いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
本日は「側湾症で痛みが肩と腰に出ている患者さんの1症例」をご紹介させて頂きます。
以前の記事で「側湾症で様々な部分に痛みや不調を訴えていた患者さんの1症例」を書かせて頂きましたが今回の側湾症の患者さんも様々な部分に痛みを訴えておられました。
側湾症自体は中々良くなりにくいのが現状ですが、体の痛みや不調に対してはアプローチしていく事は十分に可能です。
側湾症だからといって体の痛みや不調を諦めてしまう方も多いのですが、本記事の症例を通じて少しでも側湾症の方の参考となれれば幸いです。
また、この症例シリーズは自分たちの症例を記事にする事で治療の研究や復習、知識の整理などをしています。
なので患者さんを特定できるような個人情報は一切載せませんが、症例記事を見ていて患者さんが自分自身の事だろうなと思うことはあると思いますので患者さん自身も、自分自身の症状がこういった事が原因で痛みを引き起こしているんだと確認する場としてもご参照下さいね。
側湾症とは
側湾症については以前の「側湾症に対しての整体【当院の見解をお伝えします】」という記事にて詳しく説明をしていますので記事をご参照頂きたいのですが、本記事にも要約して説明をしていきます。
まず側湾症とは、簡単に説明すると背骨が左右に曲がっている状態をさします。
側湾症の曲がっている角度を図るものがコブ角というものなのですが、その角度が大きくなると、病院や検査で側湾症と診断される基準となります。
このコブ角というものは、曲がっている椎体のカーブの大きさをコブ角という角度で表し、一番傾いている椎体と椎体の間の角度を測定していきます。
このコブ角が25度前後で装具を付けるか付けないかを判断していくポイントになると言われてます。
側湾症は成長期の子供に多く見られますが、大人でも最近は増えてきています。
側湾症は原因が分かっているものが少なく、ほとんどが特発性と言われ、原因が分からない側湾症が80%だと言われてます。
普段の生活でも痛みがない事などもありそのままにされている方も多いですし、体の不調が出てくる方もいます。
今回の側湾症で痛みが肩と腰に出ている患者さんも昔、検診で側湾症と言われたと仰られておりましたので小児期から側湾症の傾向があったと思われます。
側湾症は発生していても自覚できるものではないので、たまたま病院でレントゲンを撮った時に発見されたというケースがよくあります。
早いうちに発見できたら、何かしらの対策を講じていくことが大切なのではと感じます。
今回の側湾症で痛みが肩と腰に出ている患者さんの状態
30代女性、仕事はデスクワークをされていて肩や腰痛があり、最近になりめまいがするということでご来院頂きました。
側湾症と診断をされたのは小学生の頃で、その後は特に痛みも症状も無いので何もせずに今まで過ごしてきたそうです。
主訴の症状以外にも膝が伸びない、冷え性が強くあり、体の疲労感も強いという状態でした。
今回の側湾症で痛みが肩と腰に出ている患者さんの所見
当院では様々な症状の患者さんが来院されますが、体のチェック項目は全身をチェックしていきます。特に腰と骨盤の動き、姿勢に関してはどの症状でも共通して確認していきます。
当院の体のチェック方法に関して知りたい方は以下の記事をご確認くださいね。
今回の側湾症で痛みが肩と腰に出ている患者さんの体の状態は以下の状態でした。(以下の写真はスタッフの模範動作の写真で患者さんではありません)
早速検査をすると左右の背中の高さが指一本分くらい違う、そんな状態でした。
側湾症の方で多いケースが、お辞儀をすると背中の高さが平行ではなく
左右の背中の高さがはっきりと高さが違う状態になります。
また、お辞儀をして床に全く手が届かずに膝の上ぐらいで止まってしまう程の体の硬さでした。
この状態だと自覚症状が無くとも、放置してしまうとその後のお身体のトラブルになる危険性があるので注意してくださいね。
その他にも背骨のズレが著名で姿勢の崩れが著名な状態でした。
