いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は子供の便秘の症状について説明しました。
そういうのも、自分の子供が最近便秘で、施術をしたりして感じた事がありました。
便秘はずっと続いてしまうと、体に老廃物を蓄積してしまうので、子供の排便は意外に重要になってきます。
子供の便秘は意外に多いというデータもあります。
ただ、便秘と言えど、便秘に対して正しい知識が無ければ、対策も出来ません。
少しブログ自体は長くなってしまいますが、子供をお持ちのご家族の参考になれれば幸いです。
そもそも便秘の基準って?
便秘とは一般的に、大腸内の排泄物の通過が遅くなったり、排便が順調に行われない状態のことをいいます。
排便のない状態が3日程度続いたら、大体が便秘という状態と言えます。
また、1日1回排便があっても
- 量が少なくコロコロしたウサギのようなウンチしか出ない
- すっきり出た感じがない
- 便が硬く、なかなか排泄できない
などの状態があれば、便秘といえます。
便秘は大人だけでなく子供にも増えている
便秘というと、大人が多いイメージがあると思います。
しかし、以下のようなデータがあります。
<主な調査結果>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000019684.html
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【1】小学生の便秘実態
小学生の6人に1人(16.6%)が便秘状態。小学生の3人に1人(37.3%)が便秘状態・便秘予備軍であることも判明。また、便秘の小学生のうち、47.2%は誰にも相談したことがないという結果に。
・国際的な便秘の定義であるROMEⅢ基準(*)に照らし合わせると、小学生のうち16.6%が便秘状態にあることが
明らかになりました。昨年の20.2%より3.7%減少しました。
また、便秘状態にはいたらないものの、20.7%の小学生が便秘予備軍であることが明らかになりました。
・便秘状態にある子どものうち47.2%と便秘予備軍の子どものうち48.1%が誰にも相談したことがないということがわかりました。また、66.7%は診療経験がないこともわかりました。
・また、便秘状態にある子どもの保護者のうち13.1%が便秘対策をしていないことがわかりました。
【2】学校における排便の実態
小学生の2人に1人(51.3%)が学校でうんちをしないと回答。
・学校での排便について、「ほとんどしない」「まったくしない」の合計は51.3%でした。また、学校でうんちを我慢した経験について「よくある」「ときどきある」の合計は56.4%でした。
・学校でうんちをしにくい理由の第一位は「友達に知られたくないから」で57.0%にものぼり、半数以上の小学生が人目を気にしている傾向です。更にその傾向は学年が上がるごとに強くなることがわかりました。
【3】小学生の食・生活習慣と便秘の関係性
便秘状態の子どもは、そうでない子どもに比べ、睡眠時間が短い・朝食を毎朝食べないなど、生活習慣に関する
割合が全て下回ることが明らかに。
・保護者から見た子どもの生活状況では、便秘状態にある子どもは便秘状態でない子どもに比べて、「睡眠時間」、「規則正しい食生活」など全ての項目において割合が下回りました。
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(*)ROMEⅢ基準とは 2006年に発表された慢性機能性便秘症の国際的診断基準。
なお、昨年の調査結果については下記のURLよりご確認いただきますよう、お願い申し上げます。
URL:https://www.toilet.or.jp/health/pdf/newsrelease160606.pdf
つまり、6人に一人が便秘状態な小学生がいるというのです。
