(作成2020年1月19日)→(更新2020年11月9日)
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は「起立性調節障害とは?【近年増えています】」について記事を書きました。
起立性調節障害という言葉をあまりご存知ではない方も多いと思います。
今不登校や引きこもりが増えているとテレビでも言われており、起立性調節障害の主な症状は朝起きれずに、昼から動けるようになってきて、夜は逆に眠れないという状態になります。
親からすれば
- 子供が学校をサボりたいから嘘を言っているんだ
- 気合いが足りないんだ
- うちの子は精神的に弱いんだ
などと思ってしまいますが
子供自身も
- 学校に行かなければいけないのに
- 気持ちでは頑張りたいのに身体が言うことをきかない
- 親に中々理解されず悲しい
というような気持ちになります。
お互いに気持ちが離れたり、起立性調節障害の理解が足りないと良くなるものも良くならないです。
なので今日は、起立性調節障害の症状や原因、診断方法、治療法、日常での注意点などを説明しています。
自分自身が起立性調節障害の方、子供が起立性調節障害の方、もしくは起立性調節障害なのかな?と思っている方はご一読下さい。
(更新2020年11月9日)→起立性調節障害に対しての日常生活での注意点や予防策について記事を追記しました。
日常生活での注意点がとても大切になってきますので7 起立性調節障害を改善するための生活習慣にアップしていますのでご参考にして下さい。
起立性調節障害とは?
冒頭でも軽くお伝えしましたが起立性調節障害は子供に多いとされています。
好発年齢は10歳〜16歳と言われています。
男女比は 男:女 1:1.5〜2 と女性の方が多い傾向にあります。
不登校に陥っている子の30%〜40%が起立性調節障害を併発しているそうです。
起立性調節障害は自律神経の働きが低下している事で起こり、身体的、精神的、環境的要因が関わっくるので自律神経失調症と診断をされることもあります。
起立性調節障害と自律神経の関連性についても以前の記事にて詳しく説明をしていますので、こちらの記事をご一読下さい。
起立性調節障害の特徴としては、朝起き上がる時に脳の血流が低下する為、朝起き上がれなかったり、全身倦怠感に陥ったりしてしまいます。
朝方症状が強く出るのですが、昼頃から動けるようになったりして夜には覚醒して眠れなくなったりします。
なのでご両親からは、やる気がないだけ、精神的なものと誤認されやすいです。
本人もやる気がないとかではなく、身体が辛いのに理解をしてくれる人が少ない為、とても辛いです。
もし自分の子が起立性調節障害であるならば、話を良く聞いて下さい。
起立性調節障害の症状
起立性調節障害は自律神経の働きが低下する事で起きるので、症状も自律神経症状が多いです。
起立性調節障害では、朝方の症状が強く昼以降は平気になる傾向がありますが、これも人それぞれとなります。
当院で起立性調節障害の患者さんの一人が朝だけでなく昼や夜にも症状が出ることもあると仰っていたケースもありました。あくまでも朝に強く症状が出るというだけです。
起立性調節障害の症状は以下のようなものがあります。
- 朝起きられない
- 食欲不振
- めまい
- 動悸
- 吐き気
- 腹痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
- 胸痛
- 失神
- 乗り物酔いしやすい
と様々な症状があります。
更に起立性調節障害は次の4つのタイプにも分けられております。
起立直後性低血圧
大体の方がこちらになると言われてます。
立ち上がったとき血圧が下がり、脳の血流が低下している状態になります。
起床時や入浴時に立ちくらみやめまい、だるさを感じます。
体位性頻脈症候群
こちらも起立直後生低血圧の次に多いと言われており、併発するようなケースもあります。
立っているとき血圧低下が起きずに、心拍数が増加します。
動悸、冷や汗などを引き起こしやすいです。
神経調節性失神
立っているときに突然血圧が低下して脳貧血が起き、意識が遠のいたり気を失います。
まれにけいれん発作を起きて、心停止になることもあります。
起立直後性低血圧や体位性頻脈症候群を併発したりします。
遷延性起立性低血圧
