交通事故後に背中の痛みが取れなかった患者さんの1症例

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

今日は「交通事故後に背中の痛みが取れなかった患者さんの1症例」について記事を書きました。

今回の患者さんは他の所でも交通事故治療を受けている方だったので、当院では自賠責保険外として実費で交通事故治療を受けに来てくださった形でした。

交通事故治療として既に通院している所でも徐々に症状も緩和傾向にあるとの事でしたが、右の背中の痛みだけは中々変化が出ないという事で当院に来院されました。

交通事故治療で整骨院を2つ通院するのは実質的に自賠責保険や任意保険では無理かと思われますが、実費という事なら保険会社も問題なくダメとは言いません。

今回のケースは当院でも初めてのケースでしたが、同じ様なケースで整骨院をお探しの方や交通事故後で背中に痛みが出ている方、中々症状が変化が無い方のご参考になればと思い記事を書きましたのでご一読ください。

交通事故後に背中が痛みが出る理由

今回の患者さんのケースで交通事故後に背中に痛みが出る理由を説明していこうと思います。

何故なら、交通事故後で背中が痛くなる理由は様々なケースがあり、同じような症状でもそれぞれの状況や理由があるからです。

今回の交通事故後に背中が痛くなる患者さんでは、最初はむち打ちの影響で背中が痛いのがメインではなく

  • 首肩の痛み 
  • 左腰から足底の痺れ

この2つがメインだったそうです。

事故日はR1年12月に遭ってしまい当院に来院されたのはR2年5月でした。

その間は病院に通院しつつ、近くの整骨院で交通事故治療をしっかりと受けていたそうで首肩の痛みは解消されつつ、左腰〜足底の痺れは緩和傾向にあるとの事でしたが、右の背中の痛みが出現してきて、病院でも整骨院でもその右の背中だけは施術後もほとんど症状が変わらなかったそうです。

この流れから考察される事は

  • 最初は首肩や腰足の症状がメインで、その症状が抜けてきているおかげで右の背中の悪さに気づいたか? 
  • 交通事故で痛めた首肩や腰足の影響でかばいながら生活をしていた影響で右の背中に負担が来たか? 
  • 交通事故とは違う要因が影響をしているのか?

という部分が考察されるのですが、3つ目の影響ははっきりとした要因が患者さんからも思い当たる節が無いとの事でしたし、この要因を考えて行くとキリがないです。

もちろん、普段の姿勢や体の使い方は非常に大切な事なので注意して日常生活を見て行かなければいけません。

しかし、今回の交通事故後の背中の痛みはおそらく交通事故でむち打ちになった時の影響が残っていると考察されます。

首肩や腰足に症状が出ているのがメインでしたが、背骨は首の頚椎から背中の胸椎、腰の腰椎という部分に分けられます。

最初の症状のメインが首(頚椎)、腰足の痺れ(腰椎)に影響が出ていたとしたら、首と腰の間の胸椎にも全く影響が出ていないという事は考えにくく、少なくとも影響を受けていたのでは無いかと考察されます。

しかし、最初に強く影響を受けていた部分が首(頚椎)と腰(腰椎)でその部分が交通事故治療をして緩和して来て残っている背中(胸椎)に気づいて来たのでは無いかと考察されます。

また首や腰足が悪い事で体は緊張して力が入りやすい状態のまま数ヶ月生活をしていたので、全身が緊張している状態だったのでは無いかとも思います。

なので2つ目のケースも考えられるので、今回の交通事故後に背中が痛い患者さんのケースでは、元々悪かった部分に気づいたケースとかばって負担が来たケースの2つが考えられました。

交通事故後に背中が痛い患者さんの状態

先ほども今回の患者さんの状態を説明しましたが、改めてまとめると

30代女性、仕事は同じ姿勢で作業するする事が多く下を向いたり屈んだりする事が多い。

事故日はR2年12月、病院と近くの整骨院にて交通事故治療は受け続けている。

最初の症状のメインは首肩痛、腰足の痺れ。

病院と整骨院で交通事故治療を受けて首肩痛と腰足の痺れは軽減している。

首肩痛と腰足の痺れが軽減してくると右の背中の痛みが出現して、その右の背中の痛みは病院でも整骨院でも痛みが取れない。

それで当院にR2年5月に来院されました。(実費で施術)

交通事故後に背中が痛い患者さんの症状

  • 右の背中の痛み 
  • 同じ姿勢が続くとどんどん痛みが強くなってくる 
  • 痛みが1日ずっと続いている 

という症状が今回はメインとなりました。

自分が見た患者さんの所見

当院では様々な症状の患者さんが来院されますが、体のチェック項目は全身をチェックしていきます。特に腰と骨盤の動き、姿勢に関してはどの症状でも共通して確認していきます。

当院の体のチェック方法に関して知りたい方は以下の記事をご確認くださいね。

今回の交通事故後の背中の痛みが取れない患者さんの体の状態は以下の状態でした。(以下の写真はスタッフの模範動作の写真で患者さんではありません)

