いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日はお腹の冷え性が改善した患者さんの1症例を記事に書きました。
お腹の冷え性?と思われている方も多いと思いますが
ご自分のお腹を手で触って見て下さい。
シンプルにお腹がひんやりしていたり、自分の手よりも冷たいなと感じたらお腹の冷え性です。
今日は
- お腹の冷え性の原因とは?
- お腹が冷えてしまうとどのような影響が出てしまうのか?
- 今回の患者さんの状態と施術の経過
- お腹の冷え性の方に対してのセルフケア方法
を記事に書きましたので、お腹の冷え性でお悩みの方のご参考になれれば幸いです。
お腹の冷え性の原因とは?
お腹が冷える理由は様々な物があると言われております。
当院の見解も含めてお伝えしますが、まずは一般的に考えられるものを説明していきます。
冷たい物を摂取している
冷たい飲み物や体を冷やす食べ物を摂取していると、直接内臓を冷やしてしまいますので、お腹が冷えてしまいます。
特に夏の時期は冷たい物を摂取したくなりますが、お腹の冷えで悩んでいる方は積極的には摂取しない方が良いです。
こちらのサイトに体を冷やす食べ物、温める食べ物が分かりやすく載っているのでご参照下さい。
https://www.cocokarafine.co.jp/f/dsf_howto201611012294
運動不足
お腹の冷え性はお腹の血流が上手く流れていない為に起こります。
血流は、心臓のポンプ作用と、筋肉のポンプ作用によって流れを促進していきます。
心臓のポンプや筋肉のポンプを強くするには運動が一番早く効果的です。
動いていない時間が多くなればなるほど心臓や筋肉のポンプ作用は低下しています。
特に女性は男性よりも筋肉の量が少ないので冷え性になりやすいです。
ストレス
ストレスとは精神的なイメージも多いと思いますが、ストレスという言葉の定義は肉体的、精神的の2つから成り立っています。
肉体的ストレスとは、筋肉が硬くなっていたり、関節が固まっていたり、骨がズレていたりするとストレスを感じやすくなります。
精神的ストレスとは、嫌な事、辛い事、悲しいことなどの受取手がネガティブな感情になる事が多いと感じやすくなります。
肉体的、精神的ストレスを体や脳などが感知すると、無意識的に交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、筋肉などが強張りやすくなるので血流がスムーズに流れにくくなってしまいますので、冷え性に繋がりやすくなります。
腹部を手術した事がある
お腹にメスを入れている方は、手術の後の縫合線などの部分の皮膚や筋肉が癒着して、その部分自体の血流が悪くなってしまいます。
そこが原因で腹部の冷え性に繋がっているケースもあります。
お腹の冷え性に対しての当院の見解
先ほど、お腹の冷え性になってしまう原因について説明をしました。
お腹の冷え性になってしまっている人は先ほどの原因を見て、なるべくその原因を減らしていけるように努力する事がベストです。
しかし、それだけでは改善しない人が沢山います。
現に、冷たい飲み物や食べ物を摂取している人でもお腹が冷えてしまう人とそうでない人がいると思います。
私自身も冷たい食べ物や飲み物を摂取していますが、お腹が冷えているかというとそうではありません。
つまり、お腹の冷え性になってしまう原因は外部的環境と内部的環境の2つに分けて考えていかないといけません。
外部的環境は、先ほど説明をした冷たい飲み物や、運動不足、ストレス、手術したかどうか、などの事を指します。
内部的環境は、自分自身の体に問題があり、お腹の冷え性に繋がっている事を指します。
内部的環境が要因でお腹が冷え性になる理由
外部的環境をいくら努力しても中々お腹の冷え性が変わらない方が多くいらっしゃいます。
その理由は、原因は外部にあるのではなく、自分自身の体に問題がある為にお腹の冷え性が良くならない為です。
では、内部的環境の何がお腹の冷え性に繋がってしまうのかを説明します。
当院では、お腹だけに限らずですが、腰から足にかけての冷え性をお持ちの方には以下の部分をチェックしています。
- お腹の筋肉の硬さ
- 腰椎・骨盤のズレ
- 股関節の状態
- 足首の状態
- 足趾の状態
の5点をチェックしています。
この5点に問題がある場合、簡単に言ってしまえば、血流を悪くしてしまい冷え性に繋がっていきます。
それぞれの理由は以下の通りです。
お腹の筋肉が硬くなってしまっている
写真のように心臓から腰、そして足に向かって血管が通っているのですが、お腹の筋肉が硬くなっていると、腰から足へと向かう血管を圧迫しやすくなり、血流が悪くなってしまいます。
お腹の筋肉が硬いというのは、腹筋があるという事では無く、常に筋肉に力が入ってしまっている状態です。
分かりやすく例えると、ずっと息を止めたまま踏ん張っているような状態です。
その状態を行なってみると分かりますが、息を止めたまま踏ん張っていると血流は悪くなります。
その為、お腹が硬くなってしまっている人は、外部環境を良くしてもお腹の冷え性は良くならないのです。
腰椎・骨盤のズレが著名
先ほどと同じ写真なのですが、腰椎の前を血管が通り、骨盤を通り足へと向かいます。
つまり、腰椎と骨盤のズレが著名だと、そのズレから血管を圧迫してしまい、お腹の冷え性に直接繋がります。
ちなみに、腰椎・骨盤のズレとお腹の硬さは関係性が深く、ほぼ同時に起こっています。
股関節が内旋してしまっている
写真は股関節の可動域のチェック方法なのですが、左側の写真は股関節を開いて床と平行になっている状態で、これが正常な可動域です。
右側の写真は股関節を開いても床と平行にならずにいる状態でこれは股関節が内旋していて十分に開けない状態となってしまっています。
