(作成2019年6月8日)→(更新2020年8月20日)→(更新2021年6月3日)
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は姿勢の悪い子供に矯正治療は必要か?について記事を書きました。
この記事を書いた理由は、当院に来院されている患者さんが、自分の子供を見て欲しいとの事で相談をされる事が多くなってきています。
それも、ただ姿勢を見て欲しいとの事では無く、肩こりや腰痛などを最近子供が訴えるようになってきたとの事で相談をされるケースです。
私なりの考えですが
姿勢が悪いだけなら、ストレッチや運動などでよく体を動かし、しっかりと睡眠を取れれば良いと考えていますが
何かしら体に症状や支障が出ているのであれば、体を整えてあげる必要があると思っております。
その中でもスポーツをしていたりする子供は、姿勢や背骨のズレを良い状態にする事で、競技パフォーマンスを上げる為にも必要になってくるので、症状などが無くても整えてあげるのはOKです。
今日は姿勢の悪い子供に対しての矯正治療の必要性と、目的別に整体を受けるメリット、そして子供に対しての簡単な姿勢指導について記事を書いたので、ご参照ください。
(更新2020年8月20日)→セルフケアの項目欄に上半身全体を整えるセルフケアをアップしました。以前に説明したストレッチの最後に上半身全体を整えるセルフケアを行うと子供の姿勢を改善するのにも有効ですので、ご参照下さい。(更新した内容は5.6 上半身全体を整えるセルフケアにてアップしています。)
(更新2021年6月3日)→去年から今年にかけて緊急事態宣言が飛び交って子供生活リズムが崩れているせいか?子供の様々な不調を訴えてご来院されるケースが増えています。
今回は姿勢が悪い事で体に与えてしまう影響についてのブログの内容なのですが、子供の症例をいくつかアップしましたのでお子様の不調でお悩みの方はアップした症例をご参考にして下さい。(6 子供の不調に対しての症例集にアップしております)
姿勢の悪い子供が増えてきている?
当院でも患者さんのお子様を見る機会がありますが、10年前に比べると相談されるケースは増えてきているように感じます。
具体的な統計などは取っていないのですが、以下の記事がありましたので引用させて頂きました。
◇調査結果サマリー
・約4人に1人の子供が姿勢に何らかの問題あり。
・40%以上の子供が猫背という結果に。
・重心のブレ(前傾ぎみ)、「肩こり」が同率で2位
※【調査方法】インターネット調査 【調査時期】2019年4月実施
【調査対象】30歳以上、4歳~7歳の子供をもつ、お母さん1000人
■調査結果
・約4人に1人の子供が姿勢に何らかの問題あり
日常生活において、子供の姿勢に関して調査したところ、約4人に1人の子供が姿勢に何らかの問題があるという結果になりました。子供は自分の姿勢が悪いと自覚しにくいので親ができるだけ早く気づき、早い段階で姿勢を良くしてあげることが大切です。
・40%以上の子供が「猫背」。アルマジロ化が進む
子供の姿勢は普通・悪いと答えた方に、子供の姿勢で当てはまる状態をすべて回答してもらったところ、40%をこえる子供が猫背という回答が。姿勢の悪いまま椅子に座ったり、テレビを見ている姿は、まるでアルマジロのよう。また、普通と答えた方にも選択項目から子供の状態を選択してもらうと、そこで、はじめて子供の姿勢が悪いことに気づく傾向もありました。姿勢が悪くなってしまう、要因として、暇さえあれば下を向いてスマートフォンをいじっていたり、だらんとソファーなどによりかかって、長時間ゲームをしていたり、運動不足などが考えられます。姿勢が悪くなると、血流のめぐりが悪くなり、肩こりなどの原因にもなってしまいます。
引用元https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000020042.html
このような傾向があるとの事です。
実際に自分の息子も以前、猫背が強く施術をしたのを覚えていますが、昔と比べて運動をする機会が減っている事も要因に考えられるのではないかと考察されます。
最近ではゲームやテレビなどの同じ姿勢が続くような状況が昔よりも多くなっているので、猫背や姿勢の悪さに繋がっているケースも多いと思います。
ただ、昔と違って今は猫背や姿勢の事に関する情報が一杯ある事で、親が自分の子供に対して姿勢が悪いと気づく事が多くなっている事も要因かと思います。
昔は、猫背や姿勢の事に関する情報が少ないので、実際に姿勢が悪くても自分が子供の頃気にしたことはあまり無いと思います。
