ぎっくり腰で立てない患者さんの1症例

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

今日は「ぎっくり腰で立てない患者さんの1症例」の記事を書きました。

今回のぎっくり腰の患者さんは広島から娘さまの所に来ていて、広島に帰るという日の前日にぎっくり腰になってしまいました。

帰る前日にぎっくり腰になってしまったので、どうにか歩くのが通常通り出来るようにお願いしたいとの事で来院されました。

幸いにも仕事をしている方がすぐに仕事に復帰したいとか、スポーツをしている方が翌日にフルで復帰したいとかは正直厳しいですが、日常生活の範囲や歩行などは可能に出来ると思い施術に入らせて頂きました。

結果としてはベッドから起き上がる時、椅子から立ち上がる時、歩くときも痛みなく動けるようになりました。

なので本記事では今回のぎっくり腰で立てない患者さんの1症例を元に

  • ぎっくり腰で立てない理由
  • ぎっくり腰で立てない患者さんの状態
  • 患者さんの所見
  • 今回のぎっくり腰で立てない患者さんの考察

について説明をしていますので、同じ様な症状の方でお悩みの方は1つの参考にして頂ければと思います。

また、この症例シリーズは自分たちの症例を記事にする事で治療の研究や復習、知識の整理などをしています。

なので患者さんを特定できるような個人情報は一切載せませんが、症例記事を見ていて患者さんが自分自身の事だろうなと思うことはあると思いますので患者さん自身も、自分自身の症状がこういった事が原因で痛みを引き起こしているんだと確認する場としてもご参照下さいね。

ぎっくり腰で立てない理由

ぎっくり腰という言葉は多くの方が聞いた事があると思います。

しかし当院に来院されたぎっくり腰の症状が出ている患者さんに「これはぎっくり腰になっている状態ですと」と伝えると患者さんは

  • 「全くベッドから動けないのがぎっくり腰だと思っていた」
  • 「床を這うようにしないと動けないのがぎっくり腰だと思っていた」
  • 「動けるからぎっくり腰では無いと思っていた」

という事をよく聞きます。

上記のようなぎっくり腰は痛みの度合いがとても高いぎっくり腰なので間違いでは無いです。

しかし、ぎっくり腰にも様々な症状の出方がありますし度合いも様々です。

ぎっくり腰については以下の記事にて詳しく説明をしていますので、そもそもぎっくり腰とは?という部分を知りたい方はご一読ください。

今回のぎっくり腰の患者さんの場合は、ぎっくり腰になり一度椅子に座ると立ち上がるのにとても大変で腰自体を伸ばせないのでまっすぐに立てずに歩くのも半歩ずつしか動かせない状態でした。

今回のぎっくり腰で立てない患者さんは、広島から新幹線で長時間の移動して、娘さんの家についてゆっくりと過ごし、2日目の朝起き上がるときにぎっくり腰になってしまったとの事でした。

今回のケースで考えられる事は

  • 来る時の長時間の移動で座っている状態が続き腰や股関節の動きが少なく筋肉が固まってしまったか?
  • 娘さんの家でゆっくりしている時にソファーで座りすぎてしまいそのまま固まってしまったか?

話を伺っていると、このぐらいしか患者さん自身も覚えが無いとの事でした。

自分的にはこのどちらか一方が要因とかではなく2つの要因が重なってぎっくり腰になってしまったのでは無いか?と考察しました。

座っている姿勢は腰も丸まって、股関節も曲がっている状態で血流が悪くなりやすい態勢です。

その状態が新幹線でも家でも続いた事でとても血流が悪くなり、朝起き上がろうと腰を動かした瞬間にぎっくり腰になってしまった可能性があります。

座っている状態は続けば続くほど

  • 筋肉が固くなる 
  • 血流が悪くなる

この2点が著名になり、そこから背骨のズレを引き起こしやすくなります。

背骨のズレは筋肉が固くなる事で引き起こされるので、これも強いぎっくり腰を引き起こした要因かと思われます。

なので今回のぎっくり腰で立てない患者さんのケースでは

座っている状態が続いた

血流が悪くなり腰と股関節の筋肉が固くなる

背骨(腰椎)のズレが出る

ぎっくり腰になる

という事が考えられました。

ぎっくり腰で立てない患者さんの状態

先ほども今回のぎっくり腰の患者さんの状態を説明しましたがまとめていきます。

患者さんの年齢は70代男性、普段は広島の方に住んでいる。今回は娘さんの所に初めて遊びに来ていた。

普段は腰痛など軽くある程度。

このようなぎっくり腰で立てない動けないレベルのものは初めて。

運動も特にしている訳ではなく、病気もなく健康。

腰以外の症状などは特になし。

という状態です。

患者さんの所見

当院では様々な症状の患者さんが来院されますが、体のチェック項目は全身をチェックしていきます。特に腰と骨盤の動き、姿勢に関してはどの症状でも共通して確認していきます。

当院の体のチェック方法に関して知りたい方は以下の記事をご確認くださいね。

今回のぎっくり腰で立てない患者さんにも様々なチェックをしていこうと思っていたのですが、来院して頂いた時には冷や汗をかいており、イスに座ったら立ち上がることも無理な状態で検査をしようにも出来ないのでイスに座っている状態で触診をしていきました。

