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今日は病院で変形性股関節症と診断されて当院にご来院された患者さんの1症例をお伝えします。
その前に変形性股関節症とはどういうものなのかを説明していきます。
変形性股関節症とは?
関節軟骨の変性や摩耗が起こり、股関節周囲に炎症が起こり、痛みを引き出してしまう状態です。
股関節の変形が進んでいくと、骨と骨がぶつかり股関節が全く動かなくなってしまう事もあります。
先天性で起きる場合と、後天性で起きる場合がありますが、今現在は後天性で起きる割合が増えてきているとの事です。
変形性股関節症の原因
はっきりとした原因としては、臼蓋形成不全が挙げられます。
これは股関節を構成している大腿骨と骨盤の骨の部分の臼蓋という部分が十分に発育せず、股関節に負担をかけやすい状態になってしまっている為、股関節が変形しやすくなります。
変形性股関節症の進行度合い
初期の段階:骨と骨の間が狭くなっていきます。
中期の段階:大腿骨の骨頭を覆う軟骨がすり減ってしまっている状態です。
末期の段階:軟骨が完全に消失し、骨と骨がぶつかりあってる状態です。
初期の段階
初期の段階では、骨と骨がぶつかり合う事はないので、自覚症状があまり無いと言われています。
しかし、骨と骨の間が狭くなっているという事は、筋肉も縮こまっている可能性が高いので、初期の段階でも筋肉に痛みが発生したり、関節があまり動かなかったりと強い痛みで無くとも症状を出している事は多くあります。
中期の段階
中期の段階では軟骨がすり減り、一部骨と骨がぶつかったりしている事があるので、ある動作で痛みが瞬間的に強く出る事があります。
筋肉的にも、強く縮こまっている可能性があるので、関節を動かせる範囲は極端に減っている事が多いです。
末期の段階
末期の段階では、骨と骨がくっついているような状態になるので、骨と骨がぶつかりとても強い痛みが出ると言われております。
この段階では、足をつくだけで痛かったり、体重をかけることもとても大変な状態です。
筋肉や関節はもちろん動かす事はかなり困難だと思われます。
今回の患者さんの状態
70代女性の患者さんです。
症状は、平らな道路を歩く分には痛みは無く
・階段を歩く時に痛む
・足を組めない
・床に座っている状態から立ち上がる時に痛む
といった症状が主訴でした。
ご来院前に、すでに病院には行かれたとの事でお話を聞かせて頂いた所、病院でのレントゲンでは、右の股関節の骨と骨がくっついているとの事で手術を勧められたそうです。
痛み止めと湿布を処方して頂いたとの事で、1週間服用したが痛みはあまり変わらないという事でした。
病院での診断では、骨と骨がほとんどくっついているとの事なので、疑われるのは中期の段階から末期の段階という可能性があるのだと思われます。
患者さんの股関節の可動域も、足を組めなかったり足を上げる動作が困難だという事でした。
当院の検査で分かった事
変形性股関節症での痛みが原因なら、筋肉をいくら緩めても痛みは変化しないはずです。
そこで、当院では検査で痛みが減るのか、無くなるのかを確認してから施術に入らせて頂いております。
今回の患者さんにも同様に検査をして、痛みが減るのか、無くなるのかを確認させて頂きました。
すると、痛みが無くなるポイントが確認出来ましたので、施術の説明をさせて頂きました。
ポイントとしては、右足首、右側の骨盤の横、腰です。
足首は内反足という状態、骨盤は左右の高さが違く右側が下に下がっている、腰は腰椎がズレている状態です。