でも姿勢が悪くて良いことは一つも無いので、姿勢をよくする事は大切なのですが、ただ闇雲に良い姿勢を頑張ってとっても逆効果に陥る事があります。
対策などは記事の後半に書いてますので、ご参照ください。
姿勢が悪い子供に対してチェックして欲しいポイント
パッとした見た目が悪く、猫背になっているからと言っても過剰に心配する必要がない場合もあります。
パッとした見た目が悪く猫背でも大丈夫な場合は分かりやすく言うと、体全体が柔らかく柔軟性があればそこまで心配する必要がありません。
しかし、姿勢も悪く猫背も強い状態で柔軟性が無い場合は要チェックする必要があり、子供が今現在症状などが無くてもいずれそのまま放置すると体に影響が出てくる事が多いです。
なので、自分自身の子供がパッと見た目が悪く猫背でも以下の事をチェックしてください。
以下の事が該当していなければ過剰に心配をする必要は無いので、参考にして下さい。
筋肉の柔軟性
これは、学生の時の体力テストでも行うので分かりやすいです。
立位体前屈と上体反らしと言う2つの項目です。
立位体前屈は以下の画像のもの
上体反らしは以下の画像のものです。
この2点がとても硬く平均値以下であれば腰部の柔軟性が少ないので腰痛になりやすい傾向がありますので、子供の体力テストの結果などを確認して見て下さい。
背骨の柔軟性
背骨の柔軟性と聞いてもあまりパッとしないと思いますが、とても重要な項目です。
上体反らしに似ている項目でもあるのですが座っている状態でチェックします。
以下の画像のように背中に膝を当てて(子供の場合はタオルを挟んで)肩を後ろに引いて、背骨がムチのようにしなやかに伸びるかどうかをチェックしてみて下さい。
チェックしてみて背骨が棒のように反らなかったり、背骨を反らした時にスムーズに伸びなかった場合、背骨全体が固まっており、肩こりや背中の痛み、腰痛、足の痛みなどに繋がりやすいです。
背骨の柔軟性が少ないと自然回復力も落ちている可能性があるので、疲労も溜まりやすくなってしまいます。
この項目は当院では必ず子供でも大人でもチェックしているので、ご自身の子供にもチェックしてみて下さい。
肩関節の柔軟性
肩関節の柔軟性は、座っている状態や立っている状態のどちらでも良いので以下のような手順でチェックして下さい。
右の画像のように肩をあげた時に楽に耳まで上がるようならOKです。
しかし、左側の画像のように耳まで楽にあげられなかったり、肘が曲がってしまったりする場合は肩こりになりやすいです。
股関節の柔軟性
股関節の柔軟性は仰向けで寝ている状態でチェックして下さい。
画像の左側のように股関節を開いた時に床と平行になるならOKですが
画像の右側のように床と平行にならない場合は股関節の柔軟性が低いという事になります。
股関節の柔軟性が低いと、腰痛、股関節痛、膝痛などの足の症状が出やすくなります。
足首の柔軟性
足首の柔軟性のチェックはうんこ座りが出来るかどうかです。
うんこ座りとは、ヤンキー座りと呼ぶこともあるそうですが、以下の画像の状態の事です。
画像引用元:https://kenka2.com/articles/709
この状態が出来ないと、足首やふくらはぎ、スネの痛みや膝痛、股関節痛、腰痛などが起こりやすくなります。
以上のポイントがOKなら良いのですが、姿勢が悪い、猫背を気にするよりも5つのポイントがダメであるならばそちらの方をしっかりと良くしていかなければなりません。
5つのポイントの方をしっかりとチェックする事が重要なのです。
姿勢が悪いよりも重要な事
姿勢が悪く猫背になっていても5つのポイントの方をチェックしていった方が良いと説明をしました。
筋肉、背骨、肩関節、股関節、足首、この5つのポイントがダメな状態であると姿勢が良く見えていても、実際には体がガチガチに固まってしまっているので、怪我もしやすく、症状も出しやすく、自然回復力も無いような状態になってしまっています。
逆を言えば、いくら普段の姿勢が悪くても5つのポイントがしっかりとOKな状態であるならば、柔軟性に溢れており、怪我をしにくく、症状も出しにくい状態と言えます。
要は、パッとした見た目を重視するのでは無く
しっかりと柔軟性があり、自分の体を自由に動かす事が出来るかが重要になってくるのです。
5つのポイントに問題があると、自分の体を自由に動かす事が出来ません。
自分の体を自由に動かす事が出来ないと、血流の流れが停滞しやすくなっていきます。
自由に動かす事が出来ない状態とは、ずっと縄で体を縛られているような状態に近いです。
ずっと縄で体を縛られていると血流は止まりますよね?