このデータが全てでは無いと思いますが、当院にもお子様の便秘で相談される機会が昔よりも多くなっている事から増えているのは事実だと思います。
自分の子供の便の回数や頻度などはあまり聞かないとは思いますが、以外に子供が便秘になっているかもしれませんので確認してみてください。
次は正常な排便のメカニズムを説明します。
正常な排便のメカニズム
まず正常に排便される仕組みから説明をします。
まず、食べ物は口→食道→胃→小腸→大腸→肛門の順に通って行きます。
食べ物を噛み、細かくして唾液によって食堂を通り胃に運ばれます。
そして胃では食物を胃消化液と混ぜ合わせ、胃の蠕動運動による消化を行い、食物を細かく消化しやすい粥状にします。
そして胃から十二指腸(小腸)へと運ばれます。
十二指腸では、すい臓から分泌されるすい液と胆のうから分泌される胆汁によって、多くの物質が分解されやすい形になり、便の色は、胆汁でつけられます。
小腸の内壁には、絨毛とよばれる約1ミリの突起状のひだがあります。
このひだの表面には、吸収細胞と呼ばれる栄養素を吸収する細胞があり、このひだが栄養分を吸収していきます。
小腸では、炭水化物、タンパク質、脂質が消化酵素により分解され、吸収されます。
そして、小腸から大腸に運ばれるときは、食物は、液状になりますが、大腸の蠕動運動によって、水分等が吸収され、粥状、固形状に移り変わってきます。
直腸に到達するときは、固形状になります。
直腸に便がくると、直腸の壁に便が押し付けられ、その刺激により、内肛門括約筋が緩みます。
また、大脳に「便が来た」と伝わり、便意を催します。
そして大脳が「便を出しなさい」と指示を出します。
排便する準備ができたとき、外肛門括約筋を意識的に緩め、便を出します。
これが、正しい排便の仕組みです。
では、便秘になってしまっている子供や大人はどういう風になっているのかを説明します。
便秘の種類
便秘といっても種類があります。
便秘は機能性便秘と器質性便秘に分けられます。
まず器質性便秘は大腸の疾患で腸管が狭くなったりする事で発生するので、大腸の疾患が改善すれば便秘も良くなります。
機能性便秘とは、胃・小腸・大腸の機能が低下した事で起こる事を言います。
機能性便秘もそこから3種類に分けられます。
急性便秘
急性便秘は一時的になってしまった事を言います。
なので、1ヶ月以上と続いていなければ急性便秘と言えます。
- 食物繊維が足りずに肉などを摂り過ぎた場合
- アルコールやカフェインなどしか摂っておらずに、体内の水分が不足し便が水分不足になった場合
- 生活環境の変化や、旅行などによる一時的な環境の変化で精神的ストレスが生じた場合
- ダイエットをして、食べる量が少なくなった場合
などの状況で起こりやすいと言われています。
慢性便秘
いわゆる便秘のほとんどの人が慢性便秘の状態です。
慢性便秘は、更に3つに分けられます。
痙攣性便秘
痙攣性便秘は、自律神経の乱れによって起きやすく、便の通りが悪くなって起こります。
下剤などで、腸が過剰に蠕動運動をすることでも起こりますが、下痢と便秘を交互に繰り返すことがあります。
弛緩性便秘
弛緩性便秘は、大腸の蠕動運動が弱くなったり、筋力が低下して便を押し出すことができなくなったりすることで起こります。
高齢者や出産回数の多い女性によくみられます。
直腸性便秘
直腸性便秘は、便意を催しているのに我慢しているのが多くなっていたり、便意が脳に伝わりにくくなっている為に起こります。
医原性便秘
医原性便秘は、薬の副作用で起こる便秘です。
痛み止めや制吐剤を使うことで腸の動きが抑えられたり、抗がん剤治療で自律神経系の機能が障害されることで便秘になります。
子供の便秘の場合、多くは急性か慢性の2つのパターンが多いです。
急性の場合はすぐに対応すれば解消されますが、厄介なのが慢性です。
慢性の場合は少し対処したからといってもすぐに効果が出ない事がほとんどなので継続的に対応していかないといけないのです。
子供の便秘の原因は?
