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今日は「顎関節症の患者さんの1症例【固い物を噛む時に痛む】」を書きました。
簡潔に説明すると、歯医者さんや病院では軽度の顎関節症だけど気にする程度ではないよと診断を受けており、本人は軽度と言われても硬いものを噛むときに痛みが出るのでずっと気にされていた状態でした。
顎関節症でも全てが整体で良くなるとは言い切れませんが、比較的患者さんの中でも悩みを抱えていることが多く整体を続けていくことで解消されたケースが多かったので今回の患者さんの症例を元に記事を書こうと思いました。
本記事では
- 顎関節症とは?
- 今回の顎関節症の患者さんの状態
- 当院が考察している顎関節症の痛みの原因
- 施術の経過
- 今回の顎関節症の患者さんの考察
について説明しておりますので、顎関節症の方やお悩みの方は本記事をご参考にして下さい。
顎関節症とは?
以前に顎関節症について一般的な見解をまとめた記事を書いておりますので以下をご参照下さると一般的な顎関節症の見解が分かりますのでご一読ください。
本記事でも要約して説明すると、まず顎関節症は3つのタイプに分類されます。
- 筋肉による影響で起こる顎関節症
- 顎関節の構造に問題があり起こる顎関節症
- 関節円板に問題があり起こる顎関節症
顎関節症と診断をされているケースの多くが1か2の部分です。
顎関節症の原因も一つだけに絞る事が難しく
- 噛み癖がある
- 歯ぎしりが多い
- 精神的ストレス
- 睡眠不足
- 外傷
などなど生活習慣によるものから外傷を受けて起きてしまうなど、とても幅が広く原因を特定する事が難しいです。
病院での治療法も多くがマウスピースや痛み止めなどの薬の処方とされています。
今回の顎関節症の患者さんの状態
今回の患者さんは女性の患者さんで、昔から顎が痛くなる時がありその都度病院で見てもらうも顎関節症と診断は受けるもののマウスピースや顎関節周りの筋肉を緩める体操を教えてもらったりしても中々改善しないとの事でした。
症状としては
- 口を目一杯開けると違和感がある
- 固いものを噛むときに痛みが出る
- 喋るぶんには全然大丈夫
という状態です。
顎関節症以外には
- 首肩痛
- 腰痛
- 足のむくみ
- 膝の痛み
などがありました。
顎関節症の施術が最初はメインでなく首肩痛や腰痛に対してが主訴でしたので、そちらをメインに行いながら顎関節症の経過も追っていきました。
当院が考察している顎関節症の痛みの原因
まずいきなりですが結論から書きますと
「後頭骨や頚椎のズレ」
が、顎関節症の痛みの原因として考察してます。
なぜ「後頭骨や頚椎のズレ」が顎関節症の痛みに繋がっているのか?
顎関節症は先ほども説明した通り3つのタイプに分けられると説明をしました。
この内の筋肉による影響で起こる問題が大きく関わってくると当院では考えております。
筋肉による影響の中でも咀嚼筋という筋肉が主に関わってくるのですが、この筋肉は噛むときにボコッと盛り上がる所です。
咀嚼筋が緊張状態になっていたりガチガチに硬くなっていたりすると噛むときに更に力が入るので痛みが出やすくなります。
しかし顎関節症の方で常に顎を使っている訳でもなく、咀嚼筋という筋肉を使いすぎている訳でもないのに痛みが出たりする方が多いです。
この理由には「後頭骨や頚椎のズレ」が関わってくと考察してます。
自分自身で使いすぎている自覚が無いのに咀嚼筋が緊張状態に陥っているのは無意識のうちに「後頭骨や頚椎のズレ」があるから影響を受けやすくなります。
咀嚼筋という筋肉に繋がる神経の大元は頚椎にあります。
その頚椎のズレがあると咀嚼筋に向かう神経や血管の通りがスムーズで無くなり酸素不足や栄養不足に陥りやすくなります。
そうなると自分では使いすぎている訳でも無いのに筋肉は緊張状態になってしまうので顎関節症になりやすいのです。
施術の経過
施術のペースは1週間に1回のペースで行わせて頂き、痛みの度合いを測る指標としてペインスケール(P.S)を用いて評価をしていきました(P.S10が痛みマックスとして)
初診時〜5回目:主訴である首肩痛や腰痛に対してメインで行なっていたのですが、その間も頚椎や後頭骨のズレを整体しつつ腰椎や骨盤など幅広く整体をしていきました。
施術後には首肩痛や腰痛がよくなり、5回目には気にならなくなってきました。
6回目:主訴の首肩痛や腰痛が良くなったので6回目からは顎に対して集中的に見るようにしていきました。
固いものを噛むときに痛みが出るので施術後に確認をしても中々施術後の反応が分かりづらかったのですが顎を目一杯開ける時の違和感は消失。日常の中で経過を確認していきましょうという事で今日は終了。
7回目:1週間後に経過を確認すると、固いものを噛むときには痛みが出るとの事。その時のP.Sは10→7。
顎を目一杯開けても違和感は出なくなりましたが、頚椎のズレと後頭骨のズレはまだ著名にある状態でした。
施術後にはズレもかなり軽減してきたので終了。
8回目〜11回目:固いものを噛むときに痛みが出るが、出ない時も出てきたとの事。P.S10→5。最初にズレを確認するとやはりズレははっきりとある状態。施術後にはズレが消失したのでこれを繰り返しました。
12回目:最初に体を確認するとズレが大分軽減されている。患者さんに1週間の経過はどうだったかを確認すると痛み自体はきになる程出ていなかったとの事。多少の違和感という事でP.S10→2。
13回目:1週間経過しても全く痛みが出なくなったとの事。今回はこれで様子を見ようという事で終了しました。
今回の顎関節症の患者さんの考察
顎関節症の痛みも筋肉の緊張によるものであれば、そこに繋がる神経や血管の大元である頚椎のズレを整えていく事で痛みが良くなっていくと考察される。
ただ施術後にズレが解消されたからといってそのままズレが戻らないという事はないので繰り返し行いながら定着するまで時間を要したので日常生活の中で気をつけること、セルフケアの内容をもっと考えてより早く回復できるようにする必要があると思います。
顎関節症でも怪我や使いすぎが原因でない場合は日常生活の中で何が原因で起きてしまっているかを探していかなければ負担が減りにくいのでそこもしっかりと向き合う必要があると思いました。
もっと多くの顎関節症の患者さんを見させて頂きながらより早く回復に向かうように日々研究していきたいと思います。
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(R3/3/29 更新)