それと同様の事が言えるのです。
その為、姿勢や猫背を気にするよりも5つのポイントがしっかりとOKな状態かどうかが重要なポイントになってくるのです。
姿勢が悪い子供に矯正治療は必要か?
では、姿勢が悪い子供に矯正治療は必要か?という事に関して言えば
矯正治療自体はやるのは良い事だと思います。
しかし、姿勢や猫背を矯正する前に5つのポイントがしっかりと出来ているかどうかを改善していった方がはるかに子供の体にとって有益な施術になるのです。
その為、ただ何もチェックしないで矯正をするのでは無く、しっかりと子供の状態をチェックして5つのポイントがOKかどうかを判断していく事が大切になっていきます。
特に症状などが無い場合は、予防として行う必要があるのかどうか?
症状がある場合、姿勢や猫背を問題にするのでは無く、体のどこに問題があるのかどうか?
スポーツなどをしている子供は、パフォーマンスを上げたいのか?怪我を予防したいのか?によって施術の目的も変わっていきますし、施術の方法も変わっていきます。
なので、目的別で以下に簡単にまとめていきましたのでお読み下さい。
体に症状が無い場合
体に症状が無いけど自分の子供が姿勢が悪いのかどうか?をチェックして欲しいという方は、この記事に書いてある5つのポイントもチェックしてみて下さい。
その上で5つのポイントに問題がある場合は施術をしていった方が、結果的に姿勢や猫背が改善されていきます。
もし、5つのポイントに問題がない場合はこの記事の後半に書いた、セルフのストレッチ方法を行なって下さい。
体に症状がある場合
体に症状がある場合も、5つのポイントをチェックして下さい。
5つのポイントの内、何が問題なのかを理解する事により施術の方法が変わっていきます。
もちろん当院でもチェックをしますが、子供自身も自分の体にどこに問題があるかを理解した方が予防も出来ますし、セルフで対策も出来るようになっていきます。
体に症状がある場合は、しっかりと施術をした方が早く回復するので、我慢させないようにして下さい。
スポーツをしている方の場合
パフォーマンスを上げたい場合も、5つのポイントをチェックしましょう。
スポーツ別で何を重点にチェックした方が良いとかもありますが、どのスポーツでも基本5つのポイント全てがOKであった方が良いです。
5つのポイントの内1つでも問題があると体の動きの連鎖がスムーズに行かないので、チェックをして何が問題かをはっきりと理解しましょう。
怪我の予防をしたい場合も一緒です。
特に昔、怪我をしている場所は柔軟性が悪くなっている傾向にあります。
また怪我をしてしまった時期に、かばって他の筋肉や関節に負担をかけています。
足首の捻挫をすると、かばって歩くので股関節に負担が来たりなどなど。
怪我自体が治っても5つのポイントに影響を与えてしまっているので、怪我をしている子供はよく体をチェックしてあげて下さい。
姿勢の悪い子供に対しての簡単なストレッチ方法
姿勢が悪く、猫背の子供に対して簡単なストレッチ方法を紹介します。
そうは言っても5つのポイントがダメな状態であれば、姿勢だけを良くしようとストレッチをしても効果があまり見込めないので、まずは5つのポイントをクリアしていった後に姿勢を伸ばすストレッチをするのが理想です。
なので、5つのポイントをクリアしていくストレッチを説明します。
筋肉の柔軟性が低い人に対してのストレッチ
立位体前屈と上体反らしの柔軟性に問題がある方は、腰回りの筋肉や関節に問題がある事が多いです。
腰回りの筋肉をストレッチしてあげると柔軟性が上がりやすいので、以下のようなセルフケアをしてあげて下さい。