大人も子供も便秘になる理屈は一緒です。
子供の場合は中々便秘という物を理解していないので、親や周りの人に相談することも無いので気付きにくいのも特徴です。
では、便秘の原因は以下の事が考えられます。
食生活の乱れ
食生活では、食物繊維が不足し、肉類ばっかり食べていると便秘になりやすいです。
また、朝ごはんを食べていなかったり、お菓子ばっかり食べてたりすることでも起きやすいです。
規則正しく、また好き嫌いなくバランスよく食事をしていくのが基本的には大切です。
運動不足
最近では子供が外で元気に遊ぶ姿を見なくなってきました。
運動不足に陥っている子が本当に増えています。
腸の蠕動運動は自律神経によってコントロールされているので、自分の意思で動かすことは出来ませんが、ゲームや勉強、テレビなどでずっと同じ姿勢をしているよりも、運動をして体を動かした方が、腸の蠕動運動の促進のお手伝いは出来ます。
特にウォーキングなどで歩く事は腰・骨盤・股関節を動かすことになるので、自律神経にも良い影響を与えます。
そうすると、便秘になってしまった方でもウォーキングにより自律神経の働きをサポートし排便を促しやすくなるのです。
近年子供の便秘が増えているのは、運動不足の子供が増えてきているからでは?という意見は非常に多いです。
睡眠不足
昔の暮らしでは、9時には小学生も寝ていた事が多かったと思います。
しかし、近年小学生も9時にしっかりと就寝している子は少なくなってきております。
私の息子(小学4年)の友達の話を聞くと、日曜日の10時30分から始まるドラマを皆んな見ていると聞いて驚きました。
10:30から始まるので、ドラマが終わるのが11:30です。
私が小学生だった頃は親にきつく怒られたであろう時間帯に寝ているのです。
しかも日曜日なので、次の日は学校です。
話がそれてしまいましたが、睡眠不足だと自律神経の働きが正常に作動しにくくなります。
消化器官の働きは自律神経がコントロールしています。
その自律神経の働きが十分に行いやすいように睡眠を十分に取ることは便秘に対してとても重要な事なのです。
水の摂取不足
これも非常に多い傾向にあると思います。
ここでは水分では無く、【水】を摂取する事がとても重要です。
便秘の方は腸内で便の水分が吸収されてどんどん出づらくなってしまう為、便がとても硬くなってしまいます。
そうなると、より悪循環に陥ってしまうので水を良く摂取してあげてください。
ジュースなどでは無くあくまでも【水】です。
ジュースはかなりの糖分が含まれております。
糖分が多いと、逆に便秘になりやすいので注意してください。
トイレを我慢している事が多い
子供でも大人でも多いと思いますが、トイレを我慢している事が多いと便秘になりやすくなってしまいます。
これは、正常な排便では、直腸に排泄物が来ると、脳に便意を伝えて、排便をします。
しかし、排便を我慢してしまう事が続くと、いざ排泄物が直腸に来ても脳に便意を伝えるのが出来なくなってきて便秘になりやすくなってしまいます。
また学校や職場で会議中など、すぐにトイレに行けなかったりする場面も多いとなりやすいので、便意が来たら我慢せずにトイレにいく事はとても大切な事なのです。
精神的ストレスが多い
精神的ストレスが溜まると、自律神経がスムーズに働きにくくなってしまいます。
具体的に言うと、排便を促すのは副交感神経の働きが優位になって行うのですが、精神的ストレスがかかると交感神経が優位になるのです。
病気を患っている
これは消化器官に疾患を抱えている場合だと気質的に排泄物が通る道を阻害してしまう事で起きたり、腸の蠕動運動が低下する事が起きます。
この場合は、しっかりと病気を治すことに専念してください。
以上の事が起きている可能性が高いです。
子供の便秘の対策
まずは、自分の子供の排便状態についてしっかりと確認してあげてください。
そして、学校で便意がある時にちゃんとトイレに行けているか?
