(作成2020年1月14日)→(更新2020年10月26日)
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は「交通事故での頚椎捻挫とは?【基本的な部分を説明します】」について記事を書きました。
この記事を書いた理由ですが、当院に来院されている交通事故の患者さんから
「病院で頚椎捻挫って診断書に書かれたけど、そんな捻挫みたいに痛めてないけどどういう事なのか?」
と質問されたので、交通事故での頚椎捻挫という言葉と状態を認知して頂いた方が交通事故に遭ってしまった場合に理解度が高くなると思い記事に書きました。
今日は
- 頚椎捻挫とは?
- 頚椎捻挫(ムチウチ)の症状について
- 頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法
- 頚椎捻挫(ムチウチ)の注意点
について説明をしています。
交通事故で頚椎捻挫になってしまった方や、頚椎捻挫について知らない方のご参考になれれば幸いです。
(更新2020年10月26日)→頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法について、当院の交通事故治療の方法や考え方をまとめた記事を作成しましたのでアップしました。
頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法や当院での交通事故治療について知りたい方は追記した内容をご一読下さい。(3.3 当院での頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法にアップしてます)
頚椎捻挫とは?
頚椎捻挫とは
皆さんがわかりやすい言葉で言うと“寝違え”や“ムチウチ”と言う言葉です。
寝違えは、朝起きた時に首を動かした場合に起こったり、首を急に動かした時に起こったりします。
ムチウチは、交通事故に遭ってしまった場合に起こりやすいですが鉄棒から落下してしまったり、転んで頭を打ったり、誰かに殴られたりなどの外傷で起こります。
なので、交通事故で起こった頚椎捻挫はムチウチと呼ばれたり、外傷性頚部症候群とも呼びます。
頚椎捻挫(ムチウチ)が起こる原理としては
外部からの衝撃が加わり頚椎という首の骨がムチのようにしなった際に頚部の筋肉や靭帯、椎間板や神経などの損傷が起きる
というメカニズムです。
なので、交通事故に遭ってムチウチになってしまった方は正式名称ではありませんので,医師の診断書に「ムチウチ損傷」と書かれる訳ではなく,「頸椎捻挫・頸部捻挫・頸部損傷・頸部挫傷・外傷性頸部症候群」等と記載されるのです。
またムチウチ損傷は,損傷の種類や度合いによって分類されます。
1 頚椎捻挫
2 神経根症状型
3 バレ・リュー症状型
4 脊髄損傷型
1の頚椎捻挫型が一番多いですが、ムチウチの場合1の頚椎捻挫だけでは治らず、神経症状が合わさったり、自律神経に影響が出たりなど複数が合わさって症状が出る場合が多いです。
ここで一番気をつけなければいけないのが、4の脊髄損傷型です。
脊髄を損傷してしまうのは、後遺症などが残りやすいので交通事故に遭った場合は速やかに病院で検査を受けて下さい。
自分では大丈夫と思っても後から実は・・・なんて事になってしまっては手遅れです。
必ず病院で検査を受けましょう。
以下の記事にも説明していますのでご一読ください。
交通事故に遭ってしまった時は必ず病院で検査を受けた方が良い理由【とても大切な事です】
頚椎捻挫(ムチウチ)の症状について
先ほども説明をしましたが、寝違えから怪我などの外傷によるもの、交通事故によるムチウチ、ムチウチの中でも分類が分かれているので様々な症状があります。
なので本記事では交通事故でのムチウチによる症状について絞って説明をします。
1 頚椎捻挫
交通事故で受けた衝撃によって、頚椎が捻挫状態に陥るので筋肉痛みたいな痛みや、肉離れみたいに筋肉が断裂したり、靭帯を損傷したりします。
足首の捻挫をイメージすると分かりやすいと思いますが、それが頚椎という首に起きてしまっている状態です。
2 神経根症状型
神経根症状というので、文字通り神経に影響が出ている状態です。
神経は運動神経と知覚神経の2つに影響を与えるので
- 首から腕にかけての痛みや痺れなどの症状
- 感覚鈍麻
- 筋力低下
などが出ます。
3 バレ・リュー症候群
バレ・リュー症候群?と聞きなれない言葉だと思いますし病院でそう診断を受ける方も少ないと思います。
フランス人のバレとリューによって発表されたことに由来しているのですが、簡単に言ってしまうと自律神経に影響を与えてしまっている状態です。
自律神経に影響を与えているので
- めまい
- 耳鳴り
- 頭痛
- 記憶障害
- 倦怠感
- 吐き気
などが生じます。
自分が感じるのは、交通事故に遭われてしまった方は、このような症状をお持ちの方が結構多いのでは?と感じています。
4 脊髄損傷型
これは交通事故の中でも十分に注意しないといけない症状です。
神経の大元である脊髄に損傷が加わると
- 感覚麻痺
- 運動麻痺
などの状態になり、うまく手足を動かせなくなってしまいます。
5 複合型
これも自分の体感ですが、交通事故でのムチウチでは1〜3までの状態が複合して症状を持っている方が多いように感じます。
これには、当院の理論なのでエビデンスはないですが頚椎のズレが関与しているためと考察しております。
頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法
頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法は病院と整骨院では目的は一緒ですが、手法ややり方も様々です。
病院同士でも手法に違いはありますし、整骨院同士でもやり方は違います。
