(作成2019年8月17日)→(更新2020年9月3日)→(更新2021年6月24日)
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今日は姿勢を正すと良い効果はあるのか?という記事を書きました。
この記事を書いた理由はですが
今現在、姿勢を正すことが重要というテーマや記事を多く見かけます。
実際に当院に来院された患者さんでも、普段から姿勢を意識していると仰られる方も昔より多くなってきました。
しかし、実際に姿勢をずっと正そうと意識的に伸ばしていると、逆効果になってしまっているケースが多く存在しております。
姿勢を正すという言葉は一見良い効果をイメージすると思いますが
実際はそうではありません。。。
この話を患者さんにすると
「今まで頑張って姿勢を伸ばしてきたのに。。。」
「テレビや情報雑誌をとてもチェックして、自分で実践していたのに。。。」
などと、ショックを受ける方もいらっしゃいます。
しかし、全く無駄なわけではありません。
今日は、正しい姿勢の情報と、普段の生活の中で気をつけるポイントなどを説明しましたので、ご参考にして下さい。
(更新2020年9月3日)→姿勢を正す以外にも大事なポイントを記事の後半に追記していますので、姿勢を気にされている方や姿勢が悪い方、姿勢を改善していきたい方はご一読下さい。
(更新2021年6月24日)→セルフケアで紹介したモルフォセラピーという手法は1人で行うものもあれば、今回追記させて頂く2人1組で行えるセルフケアの方法があります。今回はそちらをご紹介しておりますので周りにセルフケアを頼める方や、ご家族や子供、友人に施してあげたい方はご参照下さい。(5 背骨のズレにセルフ矯正を行なって背骨の柔軟性を上げていくにアップしております)
姿勢を正しすぎるのは良くない!
冒頭にも説明をしましたが、結論から言うと
ずっと姿勢を正しくしていても良くありません。
むしろ逆効果になってしまいます。
今テレビや書籍、インターネット上では姿勢を良くしよう!という情報が多くあります。
これは正解でもあるのですが、言葉通りに姿勢を良くしようと頑張ってしまうのはダメです。
何故姿勢を良くしすぎるとダメなのか?
姿勢を良くしすぎてしまうのが良くない理由ですが
姿勢を良くする時、力を入れないと良い姿勢を取れないと思います。
力を入れて良い姿勢を作っても、1時間、2時間と力を入れ続けて良い姿勢を続けると、体がどうなるか?イメージしてみて下さい。
間違いなく、筋肉は疲労し、硬くなり、筋肉は緊張状態に陥ってしまいます。
極端な例になってしまいますが、良い姿勢を頑張って作ると言うことは
気をつけした状態で力を入れて真っ直ぐに立っている状態と変わりません。
このような状態で果たして筋肉はリラックスできるでしょうか?
良い姿勢を目指している人は、どのような目的なのかは人それぞれだと思いますが
「健康の為に姿勢を良くしたい」
「痛みを軽減させたいから姿勢を良くしたい」
「長年患っている体の不調の為に姿勢を良くしたい」
という目的の為に姿勢を良くしたいと思っている方は、気をつけて下さい。
体の痛みや、不調を患っている方は必ずと言っていいほど筋肉が過緊張状態に陥っております。
筋肉が過緊張状態に陥っているのに、姿勢を良くしようと頑張ってしまうと更に筋肉を緊張させてしまいます。
そうなると、体の痛みや不調はかえって悪化させてしまうのです。
大事なのは、良い姿勢では無く、いかに筋肉の緊張を抑えてリラックス出来る状態を作り出すか?なのです。
この話を要約すると
- 良い姿勢が全て正しいという訳ではない
- 体に痛みや不調を患っている方は良い姿勢を頑張って作るのは逆効果
- 良い姿勢が大事なのでは無くリラックス出来る姿勢が重要
この3点がとても健康の為には重要な要素となります。
良い姿勢を目指すのでは無く、柔軟性のある体を目指そう!
先ほど説明した通り、良い姿勢を頑張って作ろうとすると、筋肉は緊張状態に陥ります。
なので、良い姿勢は筋肉に負担を与えてしまう可能性があります。
では、どのような姿勢が良いのか?
