いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は、腰椎のズレを矯正して足のしびれが解消された患者さんの1症例を記事に書きました。
足のしびれがある患者さんがよく仰られるのは
- 痛みはなく日常生活に支障は無いが気持ち悪い
- しびれが強く歩くと痛い
- しびれなのかどうか分からないが感覚があまり無い
- 足がチリチリとする
など、様々な状態があります。
足のしびれは病気なのか不安になられる方もいらっしゃると思います。
今日は足のしびれをお持ちの方のご参考になれればと思い、当院での症例を記事に書きました。
足にしびれが出ている時に考えられる病気
- 脳梗塞:脳梗塞の場合だと足のしびれ以外にも失語症、言語障害などの症状が起こることもあります。
- 糖尿病:糖尿病の場合だと、腰から足の先に向かうしびれではなく、足の先からピリピリした「しびれ」が現れ、徐々に体の中心に向かって進行していきます。
- バージャー病:足の「しびれ」や冷えからはじまり、足先が白くなり潰瘍ができたりします。
- パニック障害:パニック障害の発作前後にしびれ、過呼吸を起こすこともある。
- 閉塞性動脈硬化症:足の冷えと「しびれ」からはじまり、歩くと次第にしびれや痛みが増して歩行困難の症状になる。
- 足根管症候群:かかとから足の裏、つま先までヒリヒリするように「しびれ」を感じます。
糖尿病が原因だった場合は、病名として糖尿病性末梢神経障害という診断が下るのですが、以下の論文にも記載されているのでご参照ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/13/2/13_160/_article/-char/ja/
また脳梗塞や脳卒中などの後遺症でのしびれ感にはマッサージが有効であるという論文もあるので、こちらをご参照ください。
このほかに、脊髄損傷や腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、病院で診断をされる場合もあります。
不安な方は病院を受診しましょう
脳梗塞や糖尿病、動脈硬化症などは病院でしっかりと治療をしないとだめなので、不安な方は一度病院で検査をしましょう。
病院では重大な疾患が無いかを確認できます。
たかが、足のしびれと軽視する方もいらっしゃいますが念には念を入れてチェックした方が安心すると思います。
病院で検査をして何も異常が無ければ、筋骨角器系の問題が足のしびれに関与しているケースの方が多いので判断が出来ます。
今回の患者さんも、病院で検査を受けたが何も異常が無しという事で当院にご来院されました。
でも、患者さん側からすると何も異常が無いのに何で足にしびれが出るのか?と逆に不安になられていたのですが、足にしびれが出るメカニズムはいたってシンプルです。
腰椎のズレが足のしびれを出すメカニズム
病院で検査を受けても何も異常が無いと言われたら、筋骨角器系の問題がほとんどです。
特に腰椎のズレが足のしびれを引き起こしてしまいます。
では、腰椎のズレがどのように足のしびれを引き起こしてしまうのかを説明します。
足のしびれが出る要因としては
- 足の血流が悪い
- 足へと向かう神経がどこかで圧迫を受けている
- しびれている場所の筋肉が硬くなっている
- 体の水分が不足している
事が要因としてあげられます。
この4点が全部当てはまってしまうケースもありますが、どれか1点だけでもあるとしびれが出るケースもあります。
それぞれのケースについて説明をしますね。
足の血流が悪い
足の血流が悪いと、しびれを引き起こします。
簡単にいうと、正座をしているとしびれますよね?
正座をしていると足の血流が悪くなってしびれが起きているのですが、正座もしていないのに何で血流が悪くなるんだと思いますよね?
これは、腰椎のズレがあると腰から足へと向かう血管を圧迫してしまうので正座をしていないのに血流が悪くなってしまっているのです。
足へと向かう神経がどこかで圧迫を受けている
足へと向かう神経の大元は腰椎です。
図のように腰椎(L1〜L5)から足に向かう神経が出ていますが、腰椎のズレがあると大元の部分を圧迫してしまうので、足にしびれが出てしまいます。
しびれが出ている場所の筋肉が硬くなっている
しびれが出ている場所の筋肉が硬くなっている事でしびれが出てしまいます。
これは、筋肉が硬くなっている場所の血流が阻害を受けてしまっているので起きるのですが
しびれが出ている場所の筋肉がなぜ硬くなってしまうのか?
筋肉が動く仕組みは、脳から神経を介して筋肉に命令を送り動かしていきます。
つまり神経の通りがスムーズで無いと筋肉が上手く動かない状況になってしまいます。
神経の通りがスムーズにいかないと筋肉は上手く動かせずになるのでそのまま硬くなりやすいのです。
では、なぜ神経の通りが悪くなるのか?