なども確認してあげてください。
私もそうでしたが学校のトイレで排便をするのって恥ずかしい気持ちだったのを覚えています。
毎朝、家で排便をする子供は良いですが、そうで無い子は我慢してしまう癖があります。
そして、大事なのが三大養生と言われるものです。
- 食事
- 運動
- 睡眠
の3つが基本的対策と言えます。
食事面
食事で注意するのが
- 食物繊維をしっかり取る
- 乳酸菌・ビフィズス菌・オリゴ糖などが入った食材を摂取する
- 水をこまめに摂取する
です。
運動面
何か習い事や運動をしている子はそれ以上はしなくても良いと思いますが、普段全く動いていない子はウォーキングなどする事をお勧めします。
しかし、ただ歩けと言ってもつまらないし、おそらくやらないと思います(笑)
本当は友達と遊ぶ時に追いかけっこや野球・サッカーなど出来るといいんですけど、中々現代ではありません。
なので、家族で出かける時や買い物などを一緒に歩くという事からでも始められると良いかと思います。
睡眠
睡眠は、自律神経の働きとても影響を与えます。
では、理想の睡眠時間はどれぐらいなのでしょうか?
上記の取り組みのため、6人の睡眠専門家とアメリカ小児科学会、アメリカ老年医学会、アメリカ精神医学会、人間開発学会等の団体出身の12人の医療専門家から成る専門家委員会が正式に文献を再調査したのです。この委員会は2004年から2014年にかけて発行された査読付ジャーナルのなかから、健康な人を対象とする睡眠時間に関する研究を中心に再調査しました。調査した312の文献をもとに、専門家は現在推奨されている睡眠時間を微かながらに修正しました。結果は以下の通りです。
https://www.huffingtonpost.jp/2015/07/11/how-much-sleep-durations-changes_n_7777808.html
・新生児(0~3カ月): 14~17時間(以前のデータでは12~18時間)
・乳児(4~11カ月): 12~15時間(以前のデータでは14~15時間)
・よちよち歩き(1~2歳): 11~14時間(以前のデータでは12~14時間)
・未就学児(3~5歳): 10~13時間(以前のデータでは11~13時間)
・就学児(6~13歳): 9~11時間(以前のデータでは10~11時間)
・ティーンエージャー(14~17歳): 8~10時間(以前のデータでは8.5~9.5時間)
・ヤングアダルト(18~25歳): 7~9時間(新たな年齢カテゴリー)
・成人(26~64歳): 7~9時間(変更なし)
・高齢者(65歳以上): 7~8時間(新たな年齢カテゴリー)
とされています。
ほとんどの子供や大人はこれらを満たせずにいると思いますが、とても重要なデータです。
睡眠不足は便秘だけに限らずに、様々な病気にも繋がりやすいと言われています。
昔より便秘や病気が増えているのは、睡眠不足も影響が深いと思います。
大人はこのぐらいの睡眠時間は確保出来ないとしても、せめてご自分の子供に対して将来の健康も考えると、十分な睡眠時間を確保させても良いのかなと個人的には思っております。
子供の便秘だからといって放置すると・・・
子供のみならず大人にも言えますが、便秘という状態は腸内環境が悪くなっている状態とも言えます。
腸内環境は一昔前にテレビなのでとても注目されていましたが、腸内環境が悪いと様々な体の不調が起こりやすくなってしまいます。
それは
- 病気にかかりやすくなる(免疫力の低下)
- 肌荒れ・アトピー
- 体が怠くなる・疲れやすい
- 肩こり・腰痛になりやすい
- 冷え性になりやすい
- 痔
- 腹痛が起きやすい
などになりやすいです。
更に、一番厄介なのが、ウンチをお漏らししてしまう自体に発展する子供や大人もいます。
この状態は、腸内に溜まりきってしまい、漏れてしまう状態になっているのですが
子供でも大人でもウンチのお漏らしはとても精神的苦痛やダメージを伴います。
そこまで行くケースは多くはないですが、何より便秘は体に良くないので、便秘の子供がいる家庭は、三大養生を見直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
- 子供の便秘は増えている
- 小学生の6人に1人は便秘
- 子供でも大人でも便秘の要因は一緒
- 便秘であれば三大養生を見直してみて下さい
- 便秘には自律神経が深く関与している
- 当院でも便秘に対して施術してますが、詳しくはまた後日アップします
【診療時間】
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様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
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