1つ目の動画から行い、2つ目は筋肉に対してセルフケアをしているので、順番に行なって下さい。
背骨の柔軟性が低い人に対してのストレッチ
背骨の柔軟性に問題がある方は、背骨一つ一つに付いている多裂筋などを含む脊柱起立筋という筋肉が固まってしまっています。
背中の部分は自分で触る事が出来ない為に、ストレッチポールというものがある方はストレッチポールを使うと背骨の柔軟性をあげやすいのでこちらの動画をご参照にしながら行なって下さい。
肩関節の柔軟性が低い人に対してのストレッチ
肩関節の柔軟性に問題がある方は、巻き肩になっている事がほとんどです。
子に巻き肩を改善していく事で肩の柔軟性が上がっていくので以下のストレッチを行なって下さい。
股関節の柔軟性が低い人に対してのストレッチ
股関節の柔軟性に問題がある方は、股関節が内側に捻れている状態です。
股関節のねじれをとっていく事で柔軟性が上がっていくので以下のストレッチを行なって下さい。
足首の柔軟性が低い人に対してのストレッチ
足首の柔軟性に問題がある方は、足の指が固まっていたり、足首が内側に捻れている状態です。
足の指をほぐしたり、伸ばしたり、足首の動かしたりする事で柔軟性が上がっていくので以下のストレッチを行なって下さい。
上半身全体を整えるセルフケア
5つのポイントに対してストレッチを行い、最後に上半身全体を整えるセルフケアを行ないましょう。
https://youtu.be/7fkQqqWs3ug
上半身全体を整えるセルフケアは5つのストレッチを行なった後に行うとより効果的です。
注意点
どのストレッチも無理に行うことはやめて下さい。
ストレッチは、リラックスして行うことで効果がコツコツと出てきます。
一気にやったからといってすぐに効果が出るものでは無く、逆に力を入れて行なってしまうことで固めてしまう事もあります。
大事なのは、コツコツと継続して行なっていく事です。
子供の不調に対しての症例集
(更新2021年6月3日)→去年から今年にかけて緊急事態宣言が飛び交って子供生活リズムが崩れているせいか?子供の様々な不調を訴えてご来院されるケースが増えています。
今回は姿勢が悪い事で体に与えてしまう影響についてのブログの内容なのですが、子供の症例をいくつかアップしましたのでお子様の不調でお悩みの方はアップした症例をご参考にして下さい。
まとめ
- 近年、姿勢の悪い子供が増えてきている
- 姿勢が悪く、猫背が悪いわけではありません
- 姿勢の悪さ、猫背よりも重要な事があります
- 筋肉・背骨・肩関節・股関節・足首の柔軟性の5つのポイントが大事です
- 5つのポイントが大丈夫であれば、姿勢の悪さ、猫背があっても体に症状など出にくい
- いくら良い姿勢や猫背で無くとも5つのポイントが悪ければ体に問題が起こりやすい
- スポーツをしていても、姿勢、猫背よりも5つのポイントを重要視した方が予防やパフォーマンスアップに繋がる
- 姿勢の悪さ、猫背を治す事も大事だが、5つのポイントをクリアしていった後に姿勢を伸ばすなどのストレッチをした方がベスト
- 一気にストレッチを行うのでは無く、毎日コツコツと継続して行なって下さい
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船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
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(R3/3/29 更新),