股関節が十分に開けなく、内旋してしまっている状態だと、股関節の内側を通っている血管を圧迫してしまい血流が悪くなってしまいます。
股関節が内旋しているとお腹の冷え性のみならず、足先への血流も悪くなるので影響力は大きいです。
足首が捻れている
足首が内側に捻れてしまうと、足のくるぶしの下を通っている血管を圧迫いてしまいます。
写真の指を指している部分がくるぶしの下の血管が通っている部分です。
足首が内側になってしまっていると、血管が通っている部分がグシャッと潰れるような形になってしまう為、足先の冷えも出てしまいますし、結果的に足が冷えると、全身の血流も悪くなるのでお腹の冷え性にも繋がりやすくなります。
足の指が曲がっている・浮き指になっている
足の指が浮き指になってしまっていたり、足の指が曲がっているような方は無意識的に足先に力が入りっぱなしの状態になってしまっています。
分かりやすく例えると、自分の手指を下の写真のように曲げたり、伸ばしたりして見てください。
伸ばしたり、曲げてみたりすると力を入れないと出来ないと思います。
足の指が自然と浮き指になっていたり、曲がっているという事は、自分が意識していなくとも、足に力が入ってしまっているという事なのです。
足先に力が入りっぱなしな状態だと、足先から心臓に対して血流を送り返すポンプが上手く作動しない為、足先の冷えはもちろんですが結果的にお腹の冷え性に繋がってしまうのです。
また、浮き指に対して、私が参考にさせて頂いている先生の記事もとても分かりやすいので、ご参照下さい。
https://s-nagasaki.com/column/post-3996/
お腹の冷え性で中々良くならない方へ
先ほどの5点を自分でチェックしてみて下さい。
ただ、腰椎と骨盤のズレは中々ご自身でチェックするのは難しいのですが、骨盤のズレをチェックする方法は以下の記事をご参照にして確認してみて下さい。
骨盤のねじれを治す為に必要な事【セルフケアの方法】
お腹の冷え性を改善しようと外部的環境を変えて努力しても効果が出ない方は、ご自身の内部的環境が悪く血流がスムーズに流れていない可能性があります。
この5点をチェックして何にも問題が無ければ、良いのですが、ご自身の体に問題がある場合はいくら外部的環境を変えても中々改善しないので、ご参考にして下さい。
お腹が冷えてしまうとどのような影響が出てしまうか?
お腹が冷えてしまうという事は、血流が悪くなってしまっている状態です。
血流が悪くなってしまうと、たかがお腹の冷え性だと言っても様々な影響を及ぼします。
- 便秘
- 下痢
- 睡眠の質の低下
- 腰痛
- 坐骨神経痛
- 足のしびれ
- 股関節の痛み
- 膝の痛み
- むくみ
- などなど
腰から足にかけての症状が出やすくなってしまいますし、自律神経の働きにも影響を及ぼし回復力の低下にも繋がります。
今回の記事の患者さんの症例もお腹の冷えはメインの訴えでは無く、腰痛と股関節痛の患者さんでした。
今回の患者さんの状態と施術の経過
患者さんの状態
70代女性の患者さんです。
患者さん自体はお腹の冷えが主訴ではありませんでした。
主訴としては
- 腰が痛い
- 歩くと股関節が痛い
でした。
その他の状態として、最近お腹が冷えているのが気になるという事を仰られていました。
患者さんのお身体の所見としては
- お腹が硬く張っている
- 腰椎・骨盤のズレが著名
- その他3点は大丈夫
という状態でした。
先ほども述べたように、腰椎のズレ、骨盤のズレなどがあると血流が悪くなりお腹の冷え性に繋がりやすいので、患者さんにもその事を伝えて説明、納得頂いてから施術を行わせて頂きました。
施術の経過
腰痛と股関節痛は週に1回のペースで計8回で改善しました。
その後、患者さんから
『ここに来て施術を受けた帰り道はいつもお腹がポカポカして気持ちいいんです』
と仰られたので、そのまま週に1回のペースで施術を続けていきました。
トータルで、計14回でお腹の冷え性も改善しました。
お腹の冷え性の方に対してのセルフケア方法
今回の患者さんにもお伝えして、ご自宅でも行なってもらっていたのですが、お腹の冷え性にも様々なパターンがあり、今回の患者さんにお伝えしたセルフケアをお伝えします。
今回の患者さんはお腹が硬く、腰椎・骨盤のズレが関係していてお腹の冷え性に繋がっていたので、そちらに対してのセルフケアです。
動画は、上から順に
- 骨盤のズレに対してのセルフケア
- お腹に対してのセルフケア
となっております。
一日、朝、昼、晩とそれぞれ5分ずつ行うのがベストです。
特にお風呂で温めた後に行い、ゆっくりと睡眠をとることが大切です。
今回の患者さんもこまめに行なって頂いたので、施術の効果の持続と、最後の方は多少お腹が冷えても、ご自身でセルフケアを行えば改善できるレベルまで体が回復して来ました。
ただし、ご自身の内部的環境が悪ければ悪いほど、セルフケアでは対処出来ないので、セルフケアを行なっても効果が出ない方は早めに内部的環境を整えて行った方が良いのでご相談下さい。
また、やり方が分からない方はアドバイスなどもしますのでお電話ください。
ポイントは、毎日コツコツと積み重ねていくことですので、根気強く行なってくださいね。
まとめ
- お腹の冷え性は外部的環境と内部的環境の2つがある
- 外部的環境をいくらやっても効果が出ない方は、内部的環境に問題がある
- 内部的環境は5つのポイントがある
- お腹の冷え性と侮らずに、早めに対処していきましょう。
【診療時間】
船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
海神駅前整骨院
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