1 背中の柔軟性が低い

背中の柔軟性が低いというのは背骨の際の筋肉が硬くなってしまっている状態です。

交通事故でむち打ちになると、この背骨際の筋肉に影響を与えてしまいむち打ちの症状が出やすくなります。

なので今回の交通事故後に背中の痛みが取れない患者さんのケースだとおそらく最初から背中の柔軟性は低くなっていて、首と腰が良くなったから背中の痛みが残っているのだろうと考察されます。

2 肩関節の柔軟性が低い

肩関節の柔軟性が低いと肩甲骨の動きも悪いというのがセットで起こっています。

肩甲上腕リズムという肩関節を動かす時に上腕骨と肩甲骨の動きの関係性があるのですが、詳しく知りたい方は以下の論文をご一読くださいね。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu/35/3/35_3_715/_pdf

このように肩関節の動きが悪いというのは肩関節だけでなく背中部分の肩甲骨の動きも関与しているので今回の交通事故後の背中の痛みにも繋がると考察します。

3 巻き肩が強い

巻き肩は言葉通り肩が内側に巻き込まれている状態を言いますが、肩が内側に巻き込まれていると後ろ側の背中の筋肉は伸ばされているような状態になるので背中が緊張状態に陥ってしまいます。

なので今回の交通事故後の背中の痛みに繋がると考察しました。

とこの3つが著名に現れていました。

どのチェック項目も直接背中の胸椎や肩甲骨に影響を与えるものなのでこの3つが強く出ていると背中や肩にも強く影響を出してしまうと考察しました。

施術の経過

施術のペースは2週に1回の計2回行わせて頂き、痛みの度合いを測る指標としてペインスケール(P.S)を用いて評価をしていきました(P.S10が痛みマックスとして)

初診日:施術後P.S10→5。肩関節の柔軟性はしっかりと上げられるようになり、巻き肩も減少、背中の柔軟性は100点中50点ぐらいの回復。初診時はこれで様子を見ました。

2回目:前回の後から1週間は背中の調子も以前より良くなった。しかし2週目は雨が続いて雨が降る日は不調に陥ってしまって仕事もきつかったとの事。

施術後P.S10→3。肩関節の柔軟性OK、背中の柔軟性は施術後時点では100点中70点ぐらい。

本人は大分楽になっていますとの事です。

6月も2週に1回のペースで見たかったのですが、仕事が忙しく予定が分からないとの事で経過は確認出来ていませんが、3つのチェックポイントを解消していく事で症状がとても軽減していました。

交通事故後に背中の痛みが取れない患者さんの考察

事故日(R1年12月)から当院に来院される日まで右の背中が施術後でも一向に良くならなかったのが2回でもP.S10→3に変わったのは、3つのチェックポイントが今回の交通事故後の背中の痛みを引き起こしていたポイントだったものと結果から考察出来ます。

まだしっかりと経過を追えていないのであくまでも考察ですが、肩や背中の痛みには肩と背中の運動や動きに関わる部分が影響を及ぼします。

今回施術を行った内容は

  1. 骨盤から股関節までの筋肉と関節を緩める(KYT) 
  2. 背骨・骨盤のズレを矯正する(モルフォセラピー)

この2点を行って解消していきました。

特に右の背中の痛みが出ているポイントの部分の胸椎という背骨の部分のズレが強く出ていて、その部分をモルフォセラピーで矯正していくと症状が抜けていき、背中の柔軟性も回復していきました。

この事から、交通事故後の背中の痛みが中々抜けないケースでも、痛みが出ている所の背骨のズレを確認して矯正していく事で症状が変わっていく事が示唆されたので、交通事故後に中々変化が出ないケースでもしっかりと背骨のズレを確認していく事が有効だと考察されます。

まとめ

今回の交通事故後の背中の痛みですが、思った以上に施術の反応が出てくれたケースでした。普段病院と整骨院にてしっかりと初期の頃から交通事故治療を受けていた事で回復が早かったものかと思います。

病院や整骨院で交通事故治療を受け初期の症状が抜けてきても、中々背中の痛みが変わらないケースでは背骨のズレが関与している事が多いのでは無いかと思われます。

むち打ちと聞くと首の症状をイメージしがちですが体全体に影響を与えてしまうので、もし交通事故後に様々な症状が出ている場合はしっかりとその症状を病院や通院している治療院に伝えていきましょう。

そうする事で病院も治療院も再度体をチェックして判断していく事ができると思います。

もちろん、全てが良くなるケースだけでは無いと思いますが、少しでも今お持ちの症状が楽になるケースは沢山あります。

少しでも自分が感じている症状があるのであればすぐに相談していきましょう。

今後も交通事故後に痛めてしまった方に対して、少しでも早くお力になれるように日々勉強し臨床を積み重ねていきます。

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(R2/5/29 更新)