(作成2020年4月5日)→(更新2020年12月21日)
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は「胸の痛みが真ん中にある方の1症例【病院でも原因不明と診断】」の記事を書きました。
結論から言うと、施術によって回復してます。
しかし、すぐに回復したかと言うとそうではなく時間と期間がかかりました。
患者さんは胸の痛みが真ん中にあるので、心臓に異変があったり骨に異常があるのでは無いか?、とても不安に陥っていました。
実際は病院に行っても特に原因があるわけではなく異常なしと診断されて当院で見る形になりました。
なので今日は
- 胸の痛みがある時に考えられる事
- 胸の痛みが真ん中に出る理由
- 今回の患者さんの状態
- 施術の経過
- 考察
について説明をしています。
胸に痛みが出ている方はご参考にして下さい。
(更新2020年12月21日)→今回の患者さんに行なった整体はモルフォセラピーという手法です。
そのモルフォセラピーについてのブログを追記したのでご興味がある方はご参照下さい。(5 考察に追記しています)
胸の痛みがある時に考えられる事
胸に痛みはある時、皆さんは
心臓に問題があるのでは無いか?
と不安になる方もいらっしゃると思います。
自分の母親は心筋梗塞で目の前で一度倒れた事があるので鮮明に覚えていますが、胸の痛みを著名に訴えていて、後で聞いたら死を感じる痛みだったと言ってました。
また自分の嫁の親父も心筋梗塞になったのですが、胸が苦しくなる時があると訴えていました。
たまたま嫁の親父は病院に行った時に検査をして倒れる前に手術をしました。
こんなにも近くに心筋梗塞を患った事がある事にもびっくりですが、それが功を奏してか胸の痛みに対しては人一倍敏感な施術家だと思います。
なので患者さんで胸が痛むという方は、自分のとこでは間違いなく一度病院に行くことを勧めます。
命あってこそなので、まずは病院で検査をすることが重要なのです。
胸に痛みがある場合、心臓以外にも他の病気や疾患も可能性はあるので一度病院に行きましょうね。
病院で異常が無いのに、胸の痛みが真ん中に出る理由
病院で異常が無いと言われたらひとまず安心できると言えます。
しかし、今度は何でどこも異常が無いのに痛みがあるの?と疑問が残ると思います。
胸の痛みが真ん中に出る理由ですが、結論から言うと
- 胸骨と肋骨を繋ぐ肋軟骨がズレている
- 胸骨の前側の筋肉が過緊張している
- 胸椎という背骨がズレている
この3点が関与しています。
胸骨は胸の真ん中にある骨(下の画像の水色の部分)
肋軟骨は胸骨の横にある部分(下の画像の水色の部分)
この胸骨と肋軟骨の部分がズレてしまうと周辺の神経を圧迫して痛みが出る可能性があるのです。
上の画像は胸骨と肋軟骨の部分をアップにしている画像ですが水色の部分が胸の真ん中にある神経です。
この神経部分が胸骨と肋軟骨がズレる事で圧迫する可能性があり痛みを引き起こしていると考察されます。
また、上の画像の部分にも説明が書いてあるのですが水色の部分の神経はT3という部分から大元は出ています。
このT3というのは胸椎3番目の骨から出ていますという事です。
上の画像がT3(胸椎3番目)の部分です。
何が言いたいかというと、前側の部分の骨がズレても痛みは引き起こされますが、神経の出所の大元である胸椎という背骨がズレても神経を圧迫して痛みを引き起こしている可能性があるのです。
そして、背骨や胸骨、肋軟骨がズレてしまうと血管や神経の通りがスムーズで無いので周囲の筋肉にも影響を与えてしまいます。
血管や神経の通りが悪くなると筋肉は硬くなったり緊張状態に陥ります。
筋肉が硬くなったり緊張したりすると神経を更に圧迫してしまいますので、痛みがもっと強く引き起こされるのは想像できると思います。
なので病院でどこにも異常が無いのに胸の真ん中に痛みが出てしまう理由は
- 胸骨と肋骨を繋ぐ肋軟骨がズレている
- 胸骨の前側の筋肉が過緊張している
- 胸椎という背骨がズレている
の3点が関与していると考察できるのです。
今回の患者さんの状態
今回の患者さんは20代後半の男性。
痛めたきっかけは友達宅に泊まっていて、患者さんは布団で寝ていてベッドで寝ている友人が上から落ちてきて、そのまま負傷。
当日はそんなに痛くなかったけども、1週間経過して痛みがどんどん強くなるので病院で検査を受ける。
病院では特に異常が無いとの事でそのまま放置する。
強い痛みは出なくなったものの
- 朝起き上がる時に胸の真ん中に痛みが出る
- 重たいものを持つ時に痛みが出る
- 丸まったり胸を張る時に痛みが出る
- 痛みが出る部分を押すととても強い痛みが出る(堪え難い痛み)
この症状が全然抜けずにいたとの事でした。
怪我をした状態から1年は経過していたのですが当院に来る前に他の施術を受けていてマックスの痛みは減っていたとの事でしたが、上記の症状が減らないために来院して下さいました。
当院が考えている胸の痛みの原因(先ほど説明をした内容)をお伝えして、患者さんに納得を頂いた上で施術に入らせて頂きました。
施術の経過
施術のペースは週1回で行わせて頂き、痛みの度合いを測る指標としてペインスケール(P.S)を用いて評価をしていきました(P.S10が痛みマックスとして)
初診日:胸骨と肋軟骨のズレやその周辺の筋肉の緊張はとても強く、背骨全体のズレも著名だったので痛みが出ている所だけでなく全身をじっくり調整。
施術後のP.Sは10→7。