足へと向かう神経の大元は腰椎です。
この腰椎のズレがあると脳からの神経の伝達が阻害されてしまうので筋肉が硬くなりやすくなりしびれを引き起こしてしまうのです。
体の水分が不足している
脱水症状までいかなくとも、体の水分が不足していると足だけでなくしびれを引き起こしやすくなります。
意外と、水分をまめに摂取しているとしびれがとれてきたという方もいらっしゃいますので、こちらは余談として載せました。
今回の患者さんの状態
今回の患者さんは40代女性、右股関節を痛めた過去があり、来院当初は右股関節が詰まっている感じが残存。
足のしびれはスネの部分にある状態でご来院されました。
症状として
- 右スネのしびれは常にずっとある状態
- 右足が重い感じがする
- 右股関節が詰まっているような感じ
- ずっと座っている状態から立ち上がるときに右股関節に痛みが出る
という状態でした。
今回の患者さんのお身体の状態をチェックしていくと
- 足のむくみが強い
- 右股関節の関節の動きが悪い
- しびれが出ている足の筋肉が硬い
- 腰椎〜仙骨のズレが著明
という状態で、特に仙骨周辺の筋肉が異様に固まっているような状態でした。(仙骨は下の画像の赤い部分の骨です)
仙骨周辺の筋肉が固まってしまっていると、足へと向かう神経・血管両方が圧迫を受けて血流が悪くなり足のむくみに繋がったり、神経を圧迫してしまう事で足のしびれに繋がったり、筋肉を固めてしまったりしてしまいます。
今回の患者さんにこの事を説明して、納得して頂いてから施術に入らせて頂きました。
施術の経過
痛みや症状の度合いを測るのにP.S(ペインスケール)10をマックスとして、痛みや症状の経過を追っていきました。
初診日(H31.4/1)施術後P.S10→5。
右股関節を曲げた時の違和感は消失、足のむくみはまだまだ残存、しびれ感はその場では消失も右足の重たい感じは残存。
2回目(4/11)施術後4日間は症状が戻ってしまっていたが、それ以降はしびれは消失、右股関節の痛みはあり、施術後P.S10→3。
3回目(4/15)前回の施術後は良かったが、またすぐに症状が戻ってしまうが症状の度合いは段々と減ってきており、足のむくみが初診時の半分になっている。施術後P.S10→1でやや右足が重たい感じが残存。
4回目(4/24)前回の施術後からしびれが減ってきており、右股関節も良好、施術後P.S10→0。
5回目(5/7)しびれ自体は気にならなくなってきており、右足がやや重い感じがするのみになる、腰椎・仙骨のズレも減ってきており、施術後P.S10→0。
まだ、施術は継続中ですが症状の経過を見ていくと緩和しているので1ヶ月空け様子を見ていく事になりました。
今回の患者さんの症例での考察
今回の患者さんは、お子様の習い事の送迎や試合観戦など座っている機会が多い事で腰椎・仙骨周辺の動きが少ない為に筋肉が固まり腰椎・仙骨のズレを著明に出すことになったのでは無いかと考察されます。
腰椎・仙骨のズレを防いでいくには歩くことが大切なのですが、現代では歩くことが少ないので、ズレを出しやすいです。
筋肉が硬いだけで、腰椎・仙骨がズレていない場合であればストレッチや軽い運動で体は柔らかくなっていきます。
しかし、腰椎・仙骨がズレているとストレッチや軽い運動を行なってもすぐには症状は緩和しません。
腰椎・仙骨のズレが著明にあると、足への血流低下、神経圧迫などの影響を強く受けることが考察されます。
今の症状を作っているのは、ご自身の生活習慣や仕事状況の積み重ねです。
本当はご自身の生活習慣や仕事状況でのマイナス点を減らしていければベストなのですが、そうはいかない状況の方が多いと思います。
歯医者さんで例えると虫歯の治療をしても歯磨きをしないと虫歯になってしまいます。
足のしびれや体の痛みも、日々の過ごし方が悪ければ症状は戻っていきます。
しかし、ご自身の体をメンテナンスする知識ややり方など分からない事だらけだと思いますし、ご自身の体をないがしろにして、まだ動けるから良いやと後回しにしてしまっているのも多く見受けます。
でも、体は正直で必ずツケは回ってきてしまいます。
今現在、体に何かしらの症状をお持ちの方は、ご自身の過ごし方などを見直して、修正出来るところは修正して、ご自身の体を労ってくださいね。
まとめ
- 足のしびれは内科的疾患と筋骨角器系の2つの要因がある
- 内科的疾患の場合は病院で検査をすれば分かるが、異常なしと言われたら筋骨角器系のケースが多い
- 筋骨角器系の問題の大元は腰椎のズレが関与している
- 日々歩ける時は歩いた方が様々な予防につながる
【診療時間】
船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
海神駅前整骨院
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