬くなっている方が多いです。
腹部が硬くなっている方は、自律神経に影響を与えてしまいます。
詳しくは下記の記事をご参照下さい。
お腹が硬い人は腰痛になりやすい【理由と対策】
自律神経が影響を受けると、胃腸や消化器の働きが低下しやすくなるので、吐き気にも繋がりやすくなっていくのです。
また、腰椎・骨盤のズレがある方も吐き気に繋がりやすくなります。
腰椎・骨盤がズレている方は上の写真の右下にS2.S3.S4と書かれている部分から副交感神経が出ています。
腰椎・骨盤がズレていると副交感神経の働きを阻害して、交感神経優位になってしまいます。
交感神経が優位になってしまうと消化器系の働きが低下し、吐き気にも繋がってしまいます。
また、腰椎・骨盤がズレている方は、その前側にある下腹部が硬くなりやすくなります。
腹部が硬くなっていると迷走神経という神経に影響を与えます。
※迷走神経は頚部と深い関わりがあります。
なので、腹部が硬くなっていると、頚部に影響を与えていくので、結局頚椎のズレが関与していきます。
そうなっていくと、頚椎のズレから副交感神経の働きが阻害され、交感神経優位に陥り吐き気に繋がってしまいます。
頚椎のズレからくる頭痛や吐き気に関して、詳しくは下記の記事をご参照下さい。
頚椎のズレから頭痛が起こるメカニズム
つまり、頭痛や吐き気を伴う患者さんは、肩こりだけでなく以下のような要因が重なった上で起こってくるのです。
- 頚椎のズレ
- 胸椎のズレ
- 腰椎のズレ
- 仙骨のズレ
- 骨盤のズレ
- 各種筋肉の緊張
これらが、重なっていく事で頭痛や吐き気を伴ってしまうので、肩こりだけでなく、結局は全身の状態をチェックして、筋肉の緊張を緩めて、各種骨のズレを矯正していく事が症状の緩和に繋がっていくのです。
頭痛や吐き気の時に行なって欲しい対処法
ここまで説明をしましたが、頭痛や吐き気は単純なメカニズムではありません。
複数の問題が絡み合い起こってしまいます。
なので、自分で何か対処しようとする時に注意して欲しい事があります。
単に首や肩を揉んだり、無理に体操やストレッチなどを行うとかえって逆効果になる事が多いです。
先ほども説明をした通り、頭痛や吐き気は筋肉の緊張と骨のズレが関与しています。
骨のズレを矯正するのにはある程度の知識が必要ですし、技術も必要です。
なので、筋肉を揉みこむことでかえって骨のズレを悪化させて症状が強くなる可能性があるので控えて下さい。
では、頭痛や吐き気がある方が、ご自身で対処をしていくには何が良いか?
それは、非常にシンプルなことです。
- 早寝早起きをする
- 毎朝、散歩をする(ウォーキングなど歩く事をする)
- 食事は食べ過ぎずに腹6分で抑える
- アルコールの摂取は控える
- 入浴をしっかりと行う
これをするのが、一番リスクが少なく体の回復力を高めていきます。
背骨のズレを予防するのに健康21ヶ条というものがありますので、背骨のズレを予防するための対策をもっと知りたいという方は以下の記事をご一読ください。
つまり、日常の疲れを溜め込まずに規則正しい生活を心がける事が一番なのです。
頭痛や吐き気に限らずの内容なのですが、症状が出ているという事は、体が疲弊して筋肉の緊張や骨のズレを引き起こします。
症状というのは、体に疲労が溜まって問題が起きているよーと教えてくれているサインなのです。
風邪も免疫が下がっている時、疲れが溜まっている時に起こりますよね?
頭痛や吐き気も一緒で、自然回復力が低下し、疲労が蓄積して起こってきます。
なので、一番は規則正しく生活習慣を正す事なのです。
しかし、こうは言っても仕事や日常の生活で規則正しく生活を行えないという方は多いと思います。
そのような方は、筋肉の緊張や骨のズレを矯正する施術を受ける事が一番手っ取り早いです。
※内科的疾患や病気がある方は別です
頭痛や吐き気に対して行うセルフケアもあるのですが、人によって指導するポイントが違うので、記事には書きません。
まずは、ご自身の生活習慣が規則正しく生活出来ているかを確認して、見直すところから始めるだけでも違ってきますので、一度見直してみましょう。
頭痛や吐き気がある人のセルフケア
(更新2021年6月26日)→頭痛や吐き気を引き起こしてしまうは、当院では背骨のズレや骨盤のズレが引き起こしていると考察しております。
なのでセルフケアもストレッチやマッサージではなく、背骨のズレや骨盤のズレを矯正する方法をお伝えしております。
もちろんストレッチやマッサージで緩和してくるケースもありますが、柔軟性や筋肉の硬さの大元も背骨のズレと骨盤のズレから来ていると考察しているのでセルフケアではそれらを勧めております。
セルフケアの方法は1人で行うタイプと、2人1組で行えるタイプの2種類ありますので、それぞれに状況に応じて使い分けて下さい。
自分がお勧めするのは2人1組で行えるのであれば、こちらがベストと考えております。
1人で行うのはもちろん暇さえあれば行えるのでお勧めなのですが、効果が出やすかったり、楽に出来るのは2人1組でやってもらった方が楽です^^
毎日コツコツやっていく事で効果も出やすくなりますので、1回で劇的な効果を狙うのではなく日々のルーティンとして行なって下さい。筋トレ同様1回頑張ったからといって筋肉がモリモリつくわけではなくコツコツと継続していくことによって筋肉がついていきますよね?それと同様で背骨のズレと骨盤のズレもコツコツと継続してようやく良い位置で定着しやすくなります。
個人差はあるにしろやはり継続が一番なのです。
前置きが長くなってしまいましたが、以下のブログにて1人で行うタイプと2人1組で行うタイプのセルフケアを紹介しておりますので、ご参照下さい。
まとめ
- 頭痛や吐き気は、内科的疾患や病気が原因で起こる場合と、筋肉の緊張、骨のズレからくるものがある
- 不安な方は一度病院でしっかりと検査をして下さい
- 病院で異常がないと言われたら、筋肉の緊張と骨のズレから来ている可能性が高いです
- ご自身でセルフケアを行うのとき、単に首や肩を揉みこむのはやめましょう
- ご自身の生活習慣が崩れて疲労が溜まっている時に症状は出現します
- 睡眠・運動・食事の3つは最低限整える必要のある事なので見直していきましょう
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