上の写真のような姿勢の崩れがある状態なので筋肉がずっと緊張状態に陥っているような感じです。
この2点がとても強く出現していたので、患者さんに説明をさせて頂き施術を開始していきました。
施術の経過
4月初旬から施術を開始してペースは2週に1回の計8回行わせて頂きました。(今現在もメンテナンスで通院しています)
初診時:前屈で床に指が届かなかった状態が施術後には指が床に着くくらいまで改善。背中の高さも指1本分の高さの違いが解消され、患者さんもとても良くなったと喜んで頂きました。
2回目:初診時の施術後は良かったが翌日には元の肩の痛みや腰痛、めまいは戻ってしまう。しかし前屈の柔軟性は改善されていて、背中の高さが元に戻っている状態です。施術後には肩の痛み、腰痛、めまいは消失し背中の高さも揃う。
3回目〜6回目:施術後には良くなり、少しづつ肩の痛みは緩和してくると同時にめまいも消失。肩の痛みが出現する時にめまいも一緒に出るような感じ。腰痛は緩和してくるも残存。側湾症のエクササイズを指導して様子をみる。
7回目:側湾症のエクササイズをすると調子が良いとの事。肩の痛みも腰痛も今までで一番良い状態。背中の高さも施術前から揃っている。
8回目:エクササイズをし忘れると肩の痛みや腰痛が出現しやすいが、寝ると大分調子が良くなると事。膝も伸びやすくなり疲労感も大分軽減。冷えがまだ出やすいとの事で今後も継続して施術をしていく形で今現在に至る(R2年7月12日時点)
今回の側湾症で痛みが肩と腰に出ている患者さんの考察
症状はその場で改善されても、姿勢の崩れが解消されていない状態だと症状は戻りやすく日常生活での癖がどうしても出てしまうと更に症状は抜けにくいと思いました。
今回のケースですと側湾症のエクササイズがとても有効になったケースでしたが、日常生活ではどうしても疲労がたまったり、どうしても癖が取れないことが多くあると思います。
そんな場合はやはりセルフケアとエクササイズは重要だと考察されます。
痛みや症状自体は施術後には回復しますが、それらをキープする為にもセルフケアとエクササイズを併用していくことが早期回復に繋がるという結果になりました。
側湾症の方でもそれぞれ違うケースやパターンがあるのでそれぞれの状態に合わせて伝えられるように日々研究して側湾症でお悩みの方のお力になれるように今後も症例を積み重ねていきます。
まとめ
以前、側湾症自体は病院で診断されたものは、どうしようも無いものでしたが今となっては改善できるものまで医学も進歩してきました。
諦めるのではなく何か方法は無いのか?そんな相談もしていただけたら幸いです。
最新のものを最先端でお届けできるよう今後も研究し発信していきます。
ご予約はこちらから
お知らせ
【診療時間】
船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
海神駅前整骨院
住所:〒273-0021
船橋市海神6-6-12
電話番号:047-432-3680
Twitter⇒https://twitter.com/ySv9yGciT0p1K10
エキテンサイト⇒http://www.ekiten.jp/shop_5487839/
instagram⇒https://instagram.com/_u/kaijin_ekimae
ライン@⇒
【注意】当日来院ご希望の方はすぐにメッセージを確認出来ない場合がありますので、当日ご来院希望の方は電話にてお願い致します。
≪船橋市内でよくご来院頂く地域≫
◎海神駅周辺地域
南本町、海神 、 海神町、海神町東、海神町西、海神町南、南海神、行田、行田町、山手
◎船橋駅周辺地域
本町、湊町、浜町、若松、日の出、西浦、栄町、潮見町 、高瀬町、東船橋、宮本、市場、夏見、夏見町、夏見台、米ケ崎町、高根町、金杉町、金杉、金杉台、緑台
◎西船駅周辺地域
西船、山野町、葛飾町、印内、印内町、本郷町、古作、東中山、古作町、古作、二子町、本中山
≪船橋市以外の地域≫
千葉市、銚子市、習志野市、市川市、松戸市、成田市、柏市、我孫子市
≪その他≫
東京都
(R2/5/29 更新)