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今日は「急な肩の痛みが出現した患者さんの1症例」を紹介致します。
今回の患者さんは、卓球をされていて指導している人なのですが肩を痛めてしまった前日は趣味の編み物を4時間行っていたそうでその後痛みが出現したそうです。
昔、腱板損傷という肩の損傷をしてしまった部分を痛くしてしまったそうなのですが、昔は卓球している最中に痛めた所ですが今回は動かしていないのに同じ部分が痛くなったそうです。
動かしていないのに急に肩が痛くなると皆さんは何でだろうと思う方が多いと思います。
自分たちはこういうケースは多々見たことがあるので理解出来るのですが、動かさない事が多くなればなるほど肩を痛めるリスクは上がってしまいます。
なので今日は
- 急な肩の痛みが動かさなくても出る理由
- 今回の患者さんの状態
- 施術の経過
- 今回の急な肩の痛みの考察
について説明をしています。
急な肩の痛みが出てしまっている方や、過去に急な肩の痛みが出ていた方、予防したい方や早く良くしたい方は記事をご参照下さい。
急な肩の痛みが動かさなくても出る理由
今回の患者さんもそうでしたが、肩を動かしていないのに急に痛みが出ることに驚いていました。
確かに急に肩が痛みが出てくると、肩自体を動かして痛めてしまったのでは無いかと思いますよね?
特に今回の患者さんは昔に腱板損傷という肩の怪我をしているので尚更だったと思います。
肩の痛みを簡単に分類すると
- 使いすぎによる痛み
- 使わない事で固って起きる痛み
に分けられます。
でも注意しないといけない痛みは病気や疾患が原因で痛みが出るケースもあるので不安な方は病院で検査を受けましょう。
使いすぎによる痛みや急に動かした事で起こる痛みは皆さんも分かり易いと思うので説明は省きますが、後者の使わない事で固まって起きる痛みと聞くと「何で?」と思う方が多いと思います。
使わない事で固まって起きる痛みで皆さんがイメージするのは肩こりなどだと思います。
これはその通りなのですが、この肩こりの状態が更に悪化して肩関節周囲の筋肉を固めていく事で肩関節自体の動きを制限がかかり、制限がかかっている状態から動かそうとする事で痛みが出現するのです。
よく四十肩や五十肩なのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、四十肩や五十肩も分類があり、今回のケースで当てはめて考えると拘縮期みたいな状態と言えます。
四十肩や五十肩については以下の記事にてまとめていますので、興味がある方はそれぞれご参照下さい。
四十肩や五十肩の拘縮期という状態は簡単に言ってしまえば、肩関節周囲の筋肉や組織が固まっている状態です。
肩関節周囲の筋肉や組織が固まっているので、動きが悪くなったり、その範囲を超えて動かそうとすると痛みが出現するという事です。
なので、対策としても固まっている肩関節を動かして良くしていきましょうという事になるのです。
今回の患者さんの状態
今回の患者さんは70代女性で卓球を教えている方です。
昔、腱板損傷という肩関節の怪我をしていて、今回も同じ場所が痛むという事でした。
昔は卓球をしている最中に痛みが出現しましたが、今回は新型コロナで教えている卓球教室も休みになり動かない事が増えている状況でした。
体の状態は、首から背中までガチガチに硬くなっていて以前からも肩こりや寝違え、背中んもハリ感なども自覚されていたけど動けるからとたまにリラクゼーションに行ってほぐしてもらうだけで過ごしていたそうです。
今回は卓球の指導がなくやる事が無いからと自宅で編み物を4時間ぶっ続けて同じ姿勢で行なってその後から急な肩の痛みが出てきたとの事でした。
当院での所見
当院で今回の患者さんの体をチェックさせて頂くと、昔痛めた腱板損傷という状態では無いなと思いました。
なので肩関節周囲の筋肉や組織を触診したり、動作をチェックしていったりすると肩甲骨がほぼ動いていない状態でした。
肩甲骨というのは肩関節を動かしていくのにとても重要な部分なのですが、ここが動いていないということは肩関節にとても負担を与える事になってしまいます。
この部分について説明をしていくととても長文になるのでまた違う記事にて肩甲骨と肩関節の関係性については説明をしていきます。
また肩甲骨の動きと肩関節周囲の筋肉の活動についての論文もあるのでご興味がある方はご一読ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu/35/3/35_3_715/_pdf
今回背中や肩甲骨が固まっていたので何か思い当たる節が無いか確認すると、今回は卓球の指導が無くなりやる事が無いからと自宅で編み物を4時間ぶっ続けて同じ姿勢で行なったとの事でした。
これは皆さんもイメージできると思うのですが、同じ姿勢で1時間続けるだけでも体は同じ姿勢で硬直しやすくなってしまいます。
今回のこの急な肩の痛みもその状態で肩甲骨が固くなり起きているのだと考察しました。
施術の経過
施術の経過ですが、1回で良くなったと言いたいところですが、実際はそう簡単にはいきません。。。
ですが、今回の70代女性の患者さんは70代とは思えないほどの回復力でビックリしました。
今回の急な肩の痛みは施術4回で消失しました。
ただ、編み物を中止したり日中はよく歩いてもらったり、同じ姿勢が続く場合はあるストレッチをしてもらったりと患者さん自身がセルフケアをすごく頑張ってくれたので早い回復を示したのだと思います。
今回の急な肩の痛みの考察
今回の急な肩の痛みの1症例ですが、肩関節自体に問題があるのでは無く肩関節周囲の問題として肩甲骨が関与していました。
実際に施術した部分も首、肩、背中、肩甲骨というシンプルな部分に対して行なっていき変化が出たので、肩甲骨が固まっている事での肩甲上腕リズムが肩関節の動きや痛みに関して大きな影響を与えるのだと確認できました。
ただ、同じような急な肩の痛みを訴えられている方が全て肩甲骨が原因かというとそうでない場合も多々あるので今後も同じような症例がある場合、どのような状態なのかを確認して今後の更なる研究と施術の成果をあげて行けるようにしていきます。
少しでも急な肩の痛みでお悩みの方に参考となれるように頑張ります。
まとめ
- 急な肩の痛みは動かさなくても起きる
- もちろん急に動かす事で怪我として痛めてしまう事もある
- 病気や疾患が原因で急な肩の痛みが起きる場合もあるので不安な方は病院で検査しましょう
- 四十肩や五十肩とも似ているがシンプルに筋肉や肩関節周囲が固まっている事で急な肩の痛みが起こる
- 今回の患者さんも同じ姿勢で長時間編み物をしていた為に急な肩の痛みが出たと考察される
- 今回は肩甲骨がポイントになったが、同じような症例でも違う原因があるので今後も症例を積み重ねていきます
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(R2/5/29 更新)