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今日はタイトルの通り、頚椎のズレから右肩〜右腕に痛みとしびれが出ていた患者さんの1症例の記事を書きました。
肩〜腕の痛みやしびれが出ていると、みなさんとても不安に陥ってしまうと思います。
今回の患者さんも病院に行って、特に異常が見当たらないという事だったのですが、中々症状が快方に向かわずに当院にご来院されました。
今回の記事では、頚椎のズレが肩や腕にかけての痛みやしびれを引き起こすメカニズムと、患者さんの症状経過、病院に行く必要性について、を患者さんの症例に照らし合わせながら説明していきます。
頚椎のズレが肩〜腕にかけて痛みやしびれを引き起こすメカニズム
頚椎のズレはとても様々な症状を引き起こす大元となっています。
過去の記事でも首の不調の患者さんの1症例の記事でもお伝えしておりますので、ご参照ください。
今回の患者さんは右肩〜腕にかけての痛みとしびれの症状ですが、痛みは通常神経を介して感じ取ります。
この痛みを感じ取る神経のセンサーは以下の部分に繋がっています。
- 皮膚(真皮)
- 筋膜
- 関節包
- 骨膜
の4つが主に痛みを感じ取るセンサーが集中している場所です。
骨膜は骨折した時などに痛みを感じ取るのが多いので今回は説明を省きますが、残りの3つの部分に異常が起きると痛みやしびれを感じ取るのです。
では、皮膚・筋膜・関節包にどういう異常が起きると痛みやしびれを感じ取るのか?
皮膚がパンパンに緊張している(張っている)
皮膚は通常柔らかく、自分の手でつまんでも痛みがあまり出ません。
ワンピースのルフィみたいには伸びませんが(笑)皮膚をつまんで少し伸びるぐらいの柔らかさはあるのが理想です。
しかし、皮膚が緊張してパンパンに張っていると、神経を過敏にさせてしまうので痛みやしびれが出やすい状態に陥ってしまいます。
筋膜の柔軟性が低下している(筋肉が緊張して硬くなっている)
筋膜とは、筋肉を包む膜の事です。
筋膜とは筋肉と筋肉の全身に繋がりを持たせる役割があるのですが、この筋膜が硬くなったりすると柔軟性が低下します。
筋膜に柔軟性が無くなってくると、筋膜が癒着するという表現になるのですが、筋肉と膜がくっつくようになってしまいます。
そうなると、癒着した部分で神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こします。
関節の柔軟性が低下している(第3者が関節をストレッチしても動きが悪い)
筋膜の柔軟性は自分で動かした時の柔軟性の度合いの事で、関節の柔軟性が低下している状態とは第3者がストレッチをかけてくれた時でも柔軟性が無く動きが悪い状態を指します。
関節包とは、関節と関節をつなぐ役割がありますが、この関節包が硬くなってしまうと関節の柔軟性が無くなっていくのです。
関節包が固まっていくとしびれより痛みを引き起こしやすくなってしまいます。
上記3つの皮膚、筋膜、関節包は何故異常を起こすのか?
ここに頚椎のズレが関与していきます。
関与というより大元の要因です。
皮膚、筋膜、関節包は痛みを感じ取る神経のセンサーが集中してある場所です。
では、その神経の大元はどこか?