立ち上がってすぐに起きるわけではなく、数分後に血圧が低下し、動悸、頭痛、めまい、ふらつき、疲れやすくなったりします。
これは朝限定ではなく昼でも夕方でも起き、先ほどの3つのものと併せて起こるケースもあります。
起立性調節障害になる原因
起立性調節障害になる原因は特定されている訳ではありません。
ですが自律神経の乱れが関与しているので生活習慣や性格的なものなどが関わってくるとも言われてます。
低血圧の方
起立性調節障害の方は朝に症状が出やすいのが特徴ですが、低血圧の方も朝が苦手だったりするので発生しやすかったりします。
ストレス
ストレスを受けると交感神経優位になり副交感神経とのバランスが崩れてしまい影響を受けると言われてます。
また周囲の理解が乏しいと更にストレスを受けることになるので影響を与えると言われてます。
性格
真面目な性格や周りに合わせてしまう性格の子だと自分自身を無理やり抑え込んでしまうので知らないうちにストレスを与えて影響を与えてしまいます。
気候
気候が変動すると自律神経にも影響がかかりやすくなります。寒暖差アレルギーなどという言葉もありますが、季節の変わり目などでも影響を受けやすくなります。
睡眠不足
昼夜逆転している生活をしていたりすると、自律神経に負担を与え続けてしまい影響を受けます。
人間には朝活動して朝日を浴びて、夜には休むと言ったリズムがあります。
早寝早起きはやはり基本です。
水分の摂取不足
水分が不足気味になると低血圧になりやすいです。低血圧になると影響を受けやすくなるので全く水分を摂取していない方は注意が必要です。
運動不足
運動不足が続いていたり、活動量が少ない子もなりやすいと言われております。
運動をしていないと血流量の低下や姿勢が悪くなる、筋肉量が少なくなることで影響を受けると言われています。
当院が考える起立性調節障害の原因
上記の原因や要素もありますが、当院では違った部分にも原因があると着目しています。
起立性調節障害の原因を書いていくととても長文になるので後日別記事にてアップしていきます。
アップしたらこちらの記事にも紹介します。
記事をアップしましたので、当院が考える起立性調節障害の原因について詳しく知りたい方は以下の記事をご一読下さい。(R2年1月24日更新)
起立性調節障害の診断方法
病院での診断方法はそれぞれですが、多くは新起立試験という方法が基本となり、血圧を測ったり、心拍数の変動をチェックしたりしていきます。
寝ている時と立った時の血圧の変動や脈拍の変動によって起立性調節障害かどうかを診断していきます。
起立性調節障害の治療法
起立性調節障害の治療法についてですが、当院での施術の方法などは別記事にて書いていこうと思います。
本記事では病院での治療方法について説明していきます。
病院での治療方法は以下のような治療が一般的です。
運動療法
運動療法といっても激しい運動はせずに、散歩などをして体を動かすことを勧められると思います。
散歩をするなら、やはり朝が一番望ましいのですが起立性調節障害では朝が一番動けないので無理のない範囲で行なって行くことが重要です。
朝日を浴びることで夜の睡眠を取りやすくなるので、なるべく外に出て太陽を浴びるのが理想です。
生活習慣指導
起立性調節障害では朝活動できずにいるので睡眠時間がずれ込んでしまう傾向にあります。
睡眠時間を確保できないと、起立性調節障害と診断されていない人でも朝はキツイものです。
早く寝れるようにしていく事は良いリズムを生んでいくのに大切です。
水分摂取
起立性調節障害では低血圧の方がなりやすいと言われてます。
水分不足になっていると、血圧が低下する傾向にあるのでこまめに水分を摂取して血圧の低下を防ぎます。
食事指導
外食やコンビニ、冷凍食品が多い食事だと、添加物が多いので交感神経を優位にしてしまいます。
起立性調節障害は自律神経のバランスが乱れてしまう為、注意が必要です。
周囲の理解を得る
起立性調節障害では、朝活動できずに、昼頃から徐々に動けるようになり夕方からは普通の状態に戻るので親や周りの方はサボっているだけでは?と思いがちになります。
精神的や気合いでなんとかなるようなものでは無いので、起立性調節障害についての理解が必要です。
子供自身も好きで起立性調節障害になっている訳では無いので親や周りの方から、気合いが足りない、弱いなどというコミュニケーションを取り続けていると余計に精神的にキツくなり症状も悪化しやすくなります。