それは
「良い姿勢も悪い姿勢もどちらも楽に取れる状態」
です。
もっと極端な例えで説明をすると
「ブリッジと体育座りが楽に行えるぐらいの柔軟性のある体を目指しましょう」
と言う事です。
ブリッジは背骨を反らすことが出来ないと行えませんので、背骨の反る側の柔軟性が必要です。
一方、体育座りは背骨を丸める事が出来ないと行えませんので、背骨を丸める側の柔軟性が必要です。
どちらか片一方だけ出来てもダメで、健康な状態を目指すのであれば両方の動きの柔軟性がある状態が必要不可欠なのです。
何故、背骨の柔軟性が大切なのか?
健康的な生活を過ごしたいと言う目標をお持ちのかたは背骨を反らすことも、丸める事も両方楽に行える柔軟性が大切とお伝えしました。
背骨の柔軟性が健康的な生活を送る上での重要な指標となるのですが
それには理由があります。
それは
- 背骨には脳から抹消(手先・足先)まで送る神経が通っている
- 背骨の前には抹消(手先・足先)まで送る血管が通っている
- 背骨の前には交感神経幹という自律神経に影響を及ぼす幹がある
この3つが背骨にはあります。
なので、ブリッジも体育座りも両方出来ない状態の方は、背骨がガチガチに固まってしまっており、この3つに悪影響を及ぼしてしまい、健康を阻害してくるのです。
人間の体を動かしているのは、筋肉です。
その筋肉を動かしているのは、神経です。
無意識的に内臓をコントロールしているのは、自律神経です。
筋肉と神経に栄養を送っているのは、血液です。
総称して、体に指令を送っているのは、脳です。
脳も言うなれば、神経を介して電気エネルギーで動いています。
人間の体の根幹部分の所が背骨と密接な関係があります。
その為、背骨の柔軟性はとても大切なのです。
背骨の柔軟性を上げていく事が大切!
良い姿勢を頑張るのでは無く、いかに柔軟性のある体を作っていくか?という事が大切ですとお伝えしてきました。
ここまでの説明で、皆さんはじゃあどうすれば良いのか?
と思いますよね。
結論から言うと
「背骨の柔軟性を上げていく」
と言うことに尽きるのですが、まず皆さん自身がどれぐらい背骨の柔軟性があるのか?と言うことを自分自身で理解しないといけません。
当院でも検査で行なっている事なのですが、その簡単な検査を皆さんもやって下さい。
- お辞儀がどこまでいけるか?
- 腰をどれぐらい反れるか?
- 体をどれぐらい捻れるか?
- 体をどれぐらい横に倒せるか?
この4つが、背骨の基本的な柔軟性をチェックする項目になります。
その基準点をお伝えします。
1 お辞儀がどこまでいけるか?
お辞儀の場合、自分の指先がくるぶし〜指先まで触れるようなら合格点です。
しかし、自分のスネの部分しか行かない、膝ぐらいしか行かない、膝まで行かない方は背骨を丸める柔軟性は極めて低いと言えます。
2 腰をどれぐらい反れるか?
仰向けで膝を曲げて寝ている状態で行います。
その状態から腰を持ち上げるように反らしていきます。
その時に腰がスムーズに反れているか?又は反っている時に腰が痛くないかを確認して下さい。
痛みがある方はもちろん背骨の柔軟性が低く硬くなっています。
スムーズに反らす事が出来て痛みもないようでしたら、背骨の柔軟性はまだある状態です。
3 体をどれぐらい捻れるか?
これは座っている状態で行なって下さい。
座っている状態から手を前ならえした状態から手の平を合わせます。
その状態から左右に体をゆっくりと捻っていきどこまでいけるかをチェックします。
この時に、無理矢理行うのでは無く、ゆっくりと楽にいける範囲を測定して下さい。
合格ラインは大体斜め45度付近まで行ければ、合格点です。
斜め45度が楽にいけないようですと、硬いという状態です。
4 体をどれぐらい横に倒せるか?