なので、決められた治療法は無いのですが一般的に言われている病院の治療と整骨院の治療、そして当院での治療についてを説明していきます。
病院での頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法
病院では主に投薬治療や湿布、頚椎に対しての固定、リハビリなどの治療をします。
リハビリなどでは主に
- 運動療法
- 電気療法
- 温熱療法
- 手技療法
を行います。
整骨院での頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法
整骨院では院によって様々な特色があり、手技療法、電気療法、温熱療法、矯正治療、テーピング、固定具、運動療法、ストレッチなどがあります。
ただ、矯正治療1つにおいても、どういう矯正治療をするかは院によって違うので病院よりもそれぞれの特色や違いが多いです。
病院のリハビリでは手技療法の時間は多くないのですが、整骨院では手技療法や電気療法などに特化して行なっています。
当院での頚椎捻挫(ムチウチ)の治療法
当院では、頚椎捻挫(ムチウチ)に限らずですが、以下の部分に着目して治療をしています。詳しくは以下の記事をご一読下さい。
ただし、交通事故での頚椎捻挫(ムチウチ)は頚椎が捻挫している状態ですので通常の治療の刺激を加えるのは危険です。
当院では、交通事故での衝撃具合、検査の状況にもよりますが、初診の段階では施術は刺激量は極力少なくさせて頂いております。
理由は交頚椎を捻挫している所へ負荷を与えない為です。
2回目、3回目以降、患者さんのお体の状態、検査の状態を元に施術の刺激量も変化していきますが、基本的には強く揉むということはしません。
施術の内容は背骨の硬さや背骨のズレを解消する為に強く揉むのでなく、背骨に対して施術をしていきます。当院ではこの背骨に対しての施術はモルフォセラピーという手法を使っております。
モルフォセラピーは背骨のズレを矯正するのに僅か1kgの力しか使いません。
背骨の矯正と聞くと皆さんがイメージするのは骨をボキボキしたり捻ったりとする事だと思います。
モルフォセラピーでは骨をさするようにするだけで矯正が出来るのです。
モルフォセラピーに関しては以下の記事をご参照ください。
背骨のズレを整えていくと筋肉の硬直が徐々に緩んでいき、神経の圧迫が取れて痛みも緩和していきます。
また血液の循環も良くなっていくので、筋肉の硬直も更に緩んでいきます。
そうしていく事で、強い刺激を与えずに交通事故で受けたダメージを徐々に緩和し、症状に対してアプローチをしていきます。
当院の頚椎捻挫(ムチウチ)への治療法の特徴を要約すると
- 背骨を矯正していく(ボキボキせずにさするぐらいの力で行える)
- 背骨を矯正していくことで神経の症状を緩和させていく
- 背骨を矯正していくことで血流を促進させ筋肉を緩めていく
- 背骨を矯正することで自律神経の働きをスムーズにさせる
という感じです。
更に詳しく当院の交通事故治療について知りたいという方は以下の記事に当院での交通事故治療についての説明をまとめていますのでご一読下さい。
頚椎捻挫(ムチウチ)は4つに分類されると説明をしましたが、背骨を矯正することで頚椎捻挫(ムチウチ)の4つの分類のうち3つに対してアプローチできるのです。
頚椎捻挫(ムチウチ)の4つの分類をおさらいをすると
1 頚椎捻挫
2 神経根症状型
3 バレ・リュー症候群
4 脊髄損傷型
でしたね。
この4つの分類のうち1頚椎捻挫〜3バレ・リュー症候群までの3つに対して背骨を矯正すると有効なのです。
頚椎捻挫(ムチウチ)の注意点
頚椎捻挫は足首を捻挫している状態と説明をしましたが、足首を捻挫した時に体重をかけるのも痛いし歩くのもやっとですよね?
そんな状態の頚椎にはしっかりと固定具をつけてあげた方が最初は良いです。
頚椎に対しての固定具はこのようなものです。
最初に病院に行くと処方してもらえたりしますが、必要がなければドクターからは処方しないと思います。もし自分がつけたいということであればドクターに自分から言うかアマゾンでも安く販売されています。
この固定具をつけると首の負担は少なくなるのでオススメです。
また治療を受ける際も、交通事故受傷直後は強い刺激は避けましょう。
これも頚椎を捻挫しているためです。
頚椎捻挫(ムチウチ)の注意点を以下箇条書きでお伝えします。
- 受傷直後から1週間は安静にしましょう
- 受傷直後〜3日間はお風呂は長風呂しないようにしましょう
- 3日以降はゆっくりと湯船に浸かり血流促進しましょう
- 痛みが強い場合は湿布やアイシングで冷やしましょう
- 受傷直から1ヶ月間は激しい運動は控えましょう
- 受傷から3日経過したらウォーキングや散歩しましょう
- いつもより早めに寝るように心がけましょう
- アルコールは飲んではいけません
- タバコも回復を遅くなるので減らしましょう
まとめ
- 頚椎捻挫(ムチウチ)は4つに分類される
- 4つの内脊髄損傷は非常に危ないので必ず交通事故後は病院で検査を受けましょう
- 頚椎捻挫の症状は分類によって様々な症状を出しますが複合型が多いです
- 病院ごとでも治療法は異なる
- 整骨院ごとでも治療法は異なります
- 病院と整骨院でも治療法は異なります
- どういう治療をするかは直接聞くか実際に受けてみて確認して下さい
- 頚椎捻挫(ムチウチ)には注意をして無理をかけないようにしましょう
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船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
海神駅前整骨院
住所:〒273-0021
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