周囲の方が症状やその子自身についての理解を深めていくのはとても重要な事です。
薬物療法
上記のような運動療法や生活習慣、食事指導などで効果が見られなかった場合に薬物療法を行うとされています。
薬物療法も病院によって処方は違います。
当院で行う起立性調節障害の方への施術法
冒頭にも説明しましたが、別記事にて後日アップしていきます。
ただ、以前の記事にて起立性調節障害の女の子の症例記事がありましてその記事の中に簡潔ではありますが施術法について説明しています。簡潔ではありますが興味のある方はご一読下さい。
もっと詳しい記事を作成したらこちらにアップします。
当院の起立性調節障害に対しての施術方法に関して記事を作成しましたので、詳しく知りたい方は以下のきじをご一読下さい。(R2年1月24日更新)
日常での注意点
まず大事なのは一番近い存在の親などがその子自身を責めずに、今の状態を理解し、受け止めてあげて下さい。
親から責められるのは子供にとっては一番ショックです。
子供を否定せずに一旦受け止めましょう。
また、治療中で運動療法や食事指導、生活習慣の見直しもすぐに正しくできる訳ではありません。
もし子供が出来なくとも怒らずにできる事から少しづつという意識で行なっていきましょう。
なんでも焦らず、じっくり、少しづつです。
子供の起立性調節障害の場合はひょんな事で起こりますが、ひょんな事で良くなることもあります。
起立性調節障害と自分の子供が診断されると、親は自分のせいだとか、自分の育て方がいけないのか?などと不安や自責にかられてしまいますがそうではありません。
親自身が自分自身を責めてしまうと悪循環に陥ります。
中々周囲に相談しにくい件だと思いますが、一人で抱え込むと良く無いので、当院でもサポートしていますので、相談などお気軽にお電話やお問い合わせくださいね。
起立性調節障害を改善するための生活習慣
起立性調節障害になってしまうのは、背骨のズレや骨盤のズレが関与していると当院では考察しております。
なので起立性調節障害を改善していくための生活習慣の答えはシンプルで
- 背骨のズレや骨盤のズレを予防する
- 背骨のズレや骨盤のズレをセルフケアする
この2点がポイントになってきます。
背骨のズレや骨盤のズレを予防する
という所での生活習慣は以下の記事にとても詳しく説明をしていますのでご一読下さい。
本記事でもサッと紹介していくと
- 毎朝ウォーキングしましょう
- 睡眠をしっかりとりましょう
- 食生活を正しましょう
- 入浴をしっかり行いましょう
という誰しもが行いやすい基礎的な部分がとても重要です。これ以外にもありますので詳しくは記事をご一読頂いて何かしら1つは実践していきましょうね。
背骨のズレや骨盤のズレをセルフケアする
これも以下の記事で詳しく動画付きで説明をしております。
この2つを実践していけばいくほど、起立性調節障害だけでなく様々な不調にも有効で健康に貢献できますので、毎日コツコツと実践しましょう!
1回や3回、5回行って効果がないからと言ってすぐに辞めないで下さいね!
筋トレと一緒ですぐに筋肉が付くわけではなく、継続してようやく効果が出てくるものです。
諦めずにコツコツ行っていきましょう!分からない点などはお気軽にお問い合わせくださいね。
まとめ
- 起立性調節障害は近年増えている
- 起立性調節障害は精神的なものではなく身体に影響が出ている
- 精神論で良くなるものでは無いです
- 朝に症状が強く出て昼以降に活動できるようになる
- 原因は生活習慣やストレス系が多い
- 治療法も運動や生活習慣の見直しなどの基本的なものが多い
- 大事なのは子供も親も焦らずじっくりと向き合いましょう
- 親も自分自身を責めず抱え込まず周りに相談しましょう
- 当院でも起立性調節障害に対してサポートしてます
- 当院の起立性調節障害への施術方法や理論などは別記事にアップしていきます
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様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
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