こちらも座っている状態で行なって下さい。
座っている状態から体をそのまま左右横に倒しましょう。
こちらも大体横に倒して45度付近まで楽に痛みなくいけるようであれば合格ラインです。
楽にいけなかったり、痛みが伴う場合は硬いという状態です。
4つのチェックが全て出来る状態が理想的
上記4つが全て硬いという状態でしたら、背骨の柔軟性はとても低いです。
理想は4つ全てが柔軟性があるという状態で健康な状態と言えます。
改めてご自身の背骨の状態が硬いのか、柔らかいのかを確認して下さい。
日常生活での注意点
先ほどの4つのチェックで、硬いところは柔らかくしていくのが理想です。
しかし、単純にストレッチをすれば柔軟性が高くなるのか?と言うとそうではありません。
何故なら、背骨の柔軟性が低下してしまうのは、背骨のズレが関与しているからです。
その為、背骨のズレがある状態でストレッチをしても効果が出づらいだけでなく逆効果になる場合もあります。
ただし、日常生活や仕事上で動かない時間が多い方はこまめに体勢を変えたり、背中を伸ばしたり、丸めたりと動かした方が良いので行なって下さい。
また日常生活や仕事などで動く事が少ない方は、背骨の柔軟性も低下しやすいです。
なので、ウォーキングが出来る環境であれば、どんどんウォーキングをして下さい。
極端に言うと、悪い姿勢も良い姿勢も同じ姿勢がずっと続くと、背骨の柔軟性はどんどんと失われていきます。
ポイントは「良く動く事」が大切になってきます。
動きが少なければ少ないほど、背骨の柔軟性だけでなく他の肩関節や股関節まで硬くなっていきます。
そうなっていくと、体に痛みが出やすくなってしまいますので日頃動けていない方は、やはりこまめに動く事が大事になってくるのです。
中々時間がない方や、動く事が嫌いな方もいらっしゃると思います。
しかし、自分の体がとても不健康な状態に陥ってしまっては元も子もありません。
特に体に痛みが伴ってから、運動やウォーキングを始めようと思っても苦痛が伴うので行動を起こしにくいです。
痛みが出てくる前や不健康な状態に陥る前に、日頃からこまめに動き、同じ姿勢を続けないようにし、背骨の柔軟性を失わないように生活する事が本当に大事なのです。
日常での注意点をまとめると
- 背骨の柔軟性が低下していくのは背骨のズレが関与している
- 良い姿勢も悪い姿勢も同じ姿勢が1時間以上続けば背骨の柔軟性は低下していく
- 背骨のズレがある状態でストレッチを行なっても効果が出づらいし逆効果になる場合もある
- 日頃動きが少ない方はこまめに体を伸ばしたり動かしたりしましょう
- 体を動かすのに適しているのはウォーキングです
- 自分自身の健康を失う前に動く習慣をつけましょう
です。
この注意点は歯で例えると
「虫歯にならないように毎日歯磨きをしましょう」
と言う意味と一緒なぐらい基本的な事なのでコツコツ続けていきましょう。
背骨のズレにセルフ矯正を行なって背骨の柔軟性を上げていく
先ほど、背骨の柔軟性には背骨のズレが関与しているとお伝えしました。
先ほどの注意点を守っていくことは健康には大切なことですが、背骨のズレが良くなるわけではありません。
背骨のズレを良くしていくには、施術を受けるか、セルフで矯正していくかの2つが対処法としてあります。
セルフ矯正なので、コツは多少いりますが使っていく内に理解していきます。
分からない場合は気軽に聞いて下さいね。
背骨のズレを矯正すると聞くと、すごい力が必要かと思いがちですが実際はそうではありません。
弱い力で行なった方が効果が出やすいので、セルフ矯正をやる際は力を抜いて行なって下さい。
今回、セルフ矯正をお伝えする場所は
- 骨盤
- お腹
- 上半身全体
の2点です。
当院の師匠の先生が動画にて分かりやすく説明をしておりますので、以下の動画をご参照下さい。
https://youtu.be/7fkQqqWs3ug
以上の3点がセルフ矯正のやり方になります。
とてもシンプルなやり方なので、やればやるほどコツも分かってきますし自分自身で効果も感じれると思います。
このセルフ矯正はモルフォセラピーという手法なのですが、書籍でも去年の8月に発売をされたばかりなので、こちらも本でセルフ矯正のやり方が載っていますので興味ある方はどうぞご購入してみて下さい。
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背骨のズレのセルフ矯正で行うときの注意点としては
- 力を入れすぎない事
- 毎日コツコツと行う事
- 動画の説明通りに行う事
の3点です。
この3点を守って行なっていくと、効果を実感していきますのでコツコツ続けていきましょう。
(更新2021年6月24日)→セルフケアで紹介したモルフォセラピーという手法は1人で行うものもあれば、今回追記させて頂く2人1組で行えるセルフケアの方法があります。
個人的には1人で行うのは最低限必要なのですが、協力してケアをしてくれる人が周りにいるのならば、2人1組で行えるセルフケアの方が効果も出やすいですし、何よりリラックス出来ます。
もしセルフケアを頼める人が周りにいる場合は以下のブログに病院の先生である関野吉晴先生が2人1組で行えるモルフォセラピーを説明してくださっているのでご参照頂き実践してみて下さい!
