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今日は当院の患者さんの肩の痛みで後ろに腕が回らない患者さんの1症例を紹介します。
患者さんでも、肩が痛いというと四十肩などを連想する方が多いと思いますが、肩が痛い、腕が回らない、挙がらないなどの痛みは全て四十肩なのか?というと、四十肩ではないケースが沢山あります。
肩の痛みの種類と状態についてまず説明をしていきます。
肩が痛いというケースで考えられる疾患、状態
- 肩こり
- 四十肩(肩関節周囲炎)
- 肩腱板断裂
- 石灰化沈着性腱板炎
- 腕神経叢損傷・障害
- 胸郭出口症候群
などがあげられます。
後は、肩が動かないというケースの時に、肩の関節が脱臼していたというケースも存在します。
なので、肩の痛みがあるからと言って何でもすぐに『四十肩ですね』という答えは中々出せません。
肩が痛い、という事に対して様々な状況を検査などで判断し、患者さんの状態を見極めなければなりません。
では四十肩(肩関節周囲炎)とはどういう状態?
四十肩の事については簡単にブログにて説明しているので、前回のブログ⇒四十肩・五十肩とは?
こちらでも、簡単に説明をしていきます。
四十肩は肩の関節部分に炎症が発生します。
四十肩はこの炎症が伴っているか、いないかが判断の重要な要素になります。
四十肩の症状
四十肩の症状として、肩の激痛、運動痛、夜間痛などが代表的に言われております。
肩が動かした時に何となく痛いという状態ではなく、痛みが強すぎて動かせないという状態が激痛と言えます。
また、炎症が起きているので、夜寝ている時にズキズキした痛みが発生することが多いです。
肩関節周囲に炎症が起きているので、肩が痛い部分を指で押すと、これまた激痛や圧痛が生じます。
つまり、四十肩の場合は痛い所を指で押すと痛みが生じ
四十肩でない場合は押しても激痛が起こりにくいと言えます。
もっと、分かり易く言うと四十肩の急性期はとにかく痛い!という状況という事です。
四十肩の段階
四十肩には状態による段階があります
①炎症期
②拘縮期
に分けられます。
私が先ほど説明した内容はいわゆる①炎症期の状態の説明になります。
②拘縮期の場合は、炎症期と違って激痛が治まっていき、関節の動きが制限されている状態です。
昔、四十肩を患っていた方で、痛みが治まったから何もケアをせずに放置していた方に多いです。
拘縮期の場合は、いわゆる関節周囲の組織が固まっている状態と言えます。
今回の患者さんの状態
今回の患者さんは60代女性で今まで痛みを患った事が無い患者さんでした。
太極拳やテニスも行っていて適度に運動していました。
初診時、腕を上げる動作、後ろに回す動作、腰に手を当てる動作の時に痛みが出現する状態でした。
検査を行っていくと
四十肩(炎症期)であれば、患部を押すと痛みが強く出ますが、患部を押しても痛みは全くありませんでした。
腕の上がりが悪いので、肩に痛みが出現した初期の時は激痛でしたか?夜間痛はありましたか?と確認しても全く無いとの事でした。
なので、四十肩では無いと考え、他の状態をチェックしていきました。
肩以外の患者さんの状態は
背骨の柔軟性が少ない、骨盤のズレや背骨のズレが強い、筋肉が張り付いているように硬いのが特に目立っている状態でした。
肩関節を動かす時に、本来背骨が楽に伸ばせる状態の方がスムーズに上がるのですが
背骨が丸まった状態で固まってしまうと、肩関節をスムーズに動かすことが困難になります。
皆さんも丸まった状態で肩関節を動かしてみると、スムーズに動かせないことが理解出来ると思います。
患者さんにも同様の事をご説明させて頂き、施術をさせて頂きました。
施術の結果
今回の患者さんは3ヶ月前にご来院頂いていた患者さんでしたが1ヶ月で痛み自体は消失しました。
2ヶ月目で肩を上に上げる動作は問題なし。
3ヶ月目で手を後ろに回す動作も問題なしという状態にまで回復しました。
考察
・肩があがらないという状態は全てが四十肩という状態では無い
・肩があがらない状態が何故行っているかを判断する事が大切
・背骨のズレ、姿勢の崩れが影響を及ぼすことが多い
【診療時間】
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