【交通事故治療】広範囲を痛めた患者さんの1症例

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

今日は「交通事故の患者さんの1症例」について記事を書きました。

本記事の患者さんは今年交通事故に遭われて、首と腰の痛み、手首の痛み、すねの痛みが出たためご来院されました。

交通事故で受けた怪我や痛みなどの症状は程度にもよりますが広範囲に渡り影響を及ぼします。

交通事故以外でも怪我や痛みなどの症状の回復度合いは人によって差がありますが、今回の交通事故の患者さんの回復度合いの経過を書いていくことで一つの参考になればと思います。

患者さんの状態

後ろから追突されむち打ちになり、とにかく最初は全身に痛みを感じていました。

首を動かすときに全ての動きで痛みが出る。

腰は特に悪く、その日の状態によっては座っていられない、立った状態を維持できない、片足重心が出来ない、寝返り、立ち上がり動作が痛くて出来ない。

手首を動かすときに痛みがある。

すねに痛み違和感がある。

交通事故でのむち打ちの影響をとても強く受けていた状態でした。

病院でも検査を一通り行ってますが、当院でも痛みや症状が出ている部分をチェックしていくと

首は整形外科的テストと言われるチェック方法があるのですが、そのテストで陽性。

その他も痛みの訴えていた身体の部分は関節の動きが悪く、筋肉もガチガチに硬くなっている状態です。

交通事故とは関係ない部分にも以前から肩の痛みがあり、放置していた為、肩関節の動きが悪い。

足首が硬く動きづらい。

学生の時にスポーツで鎖骨骨折をしたことがある。

子供の頃に側湾症と診断された。

など、実に様々な体の悪い部分が交通事故も含めて沢山ある状態でした。

シンプルにいうと首から手首、足首と全身が硬直している感じでした。

交通事故でむち打ちの影響を受けやすい方の特徴があるのですが、交通事故に遭われる前から

  • 体の柔軟性が低い 
  • 背骨・骨盤のズレがある

こういう方は特に交通事故でのむち打ちの影響を受けやすいのでまさしくそのケースでした。

施術の経過

交通事故による身体の痛みは、痛いと訴えている箇所だけ見ていると、なかなか痛みが良くならない事があるので、各検査で問題があった箇所を施術。

手首とすねの痛みは数回の施術で痛みは良くなったとの事。

その後首の痛みは徐々に軽減していき、動かしたりする時は痛みがなくなるが数日経つと詰まる感じが出てくるときがある。

腰はあるポイントが緩んでくると腰の状態が良くなっていきました。

その後も痛みが出ているときは、その部分が硬くなっていき、痛みが出るという事があったが、普段の生活や仕事中や間でストレッチをって頂き、徐々に安定して来ています。

このあるポイントというのは、お腹の硬さです。

お腹が硬いと腰痛になりやすいのですがその理由は以前の別記事にて詳しく説明をしていますのでそちらをご一読ください。

今回の交通事故の患者さんもまさしくお腹が歯を食いしばっているような硬さでわざと力を入れているのでは?と思うぐらい硬かったのですが、状態が良い日はそのお腹の硬さが柔らかく、状態が悪い日はガチガチな状態でした。

なので、自分自身でも出来るセルフケアを行なって頂きながら施術も進めていき、なんとか少しづつ痛みも軽減してきているような感じです。

ただ、まだ十分に回復しているとは言えない状態なので引き続き施術は必要ですが、全身に痛みが出ていたとても重症なケースだったので同じような方がいたら大変だろうと思い症例として記事に書きました。

今回の交通事故患者さんの考察

以前に痛めた部分や関節が硬くなっている所が柔らかくなり動きが出てくると、今回の交通事故で痛めた部分が改善されてきたので、交通事故以前の体の悪さが事故の衝撃で引き金になって痛みが出ると考える。

普段の生活や仕事中で痛みが出るので、普段の生活習慣や仕事中の体の使い方のくせを見直す必要があり、施術だけで症状を改善していこうと思っても中々スムーズに行かないケースでした。

お腹の硬さも今回は指標にして経過を追っていくと、お腹の硬さが緩むと腰痛も緩和していったので、お腹に対してのセルフケアが有効になりましたが、これが十人十色だと思うので引き続き様々な方の症例を追っていきながら研究していこうと思います。

ただ、痛みが戻らないようにするにはセルフケアが重要である事は間違いないと考察されます。

まとめ

  • 交通事故でのむち打ちでの影響は全身に及ぶ 
  • 以前から悪いところがあると交通事故でのむち打ちで更に悪影響に繋がる 
  • 痛みが出ている所が悪いケースもありますが今回は腹部と腰痛が繋がっていた 
  • 良くしていくにはセルフケアが必要 
  • セルフケアもやり方や方法を間違えると悪化するので慎重にやる必要がある

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