姿勢以外に気をつけていくポイント
(更新2020年9月3日)
姿勢を良くしていく為に背骨の柔軟性をあげていく事が大切で、背骨の柔軟性をあげていく為には背骨のズレを矯正する事が大事と説明をしてきました。
背骨のズレを矯正するのはスムーズにいく場合もあれば、中々セルフケアを続けても効果が出にくい方がいます。
効果が出にくいかたは背骨のズレが強く、体のあちこちがガチガチに固まっている人が多い傾向にあります。
そのような方は以下の部分をチェックしてみて下さい。
- 足首の柔軟性
- 股関節の柔軟性
- 肩関節の柔軟性
- 筋肉の柔軟性
これらの4つが悪いと、背骨のズレだけを矯正しても中々思うような効果が得られません。
これら4つと背骨の柔軟性の計5つのポイントが十分に余裕がある状態であれば姿勢も良い変化が生まれてきます。
この上記4つのポイントに対して以下の記事で具体的なポイントについて説明をしていますので、本記事を読んでセルフケアを実施しても中々効果が出ない方は以下の記事のポイントチェックしてみて下さい。
また足首が硬い事で体にどのような影響が起きるかを詳しく説明をしている記事もありますので気になる方は以下の記事をご一読下さい。
あくまでも本記事で紹介しているセルフケアが基本で、その基本を毎日コツコツやった上で効果が出ない方は今回追記した内容をチェックして役立てて頂ければと思います。
またもっと早く改善していきたいという方は本記事のセルフケアと追記したチェックポイントを双方やっていくのもベストですが、更に回復力を高めていきたいという方は背骨のズレを予防する健康21カ条というものがあります。
この健康21カ条は背骨のズレを予防していく為に日常生活で気をつけるべき21個ものポイントについて説明をしています。21個を全部行うのは無理なので、出来る範囲から変えてみて下さい。
以上が今回追記させて頂いた内容ですので、一気にやるのも良し、少しづつやるのも良しですが、毎日継続していく事が何より効果的ですので自分のペースで自分自身と向き合ってセルフケアしていきましょう!
まとめ
- 良い姿勢を頑張って続けるのは筋肉を過緊張させてしまう
- 良い姿勢を目指すのでは無く柔軟性のある体を目指した方が健康には良い
- 特に背骨の柔軟性を上げていくのが大事
- 背骨には神経・血管・自律神経などに深く関係している
- 自分の背骨の柔軟性がどれぐらいかを理解しよう
- 日常で動く事が少ない方は背骨の柔軟性が低下しやすい
- 日常ではこまめに動いていきましょう
- セルフ矯正はコツコツ毎日続けていきましょう
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※平日や土・祝日もセミナーなどで臨時休業あるのでご来院の際はお電話でご確認下さい。
船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、
スポーツ障害や体の痛みの早期回復に取り組んでいます。
毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。
様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。
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(R3/3/29 更新),