それは頚椎なのです。
上の画像のように首の頚椎という場所から肩、腕を通って指先まで神経と血管は出ております。
この神経や血管が皮膚、筋膜、関節包に届くのです。
その為、頚椎のズレがあると大元の神経や血管を圧迫してしまう為、皮膚、筋膜、関節包に異常をきたし、肩〜腕にかけて痛みやしびれを引き起こしてしまうのです。
頚椎が与える上肢痛の影響に関する論文もありますのでご参照ください。
https://ci.nii.ac.jp/naid/130005014064
今回の患者さんの状態
今回の患者さんは40代女性の方です。
初診は今年の1月です。
症状としては
- 常に右肩〜右肘まで痛みがある
- 時折、右肘〜手首までしびれが出る
- 疲れが溜まってくると腱鞘炎のような症状も手首にかけて出てくる
- 首は昔から悪く、スッキリした事がない
- 首周辺にアトピーがある
といった症状と状態です。
検査では、頚椎のズレ以外に骨盤や腰椎のズレもあり姿勢全体が悪い状態でした。
特に頭の位置が肩より前に出ていて、肩も巻き肩になっておりました。
施術の経過
姿勢が全体崩れているので、頚椎のズレを矯正する前に全体を調整をしていきました。
痛みや症状の度合いを評価するのにP.S(ペインスケール)を用いて評価していきました。(痛みの度合いをマックス10として)
1回目(1/18日)の施術後、P.S10→8。
首がスッキリするものの、右肩〜右肘までの痛みはP.S8、しびれは当日は出ていなかったので評価なし。
2回目(1/25日)施術後、P.S10→7。
首は大丈夫でしたが、右肩〜右肘は少し良いかなぐらい、しびれは1週間の間に1回出現。
3回目(2/1日)施術前の状態確認ではP.S7のまま状態は維持、施術後P.S7→5。
右肩〜右肘までの痛みが半分になる、しびれは今回は出現せず、腱鞘炎のような症状も1回目から3回目まで出現せず。
4回目(2/7日)施術前P.S5、施術後P.S5→0。
施術後には右肩〜右肘の症状は消失、しびれも出現せず。
5回目(2/15日)施術前P.S0→3、施術後P.S3→0。
右肩〜右肘の症状がやや戻るも痛みではなく違和感、しびれや腱鞘炎症状は無し。
6回目〜7回目も同様の経過を辿る。
8回目(3/7日)施術前P.S0。
施術後に、首周辺のアトピーも綺麗になっている状態でした。
患者さんにアトピーについて聞くと、調子が悪くなると合わせてアトピーも出てくるとの事でした。
アトピーは昔からで、よく首も寝違えを起こしていたとの事でしたが、今回首が最初に楽になったのが患者さんは一番驚いていました。
病院に行く必要性について
今回の患者さんは当院に来院される前に病院でしっかりと検査を受けていたので、私たちも安心して施術をする事が出来ました。
頭痛やしびれなどの症状は脳の異常や心臓の異常などがあると出るとも言われております。
患者さんでよくお聞きするのが、病院で異常がないと言われ、何にもしてくれない!とお怒りの方もいらっしゃいます。
しかし、見方を変えれば、脳や心臓に異常があったらそれはそれでとても大変です。
病院で異常がないと言われれば重大な疾患が無いので、逆にとても安心する事ができます。
病院で異常がないと言われたら、頚椎のズレなどをしっかりと矯正すれば改善しやすいとも言えます。
私たちは、脳や心臓などを見る事ができません。
病院では、検査をしっかりと行い重大な疾患が無いかを確認してくれるありがたい場所です。
今回のような症状でなくとも、自分の体に不安がある方は病院で検査をして貰う事は大切な事です。
ただ、異常が無いのに、痛み止めを飲みのは私的には控えた方が良いと思っております。(痛くてどうしようもなく、痛み止めを飲むのは良いですが)
体の痛みは、体のサインなので痛み止めで無理矢理消してしまっては自分の体のサインを無視して酷使してしまうので、整骨院や治療院に行って見てもらった方が良いです。
異常がないと言われたら、筋骨格系の異常か、自律神経系の異常の可能性が高いです。
体の痛みというサインを受け止めて、今の自分の体に何が起きているかを理解して対処していく事が大切かと思います。
まとめ
- 頚椎のズレは肩や腕にかけての痛みやしびれなどの影響を引き起こす
- 痛みを感じ取るセンサーは皮膚、筋膜、関節包に集中している
- 痛みを感じ取るセンサーの皮膚、筋膜、関節包の神経の大元は頚椎から出ている
- 病院は重大な疾患が無いかを確認できるので、不安な方は行きましょう
- 痛み止めはどうしても痛くてしょうがないときに服用するのは良いが、私的には乱用はおすすめしません
- 痛みは体のサインです、そのサインを痛み止めで押さえ込んでも、いずれ爆発します
【診療時間】
船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
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