ぎっくり腰にはある程度のパターンがあるのですが

  1. 腰自体が損傷しているケース 
  2. 腰自体が損傷している訳ではなく足の筋肉が固くなり腰に影響を及ぼしているケース 
  3. 腰自体が損傷している訳ではなく上半身の筋肉が固くなり腰に影響を出しているケース

の3つが大きく分けるとあります。

なので触診も首、肩、腕、腰、足と全体を触診していきましたが、全部ガチガチでした。。。

ただし、腰自体が損傷している場合だと腰を押したら激痛が走るのですが、腰を押しても痛み自体は無かったので、2と3の腰自体が損傷しているのではなく周りの影響でぎっくり腰を引き起こしていると考察しました。

施術は患者さん自体が椅子から立てない状態だったので、まずは椅子から立ち上がれるように座っている状態で足から施術していきました。

施術の経過

施術の回数は明日帰るとの事で1回のみ行わせて頂き、痛みの度合いを測る指標としてペインスケール(P.S)を用いて評価をしていきました(P.S10が痛みマックスとして)

初診時:椅子に座っている状態から足の施術を開始、座っている状態でも腰を伸ばすのがキツイとの事でしたので、腰を伸ばしてもらった時に固くなる足の筋肉をチェックして、固くなっている足をほぐしていきました。足が少しづつほぐれたと思った所で、座ったまま腰を伸ばしてもらうと腰を伸ばす事が可能になったので、そのまま椅子から立ち上がれるかチェックしました。

椅子から立ち上がる時の痛みは無くなり、立っている状態から更に腰をまっすぐに伸ばせるか確認すると、痛みが出現して無理との事でしたのでここからうつ伏せになれるとの事でしたのでうつ伏せで施術を開始しました。

この時のP.Sは10→8。

うつ伏せでも腰を含めた足の施術を行いゆっくりと起き上がってもらう。

起き上がりや寝返り動作などが可能になり、立ってまっすぐに伸ばせるようになりました。

この時点でのP.Sは10→5。

本人も「これでようやく安心して帰れそうです」との声を頂きました。

最後に仰向けで腹部と股関節と足首の施術をしてチェックをすると、起き上がり、寝返り、立ち上がり、こしを伸ばす、歩く時の痛みは無くなりました。

若干腰に重い感じが残るとの事でしたが、十分に回復しているのでこの状態で外を歩いていもらい坂道も上り下りをして確認すると、大丈夫との事でした。

念のため腰にサポートするテーピングだけ貼らせて頂き、終了とさせて頂きました。

今回のぎっくり腰で立てない患者さんの考察

1回のみの施術でその後の状態は確認出来ていないのですが、当日のお昼に施術させて頂き、もし夕方ダメだったらまた連絡くださいと伝えていたので、おそらく痛み自体は落ち着いていたと思われます。

ただ、椅子から立ち上がる事自体が出来ない場合は体全体が硬直しているような感じがとても強いです。

今回がぎっくり腰初めてとの事でしたが、話を聞いて行くと普段から体が硬いが痛み自体は無いので気にしていなかったとの事です。

普段は重い感じがするだけでも、疲労は溜まっていて血流も悪くなっている状態なので

  1. 筋肉を柔らかくする 
  2. 血流の巡りを良くする 

この2点にはセルフでチェックをしてケアして行くことが大切だなと感じました。

特に座りっぱなしで、腰から足の血流が悪くなり固くなってしまうとぎっくり腰になりやすい状態を作ってしまいます。

長時間の移動がある場合や、家で長時間同じ姿勢が続く場合はこまめに立ち上がり歩いたり動かしたり固めないように注意する必要があります。

今回みたいにぎっくり腰で立てない動けないレベルになってから動かそうと思ってもとてもキツイです。

腰や足の血流を良くするために

  • 普段から歩く
  • 同じ姿勢を続けない
  • 入浴して血流を促進させる

などを意識してぎっくり腰にならないように自己管理していきましょう。

今後ぎっくり腰という一つの症状でも、様々なケースがあるので早期回復に繋げられる様に日々勉強し臨床を積み重ねていきます。

まとめ

  • ぎっくり腰には様々な症状やレベルがある
  • 今回のぎっくり腰で立てないケースでは長時間の移動や家での過ごし方で腰と足が固まってしまって引き起こされたと考察される
  • 座っている姿勢は血流低下と筋肉の固さを引き起こす
  • 筋肉が固くなると背骨のズレを引き起こすのでぎっくり腰になりやすい
  • ぎっくり腰でも早く対処すれば早く回復することが出来る
  • ただしぎっくり腰にならないように日頃から注意して過ごすことが大事
  • ぎっくり腰の方を少しでも早く回復出来るように日々勉強していきます

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船橋市海神の海神駅にあります、モルフォセラピー施術院であり、

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毎月3・4回外部でお医者さんの勉強会に出たり、技術を高める為セミナーに参加し、日々医療の進歩と共に学びを続けております。

様々な臨床を通して培ってきた経験で、患者さんの筋骨格器系〜自律神経症状に精通している、海神駅前整骨院です。

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(R2/5/29 更新)