2回目:初診日よりマシとの事だがP.Sは7→9とほぼ戻ってしまう。
前回の施術後の夜と翌日の朝はかえって痛みが強く感じるとの事。これは施術の経過を確認していくと出ることがあります。良くなる上で通る道なのですが、これが嫌な患者さんには無理に追わずに少しづつ施術の刺激を加えていくので、そういう状態になったら遠慮なく言って下さい。
今回は少しづつ施術の刺激を入れて全体のズレと緊張を取っていきました。
施術後のP.Sは9→5。
3回目:前回の施術後のような痛みが強くなる事はなくP.Sも5→7ぐらいで少しづつ痛みの度合いは減っているとの事。
今回も刺激量は少なく少しづつ施術を行いました。
施術後P.Sは7→3で大分痛みは減りました。
4回目〜11回目:前回までは一気に痛みの度合いが減っていき、順調でしたが11回目まではこの状態を行ったり来たりしてました。
12回目:朝起きても痛みがあまり出ない状態になっていき、丸くなったり胸を張っても痛みも出ない、痛みが出ている部分を押すと痛みが出るのはまだありますが大分耐えられるぐらいに減少。
重たいものを持ったりするのは最初は出ないが、同じ作業を続けていくと出現する。
施術後P.Sは0に。
13回目:日常生活では支障が出ていないが、仕事中や仕事の後半など疲労が溜まって来ると痛みが出現する。
15回目:仕事の後半になっても痛みが出ない日が増えて来る。痛みが出るときもあるが大分楽になってきたとの事。
16回目:まだ完璧では無いがほぼほぼ痛みは出ないと事。
今現在もメンテナンスを含めて継続中。
という状態にまで回復してきました。
考察
今回の患者さんは最初に施術後の痛みの強さが出てしまいましたが、悪い状態が続いている患者さんは施術後に痛みを強く感じる場合があります。
このような反応が出る事自体は悪くないのですが、こういう反応が出る方はとても体が悪い人が多いです。
なので少しづつ刺激を加えていく事で体が回復傾向に入りましたが仕事で負担が避けられない状況なので一進一退を繰り返しました。
それでも患者さんが自分たちを信じて来院して下さったのがまず回復に繋げられた形です。
施術直後はP.Sが少しでも減るならば、施術を続けていけば体は回復する証拠なので、後はどのように今回の胸の痛みの原因である背骨のズレ、胸骨と肋軟骨のズレ、筋肉の緊張を出さないように生活習慣を変えていくかがポイントになってきます。
今回の患者さんにお願いをした事は
- ゆっくりとお風呂に浸かる
- 早寝早起きをする
- セルフで腰回りをストレッチする
- 自分で肋骨をセルフ矯正する
これが回復するきっかけにもなったと考察されます。
痛みがほとんど出なくなった時の体を観察すると、背骨のズレと胸骨・肋軟骨のズレはかなり減っていて、筋肉も柔らかくなっていました。
その事からも、胸の痛みが真ん中に出ている人は
- 背骨のズレ
- 胸骨・肋軟骨のズレ
- 筋肉の緊張
この3つが関与していると考察できます。
この3つをしっかりと解消していく事で症状が回復するので、同じような症状がある方が来院された場合はまた確認しながら施術に入らせて頂きます。
当院では背骨のズレを矯正していくのに、モルフォセラピーという手法をメインに使用しております。
モルフォセラピーについては以下の記事でも詳しく説明をしていますのでご興味がある方はご参考にして下さい。
またモルフォセラピーでは過去にも書籍を2度発売されており、去年の夏に3度目となる最新刊が発売されております。創始者の花山先生がとても分かりやすく説明をされておりますのでこちらもご興味がある方は是非ご購入ください。
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どうしても胸が痛いと心臓が悪いと思う方も多いと思います。
なのでしっかりとまずは病院で検査をして何も異常が無ければ安心して当院でも施術が行えますのでこの記事をご参考にして下さればと思います。
自分たちも患者さんが心配で不安な方には病院を勧めていますので、気になる方は一度ご相談ください。
まとめ
胸に痛みが出ると心臓に問題があるのでは?と不安に陥る方は多いと思います。
自分の母親や嫁の親父が心筋梗塞になっていて胸の痛みを訴えていたので、皆さんも胸の痛みが出た場合は必ず病院に行きましょう。
病院で異常がなければ当院が考察している胸の真ん中に出る痛みの原因は
- 背骨のズレ
- 胸骨・肋軟骨のズレ
- 筋肉の緊張
の3つが関与していると考察してます。
患者さん一人一人、施術の経過や原因は違いはあると思いますし、回復のスピードも違うと思いますが、施術直後に来院された時よりもP.Sが減っているならば、施術をしていけば回復して行きます。
しかし、日常生活の過ごし方を変えたり負担を減らしたりして背骨のズレや筋肉の緊張などを予防したりセルフケアをする事が大切です。
同じような症状でお悩みの方や、不安な方はセルフケアもしっかりと考えてお伝えしますのでご相談ください。
セルフケアも人それぞれで合う合わないもあるので、一緒に合うセルフケアを考えてお伝えできればと思います。
どんな症状も諦めないでご相談ください!
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船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
海神駅前整骨院
住所:〒273-0021
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